第36回 Bookbird(ブックバード)日本版 編集長 百々佑利子さん

- 子供の本と現場を考える「ブックバード」の日本版がついに創刊されました。国際色豊かで質の高い物語の魅力をたっぷりとお楽しみください。


- Bookbird(ブックバード)日本版
- 一冊定価:2310円
- 発行間隔:季刊
- 発売日:3,6,9,12月の15日
- 出版社: マイティブック

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マイティブック
「Bookbird(ブックバード)日本版」編集長 百々佑利子さん 
- ももゆりこ アメリカ、イギリス在住の経験を生かし、児童文学および伝承文学の翻訳と研究に携わり、神奈川大学(オセアニア研究)、日本女子大学(児童文学)で教鞭をとる。IBBY国際理事、論文審査委員を務める。著書に「児童文学を英語で読む」(岩波ジュニア新書)、訳書に「クシュラの奇跡」(のら書店)など多数。
―児童文学を学ぶ人たちにとっては有名な「ブックバード」誌ですが、そもそもどういう経緯で日本で出版されることになったのですか。

百々さんが編集していた「日月」
「ブックバード」はIBBY(国際児童図書評議会)が発行している機関誌で、われわれはその日本版を3月に創刊しました。もとはと言えば、IBBYの日本支部であるJBBYの理事会に、マイティブックの松井さんから「子どもの本に詰まっている各国の文化や民族の多彩な背景を多くの人に知ってもらうことは、”子どもの本を通じて国際理解”を理念としているIBBYそしてJBBYの重要な役割、これからの国際化社会で生きる子どもたちに必要な情報だ」と出版のオファーがあったのがきっかけです。
そしてそれが了承されて、日本でも出せるようになったのです。「ブックバード」が英語以外の言語で出版されるのは初めてのことで、それだけ期待されているということでしょう。ここで成功すれば、次は中国、韓国など他国それぞれの言語で出版されていくことになるはずです。
松井さんから編集長のお願いという話をいただいたとき、私のようなものに務まるのかと不安でもありましたが、とにかく彼女の情熱に私は動かされ、引き受けさせていただくことになりました。
私はそれまで、「日月」という大学内で児童文学の研究雑誌はつくったことがありましたが、一般の商業誌は初の試みでした。やりがいはあるのですが、難しいことも承知しています。皆さんとともに考えていければと思っています。
―原書になる英語版の「ブックバード」が創刊された背景にはどんなことがあったのですか。

英語版の原書
第二次世界大戦が終わって、もう二度とこのようなことが起きないようにと、各分野からいろんな試みが起こりました。そのなかに、子供たちに心の糧となる本を届けようという試みがありました。イエラ・レップマンという人が始めた運動なのですが、そのネットワークが「ブックバード」の発行母体になるIBBYになり、現在は72カ国が参加する組織になったのです。
レップマンの考えは、物語を通じて異文化に接することで、世界中どこの子供も同じ気持ちが理解できるようになればいいということです。同じように喜び、同じように悲しみ、そんな気持ちを共有できれば、争いごとも少なくなるのではということですね。
―「ブックバード日本版」にはJBBYから予算がつくんですか。

マイティブック代表の松井さんの感動的なデスク周り
いえ、JBBYは人的な協力は大変良くしてくれますが、児童文学の団体とは、なぜかいつの時代も貧乏なものなのです。商業ベースではマイティブックが独自に展開していくことになります。
マイティブックは松井さんが子供の本をつくりたいということで立ち上げた会社で、もともと彼女も大手の出版社で働いていた経験のある人です。
ただ、この手の編集はやはりなかなか大変なようで、そこで私にお声がけいただいたということです。
そういう背景ですので、私も、巻頭に書きましたように、「志高く」をモットーに編集していきたいと思っています。でないと創刊した意味がありませんからね(笑)。
―読者はどういった人たちになるのでしょうか。
まずは専門家、つまり児童文学の研究者やそれに関わっている人たちだろうと思います。それと同時に一般の読者、それも子供がいたり子供が好きだったり、また児童文学の愛好者ですね。子供と教育と国際問題への意識を子どもの本の中で共有できる「共感購入」をしていただける方になると思います。
部数はそれほど多くは刷れませんが、図書館などにも販売していきますし、富士山マガジンサービスさんの定期購読でもお世話になっています。
―創刊されてみて、反響はいかがですか。
おおむねいい評価をいただいています。同時に専門家の方々からは、文字の表記についての指摘を受けたりもしています。とくに創刊号の特集が「アラブの児童文学を考える」でしたから、言葉の日本語表記が難しかったですね。
でもアラブ世界は・・・(次頁へ続く)
- 1.ナショナル・ジオグラフィック日本版(日経ナショナルジオグラフィック社)
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- 長年愛読しています。父も読んでましたし、アメリカではリビングにあるだけで知的な家庭に見えるところもありました。
- 2.日経サイエンス(日経サイエンス)
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- アメリカなどでは、自宅に地下室があって簡単な実験ができるような人たちが読むイメージ。日本の狭い家では考えられませんが。
- 3.東京人(都市出版)
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- 私、江戸っ子でして(笑)、自分の身近なテーマや人物が登場するのでよく読みます。
- 4.サライ(小学館)
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- 昔の日本に興味があるので読みます。奈良の特集などは、楽しませていただきました。
- 5.日本児童文学(日本児童文学者協会)
- 仕事柄目を通します。新人もベテランもともに活躍する舞台ですので、この世界の動向なども分かります。






