第5回 CasaBRUTUS(カーサ ブルータス) 編集長 亀井誠一さん

- 「家=カーサ」を中心にした”ライフスタイル全般”を扱うユニークでお洒落な雑誌です。初めての人でも、また専門家でも、しっかり楽しめる充実した内容になっています。


- CasaBRUTUS(カーサ ブルータス)

- 一冊定価:880円
- 発行間隔:月刊
- 発売日:毎月10日
- 出版社:マガジンハウス

- マガジンハウス
CasaBRUTUS編集長 亀井誠一さん 
- かめいせいいち 1989年マガジンハウス入社。広告部、ブルータス編集部、ギンザ編集部、カーサ ブルータス編集部を経て現職。
――「カーサ ブルータス」はアジアでも人気と聞きましたが、なにか特別な展開をされているのでしょうか?
台湾でよく売れているようです。
この前も台湾から書店関係の人たちがいらして、取材を受けました。日本のライフスタイルへの関心が高いのでしょうね。
安藤忠雄さんや伊東豊雄さんの作品にも注目が集まっていますし、この前来られた台湾の方々も非常に知識欲が旺盛で、どんどんいいところを吸収しようとされています。そういった方々に「カーサ ブルータス」が評価されているのは有難いですね。
――建築とデザインの雑誌と思ってる人も多いようですが。

記念に作ったボードが編集部の真ん中に

編集会議の一コマ
われわれとしては、専門誌ではなくライフスタイル全般を扱う雑誌と考えてつくっています。
「カーサ=家」を中心にした、そのまわりのライフスタイルの提案。これはマガジンハウスという会社の伝統的なスタイルでもあります。
もともと「ブルータス」の編集部から生まれたアイディアで、ファッションや食関係で世界中を旅していた編集者たちの「衣食足りて次は住だ」という流れから出てきたものです。
まずはムック形式で発行し、98年に季刊でスタートしました。昨年創刊10周年記念を行ったのですが、月刊化したのは実際は2002年の11月号からです。
――たしか、バウハウス特集でした。
はい。「バウハウスなんかこわくない」というタイトルでした。
ただ、基本はミーハー路線というか、あまり専門的にならないで、われわれ編集も一から学びながら企画を練り上げていくようにしています。
――読者層はどんな感じですか?
30代前半の人が中心です。おおまかに上は50代、下は学生さん。男女の比でいうと、6:4で男性がやや多いくらいです。
知的行動力のある人たち、自分たちの暮らしを向上させたいと思う人たちに支持されているようです。
ですから、われわれも、あくまで読者目線というか、小難しくならないように、初心者でもわくわくしながら入り込んでいけるようにと心がけて編集しています。
そういえば編集部もわたしを入れて8人、うち女性が3人なので、読者に近い構成になっていますね。
――人気の特集ってありますか?

CasaBRUTUSの記事が読めます。
presented by

実は8月号で安藤忠雄さんの特集をするのですが、安藤さんの記事はいつも人気がありますね。
これは彼の人間力の為せる技かなと思います。講演などを聴きましても非常に明快ですし、作品も影響力が強い。おまけに魅力的な人柄で、本当にファンの多い方です。台湾でも講演に1万人が集まったといいます。
不況だからこそ、彼の何か突き抜けるような力にみなさん期待されていることが多いのではないでしょうか。
彼がヴェネチアで歴史的建築物を美術館に再生するプロジェクトがあって、この美術館のオープニングに編集者が同行しています。8月号で紹介します。行動している安藤さん、というのもインパクトがあるので、DVDを付けることも考えています。

