■イラストレーション (Illustration)の目次
■特集:本秀康帝国
→画面の隅々まで,しっかりと描き込まれた「塗り込み」ペインティング。この手法でミュージシャンをはじめとする似顔絵から,漫画のキャラクターまで描きあげる。一方,明るくかわいらしい線画でのイラストレーションの仕事が,どんどん拡大中だ。懐かしさやかわいらしさと一緒に,ユーモアや皮肉が同居する不思議世界を,タッチやテーマに分けて紹介する。本秀康本人による年表やインタビューは読み応えたっぷり。またレコスケを安斎肇ら7人の人気イラストレーターが描くという豪華企画も必見です。
■NUVELLE 12 期待の新星たち
→バラエティ番組内のカットから,ファッション,文芸書の装画まで。さまざまなジャンルで活躍する,今注目される新人12人の作品&プロフィール一挙紹介。
山口由起子,オカダミカ,すうひゃん。,牧野千穂,深谷良一,塩田雅紀,金子ナンペイ,野中和美,五月女ケイ子,町田尚子,上田風子,近藤聡乃
■檜山 巽:キャラクター人形「ペラ子」制作奮戦記
→小学館から新創刊された女性向けTVガイド誌『テレパルエフ』のキャラクター制作の現場を追う。檜山巽とセサミストリートを手がけるハリウッドのジム・ヘンソンファクトリーとのコラボレーション。
■OVERSEAS ARTIST: サラ・ファネリ
→ロンドン在住の絵本作家。コラージュの手法を巧みに用いながら,ユーモアあふれる場面展開を作り上げる。日本でも翻訳本が多数出版されている。
■モノクロームの世界=小野トモ子の線画
→過剰なまでの「説明」が求められる雑誌のカットの世界にあって,上品さを保ちつつ,ちょっとトゲのある線画を描く。ベテランの線画の世界。
●第127回ザ・チョイス=高橋千裕(新潮社装幀室室長)さんの審査
新潮社装幀室・室長 高橋千裕さんによる第127回の審査が9月25日に行なわれました。
その結果を報告します。応募人数約900人,応募点数約3000点。
黒ずくめの高橋さんが審査会場に到着されました。とても大きな方です。この大きな体から,繊細なブックデザインが生まれるのです。「とにかくエネルギーを感じる作品」を選ぶか,「装幀などの仕事が出来そうな作品」を選ぶか,迷っていました。
さて,審査開始です。一人ずつ丁寧に,じっくりと作品を審査します。「まあまあ,そこそこなんだけど」「惜しい」「もう少し…」と,気になりつつも落とす作品に声をかけていきます。複数点の応募作品で,タッチやモチーフが異なっている場合には「この1点はいいんだけど」「この人は,何が描きたいのか,見えない」「自分で選び取って自信のあるものだけを応募した方が効果的だよ」。応募者の世界観があやふやなものは,その中に1点いい絵があっても,落とされるという結果が多く見られました。
また「本来はかわいいものはそんなに好きじゃないんだけど,これはいいね」とかわいいタイプの作品を残す一方で,「構成力はあるのに,キャラクターが少女漫画なんだよね。描ける人なのに惜しい。そこから脱皮しないと」と,女性がモチーフになっている作品は,なかなか残っていきません。全作品を見終わったときには,すでに18時近く。審査開始4時間にして,やっと休憩で一息つきました。応募作全体は,切り絵など落ち着いたトーンの作品が目立ったこと,大型で描き込んだものが多い傾向が見受けられました。
「描きなぐっているような作品が多かったけれど,若いうちは,きちんと丁寧に描いた方がいい。最初から描きなぐって,いいものが出来るのは,天才だけ。最初はきちんと描いてから,その後で,単純化したりして変化していけばいい」
さて,最終選考。残した作品をすべて机上に並べて,じっくりご覧になっています。最終の35人ほどの作品まで絞り込んでからも,「う~ん,う~ん」と,悩んでいる様子。そして決定したのは以下の方たち。「最初は絵のクオリティで選んでいたけれども,これだけ多くの作品を見ていると,だんだん自分の好みが色濃く反映されるね」。高橋さんの言葉に,一人の審査員にお願いしているチョイスの特徴を改めて実感しました。そして今回の審査では,描きたい世界がはっきりしていて丁寧で密度の高い作品が選ばれました。
●ぐっとくる12「デザインと文字」葛西薫
●9.11アメリカ同時多発テロをアートでドキュメント
●新メディアとなった携帯待ち受け画面
●GEISAI-2本誌がスカウトした4人
●アートスクールガイド
●フロムC!=山本まもる
●好評連載=空山基,谷口広樹,
やまもとちかひとの「イラストレーターの仕事場デジタル化計画」
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