第10回 Gainer(ゲイナー)   編集長 古川 仁さん

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できる男のファッション、マナー、ビジネステクニックとは・・・。創刊20周年を迎える男性ファッション誌の雄はいまもなお、個性的なスタイルで仕事をしたい若手ビジネスマンの向上心を刺激し続けています。

Gainer(ゲイナー)表紙

■この雑誌の最新号■

Gainer(ゲイナー)  表紙

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Gainer(ゲイナー)
一冊定価:680円
発行間隔:月刊
発売日:毎月10日
出版社: 光文社
編集長プロフィール
光文社
「ゲイナー」編集長 古川 仁さん
編集長写真
ふるかわひとし 1963年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1985年光文社入社。販売部、「JJ」編集部、「ゲイナー」編集部を経て、2002年8月より現職。

エンジンのように先に進もうとする“意志”を常に持ち続ける

――8月になりました。今年の秋物特集はどんな感じですか。


編集部に撮影用の衣装が揃い始めた
編集部に撮影用の衣装が揃い始めた

10月号(9月10日売り)はジャケットとパンツが中心です。色は黒とグレーが基本になります。

普段この時期はスーツを見せるんですが、不況の影響かスーツ市場があまり動かないんですよ。だから紹介しづらいんです。メーカーさんも新規トレンドを打ち出してこないで様子見モードなんですね。ですので、ひと月遅らせました。 スーツを楽しんで着る人が少なくなっていることに加え、この低価格競争ですから、みんなスーツ自体から目が離れているみたいなんです。本当はビジネスマンが素敵なスーツを着てカッコよく過ごす“幸せ”のようなものを前面に出したいんですが。

――来年が創刊20年ですが当時と比べて読者層は変わってきていますか。


ことしで19年目を迎える「ゲイナー」創刊号
「JJ FOR MEN」の文字が入った「ゲイナー」創刊号

今の読者は30歳前後、いわゆる“アラサー”が中心ですが、創刊時の読者はもっと若かったですね。

もともと「JJ FOR MEN」と表紙にもうたったように、あの「JJ」の男性版として世に出たわけです。JJ世代というと女子大生で、その彼氏が読む雑誌という位置付けでした。今より5、6歳は読者が若かったと思います。

読者の年代が少し上がったのは、現在では25歳くらいまでだとまだ社会人といっても経験が浅いし、お金もないしで、なかなかかつての同世代が経験していたようなことに手が届かないからだと思うんです。創刊のころは世の中がまだバブルで、学生でもかなりいろんなことができましたから。それと、今の25歳くらいって多様化していて一括りにしづらいんです。30歳くらいになってやっといろんな志向性がはっきりしてくるんじゃないかな。ですから、われわれもスタイルが見えてきた世代に向けて発信しないと焦点がぼけたものになってしまう気がしています。

――「ゲイナー」って英語のgainer、いわゆる勝ち組みたいなイケイケ男子を想像してしまいますが。

現在の市況では少しきついタイトルかも(笑)。

でも、若いうちにいろんなものを獲得しておかないと後で苦労しますよね。知識でも経験でも、センスを磨くことや人脈をつくることもそうですが、そこをしっかり貪欲にやろうよということがテーマなんですね。若いうちじゃないと手に入らないものって本当にたくさんあるんです。そんなメッセージは散りばめています。読者の中心は都会で働くビジネスマンですからね。ヤンエグという言葉はもはや死語ですが、少しアッパーな匂いはコアな部分にずっと流れていると思います。

――編集長から見た最近のゲイナー世代の人たちってどんな印象ですか。

全体的におとなしい印象です。ソフィスティケートされた大人になってきているとも言えますが、草食系とかって名づけられて、からかわれる側面もあります。アプローチがいろいろソフトになっているということでしょうね。 会社などでも同僚・同期から“浮かない”ことが大切で、でもその中からどうやって上に行こうかということはしっかり考えている。

では、彼らは遊んでないのか、というとそんなことはないですね。六本木でも恵比寿でも遊んでいる人はしっかり遊んでいる。本当に不況なの?と思うくらいお金も使ってる(笑)。 遊びの現場で昔と違っているのは、車がないということです。車というナンパツールがなくなった分、ダーツとかカラオケとかゴルフバーなんかでみんな集っているようですね。

ただ遊びの幅は広がっていないように思えます。ですから「ゲイナー」としては、アフター7の遊びを紹介するときでも、「あまり内向きにならないで、もっと前向きにいろいろやってみようよ」というメッセージは出していきたいです。

――確かに一部では不景気など関係のないようなシーンに出くわしたりもしますが、一般的に景気はやはり悪いし、それはまたさまざまなところに影響を与えていると思うのですが。

男性ファッション誌は特にあおりをくってます(笑)。ファッション・アイテムのセレクトにしても、値段が手ごろなもの中心になってきていますね。手が届く範囲で買いものをして、あとはいかにそれを組み合わせるか。

“セレクトと着回し”は結構重要なキーワードになっています。でも、手が届くものばかりをカタログのように取り上げるようなことはしたくありません。 時代を反映させる意味で、今度試しに「弁当特集」みたいなのもやってみようと思っているのですが、はたしてそれがいいのかどうかは正直よくわかりませんね。

――競合誌となると何になるのですか。

ファッション誌にはひととおり目を通す、と編集長
ファッション誌にはひととおり目を通す、と編集長

同じ発売日の「メンズクラブ」(アシェット婦人画報社)でしょうか。でもこの雑誌は35歳くらいがターゲットなので少し上の世代ですね。アンケートでは「ビギン」(世界文化社)も併読誌としてよく登場しますが、この雑誌はモノへのこだわりのほうに力点が置かれているので厳密には競合とは言えないような気がします。 「ゲイナー」のオリジナリティは、あくまでビジネスマンのためのファッション誌であるということでしょう。マイナスキャンペーンはやらないし、ハダカもやりません。モデルも ・・・ (次頁へ続く)

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編集長の愛読誌

1. 芸術新潮(新潮社)
芸術新潮表紙
一見難しいアートの敷居を低くわかりやすく提示してくれるうえ、各号ごとの特集テーマが興味深い。
2. 少年マガジン(講談社)
CasaBRUTUS表紙
子供のころから単なるマンガ好きなもので。就活時は集英社さんの「別マ」志望でしたが(笑)。
3. コミックモーニング(講談社)
「バガボンド」の画力は本当に凄い。
4. AERA(朝日新聞出版)
AERA表紙
ヘアサロンにあると必ず読んでしまいます。
5. Newsweek日本版(阪急コミュニケーションズ)
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ニュースの論点をわかりやすく解説してくれていて、経済下手な私にはありがたい。


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