第50回 Discover Japan 編集長 高橋俊宏さん

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「日本は元気がない」と悲観的な人が多いなか、「でも日本ほど面白いところはない」と思っている人も多いのが事実。灯台下暗しになっている人にはぜひこの雑誌読んでいただきたい。目から鱗の日本再発見です!

Discover Japan 表紙

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Discover Japan(ディスカバージャパン)
一冊定価:980円
発行間隔:隔月刊
発売日:奇数月6日
出版社: エイ出版社
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編集長プロフィール
エイ出版社
「Discover Japan」編集長  高橋俊宏さん
編集長写真
たかはしとしひろ 1973年岡山生まれ。1999年エイ出版社入社。シーカヤックやサーフィンの雑誌の部署に配属。その後ライフスタイル系のムック本に携わり、「こんな家に住みたい」、「リアルデザイン」誌など建築やインテリア、デザイン系の担当を経て、現在、「Discover Japan」、「北欧スタイル」編集長を務める。趣味はスキー、山登り、素潜り、キャンプ、温泉など、プライベートはアウトドア派

古いもの、身近なものに新しいスポットライトを当てるんです

―編集者にも人気の高い雑誌です。でも、なかなかペイさせていくのが大変じゃないか、といった声もあります。いい雑誌だからこそ、長続きしてほしいと思うのですが、その点はどう解決されていますか。


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幸い弊社の場合は内製率が高いんです。デザインも内部スタッフでつくってるケースがほとんどですから、編集コストを安くおさえることができるんです。取材費を抑えると中味が薄っぺらになるのでなかなかできないのですが、編集費は内部でやりくりすることで、なんとかなるものです。社内製手工業って私は呼んでます(笑)。

もちろんコントリビュータというか、外部の識者に相談して企画を考えていくということはやっています。要所要所でそういった外部ブレインの力を借り、作業は内部でこなすという感じでしょうか。



―高橋さんは転職組ですか。

はい。僕は前も出版社にいて広告営業をしていました。でももともと編集志望でしたので、編集の仕事ができて、それも趣味の雑誌をつくらせてくれるここに転職してきました。前職の出版社は歴史のある出版社で、そこそこ点数も出していましたので、仕事が分業していました。

ところがこちらへ来たら、本ができるまでのすべてをやる。これはやりがいがあるなと。好きなことをやれるわけですから、忙しいのは覚悟の上、むしろドロのように働きたいと希望して入社しました(笑)。

―最初は何をされたのですか。

「北欧スタイル」の編集も兼ねる高橋編集長のデスク
「北欧スタイル」の編集も兼ねる高橋編集長のデスク

「シーカヤック」「サーフトリップジャーナル」といったアウトドア系の編集です。それをやりながら、「湘南スタイル」を手伝って、「田園都市生活」の立ち上げにかかわり、建築の本などをつくってきました。そこからインテリアをやって「北欧スタイル」「リアルデザイン」などをやり、それからこの「ディスカバー・ジャパン」です。

そもそも人の暮らしに興味があって、外国のものがかっこいいといわれた風潮も理解しながら、でもちょっと待てよと言いたかった。実は日本のデザインだって、そのライフスタイルだって、けっこうすごいぞと。そこで「ディスカバー・ジャパン」、つまりは日本再発見をやろうということになったわけです。

―実際、若い人ほど日本が好きかもしれませんよ。

そうなんですよね。そんなちょっと日本の素晴らしさに気づいた人がこの雑誌に興味をもってくれたらいいな、と。ですからデザインなどは、けっこう若者向きにしています。でもこれは、消費を引っ張る団塊世代向けでもあるんです。この層の人たちは渋めのものを好むのと同時に、若いものに触れていたいという欲求があるんです。

実際この雑誌の読者は30代から60代まで広く、男女比もだいたい半々なのですが、読者のコアな層が30〜40歳、50〜60歳とふたつの山が出来上がる図になっているんですよ。

―日本再発見を掲げておられますが、高橋さんがびっくりするような日本再発見って何でした。

俵屋のすごさも紹介される創刊号
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茶の特集はiPadのアプリにもなる予定
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取材を通じてお陰さまで、いろんな出会いがあるのですが、まずは名旅館でしょうか。それも俵屋さん。女将の佐藤年さんの美意識の高さにはとにかく驚かされました。伝統を守りながら革新していく、これぞ本当の伝統の伝え方だと勉強になりました。宿の世界観にも感動しました。

それとお茶ですね。玉露の氷出しというのを飲ませてもらったときも、お茶というものの深さに感激しました。なんと言うか、お茶が上質の出汁のようでもあり、脳天に覚醒する衝撃がありました。お茶の概念が変わりましたね。

それにお米のバリエーションの素晴らしさ。コシヒカリが流行るのは、やはり味がしっかりしているからなんですね。日本人の食卓も西洋化するなかでおかずの味が濃くなった。それに対抗するのにお米もしっかりとした濃い味を出さないといけなかったのでしょうね。そこから生まれたコシヒカリの旨さ。とにかく、 ・・・(次頁へ続く)

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