第29回 HR 編集長 鈴木俊二さん

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日本で一番写真取材の人数が多い雑誌「g」は、いまの若者のリアルを伝える雑誌として、人気を博しています。斬新なアイディアで業界に新風を巻き起こした編集長が、今度は高校生を対象に新雑誌を創刊します。
 

hr 表紙

■この雑誌の最新号■

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定期購読

HR
一冊定価:500円
発行間隔:隔月刊
発売日:偶数月10日 
出版社: KKロングセラーズ
編集長プロフィール
グラフィティマガジンズ
「HR」編集長  鈴木俊二さん
編集長写真
すずきしゅんじ 福島県出身。早稲田大学法学部卒業。サラリーマン時代を経て、2004年グラフィティマガジンズを設立し、雑誌「Tokyo graffiti」を創刊。2010年3月に、高校生参加型新雑誌「HR」を創刊。趣味はサーフィン、と書きたかったが3回で挫折。現在目黒区で、柴犬と1人+1匹暮らし。

高校生の等身大のリアリティを見てください。

―新創刊の「HR」についてお訊きする前に「g(Tokyo graffiti)」について教えてください。常々斬新な雑誌だと思っていました。

これが創刊号。かなり強気のデザインだ
これが創刊号。かなり強気のデザインだ

ありがとうございます。僕は出版社にいたわけでもないし、プロの編集者について何か勉強したわけでもありません。ですから、そんな素人っぽいつくりが、プロの方から見ると新鮮に見えてしまうのかもしれませんね。

創刊したのが2004年。本当に業界のことなんか何も知らず、一緒に立ち上げた仲間と、「こんな雑誌やる気なんですけど」って雑誌の取次会社に行ったんです。まったく相手にされませんでした。

困ったなと、書店の知り合いに相談したら「書籍コードで出せば本屋に並ぶよ」と教えられて、ああそんなやり方もあるのか、と(笑)。そんなレベルで始めたんですよ。

でも、この業界っていいな、と思ったのは、大手書店でも直に話を持っていけば、意外と店に並べてくれたりするんです。こっちは何の実績もないのに。懐が深い業界だなと思いましたね。

―そんな緩さ、参入障壁の低さが、この業界の良さでもあったわけですが、いまではそれがどちらかというと悪い意味に使われていますね。こんなもの誰でもできるじゃんと(笑)。でも、なぜ雑誌をつくろうと思われたのですか。

清志郎さんとエヴァンゲリオンを愛する編集長
清志郎さんとエヴァンゲリオンを愛する編集長

大学出ていわゆる普通の企業に就職するのもなんだなぁ、と思っててマスコミの入社試験を受けたのですが、全部落ちちゃって、それで某ファッションビル運営会社に入ったんです。

マスコミではないですが、いろいろ好きなことがやれそうでしたし、企業イメージもよかったので。そこでイベント考えたり、プロモーション考えたりしてました。そのとき若い人たちに向けての企画をいくつかやらせてもらって、若いターゲットっておもしろいなという手ごたえは感じていました。

在職中に熊本に転勤になって、そこでタウン誌っぽいローカル誌をつくりました。そのとき、自分がイメージしていることが形になっていくことのおもしろさに気づいたんです。小学生のときつくってた壁新聞を思い出して、あぁ、これって自分にあってると思ったんです。

そこでローカル誌編集を経て、東京に戻り、仲間とこの会社を立ち上げたんです。

―ミニコミづくりと若者イベントで体験的に学ばれたわけですね。最初から雑誌自体の評判はよかったのですか。

そうですね、僕自身もいけると思ってましたし、都心の店舗では評判がよかったです。4号目あたりからブレークし始めました。

ヴィレッジ・ヴァンガードの下北沢店から電話があって、「g」のバックナンバー展やりたいから100部ずつ納品しろと。へーって驚いて、見に行ったら「いま下北沢で一番売れている雑誌です」ってPOPが出てて、それからも追加がきて、あぁこれで続けていけるかなとほっとしたのをよく覚えています。

―これだけの人を取材するのは大変だと思いますが、この雑誌のコンセプトは何ですか。

取材も撮影もデザインも、何役もこなす編集者
取材も撮影もデザインも、何役もこなす編集者

よくテレビで街頭インタビューとかやってますけど、あれ、面白いなと思って。テレビだと出演者のタレントなどがメインで、街頭で登場する一般人はサブ的な扱いじゃないですか。でもよく見てると、一般の人も結構面白いこと言ったりするんですよ。

僕はやはりリアルな現実のほうに興味があるので、タレントのようにつくられた世界の人たちの発言より、市井の人たちのリアルな発言に惹かれます。だからそちらをメインにしようと思ったわけです。これは「HR」にも引き継がれてます。

でも、匿名でやりたくない。匿名だと、ネットの誹謗中傷の世界に象徴されるように、 (次頁へ続く)

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