建築物の取材にはヘルメットで
また、日本の伝統建築を特集したものもよく売れます。灯台下暗しで、なかなか日本を知っているようでみな知らなかったりする。そこをわかりやすく編集してみせると意外といい評価をもらえるんです。「日本の建築、デザインの基礎知識」(2006年9月号、2007年9月号)などは好評でした。
――そういえば美術館はよく取りあげられていますね。
美術館って、ひと昔前までは中にあるアート作品を観に行く場所でした。でも、建築家の実験の場として最近とくに美術館建築が注目されています。
われわれも100号記念で美術館建築を特集してみました(2008年7月号「日本の美術館・世界の美術館」)。中の作品を見るだけではなく、外の作品をみるということを提案しました。
美術館はいまやその建物、建築自体を見る、という視点も重要です。それにそこに入っているレストランも星つきの有名店があったりして、かなりハイレベルな場所になっています。建物をみて、中のアートをみて、おいしいものを食べる。美術館って…(次頁へ続く)
- 1. 民藝(日本民藝協会)

- 日本民藝協会の機関誌。柳宗悦が1931年に創刊した「工藝」の流れをくみ1957年から現在の形に。協会員以外でも購読可能です。
- 2. 芸術新潮(新潮社)

- かなりマニアックなテーマもありますが、奇をてらわない誌面構成で、さらっと読めるワンテーママガジン。ガチガチなアート誌でないのがいい。
- 3. NALU(エイ出版社)

- のんびり南の島でサーフィング三昧…。自分 は果たせないであろうライフスタイルを夢想するのに必要なのは、 やはり動画ではなく雑誌なのです。
- 4. 週刊モーニング(講談社)

- 漫画誌はあまり読みませんが「へうげもの」にハマり、カーサの企画でもご一緒させていただきました。浦沢直樹の新連載「BILLY BAT」も注目です。
- 5. 新建築(新建築社)

- 数ある新しい建築から何を選んで載せるのか、建築家がここでなにを伝えるのか。建築界最大の関心事といっても過言ではない。そんな存在感も興味深いですね。
CasaBRUTUS(カーサ ブルータス) の最新号
CasaBRUTUS(カーサ ブルータス)

- 一冊定価:880円
- 発行間隔:月刊
- 発売日:毎月10日
- 出版社:マガジンハウス


■最新号の目次
WHAT’S NEW IN NEW YORK
新しいスタイルはいつも、ニューヨークから始まる!
革新のニューヨークを象徴するハイラインをレポート。
建築家トム・メインが語る、クーパー・ユニオンのここがすごい!
建築、アート…次のNYを牽引するNEW
STARたち。
<ブーレイベーカリー>と<DBGB>、2大巨頭シェフの新しい店。
有名人の”ウチのコ(犬)”自慢。
トム・ブラウンが尊敬するアーティストは誰?
伝説のアンティークショップ<ワイス>がついにベールを脱いだ!
ファッションデザイナー、アダム
キメルに聞いたNYのこと建築のこと。
ねえねえ、知ってる? NYの外食事情、噂の真相。
NY Style Living
ニューヨークお宅訪問。
★綴じ込み付録 ニューヨーク最新MAP
Fashion Architecture
2010 S/S New York
Getaway
Fashion News 2010 Spring
& Summer
2010年春夏の注目ファッショントピックス。
■読者レビュー
- 毎号雑誌の域を超えてますよね。
- 投稿日 2009/07/09
- 投稿者 ばある
- 専門職
- ★★★★
- 必ずチェックする雑誌で、毎号いいつくりで、本当満足してます。雑誌のクオリティはNo1だと思います。保管本として大事にとってる号も既に20冊を超えました!写真、デザインも勉強させていただいてます。
- アート・建築の易しい教科書
- 投稿日 2009/06/21
- 投稿者 ニコ
- 自営業
- ★★★★★
- 以前定期購読してました。昔はアート的な内容のものが多が、時代の流れか最近は建築、環境についての内容がとても多くしかもわかりやすい!(もちろんアートも)そして何といってもたまに出てくる猫村さんのカーサ ブルータスバージョンが読めるのもここでだけ!猫村ファン、それに建築って?アートって?と芸術について?な方、一度のぞいてみればきっと人生の中での知識や雑学として役に立つこと間違いなし!です。
- 斬新
- 投稿日 2009/06/06
- 投稿者 カルボーニュ
- 自営業
- ★★★
- 斬新な企画が多く、中身のある内容良い勉強になりました。





