第13回 毎日が発見 編集長 柴本淑子さん

- いまもっとも元気な直販雑誌といえば、これでしょうか。読者との距離も近く、日々を豊かに過ごすヒントが満載。「もったいないを生かす」というコンセプトで数々のベストセラー書籍もここから生まれています。


- 毎日が発見
- 一冊定価:680円
- 発行間隔:月刊
- 発売日:毎月28日
- 出版社: 角川SSコミュニケーションズ

- 角川SSコミュニケーションズ
「毎日が発見」編集長 柴本淑子さん 
- しばもとよしこ 1952年東京都生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業後、日本経済新聞社入社。91年、夫の香港転勤のため日本経済新聞社を退社。4年間の香港滞在中、現地の邦字紙「香港ポスト」家庭欄編集長。帰国後「ひよこクラブ」「たまごクラブ」などの編集長を経て、2005年角川SSコミュニケーションズへ移籍。07年1月から現職。
――「毎日が発見」っていいタイトルだと思います。どういう経緯で出版されるようになったのですか。
もともとファンケル出版が出されていた同名の雑誌を2003年7月にSSコミュニケーションズが営業権を譲り受ける形でスタートしました。角川グループとしての創刊は2004年1月で、私は2代目編集長になります。
――シニアマーケットに関心がおありだったのですか。
関心というか、最近の雑誌の凋落ぶりを見ると、もうこのゾーンにしかマーケットは残されていないのではと思うほどです(笑)。
読者を50歳以上の男女と想定しているのですが、調査すると実際は62歳くらいです。いまは60歳をターゲットに考えて企画などをつくっています。読者の9割は女性ですが、これは奥様が申し込んでおられることも考えられるので、実際は男性読者もかなりいらっしゃるのではと思います。
――そうすると競合誌は何ですか。
「いきいき」(いきいき株式会社)ですね。部数的にもかなり近くなってきていますので、もうひと頑張りしたいところです。あとは「ゆうゆう」(主婦の友社)、「クロワッサンプレミアム」(マガジンハウス)も近いと思いますが。
――柴本さん自身はシニア雑誌を経験されていたのですか。
いえ、私は「たまごクラブ」「ひよこクラブ」(ベネッセ)の編集長でした(笑)。全然関係ないですね。
角川SSコミュニケーションズ(SSC)には、以前から知り合いが何人もいました。たまたま友人が本を出したいというので、SSCではどうかと私が頼みに来たのです。そのとき、「『毎日が発見』の次期編集長を探しているんですが、どうですか」といきなり言われて(笑)。いい年して「たまひよ」(「たまごクラブ」「ひよこクラブ」)をやっているのはつらくて、その時点では辞めていたので、では、と(笑)。これなら等身大でやれるし、自分の今後にも役立つかなと思ったんですね。
――なかなか素晴らしい出会いですね。でもこの雑誌は書店売りはしていないんですね。

片岡鶴太郎さんの表紙も好評だ
ええ。直販の月刊誌です。基本、1年か3年の定期購読で読んでいただいているものです。宣伝も新聞のみ。だから知る人ぞ知る、といった部分もありますね。それでも10万以上の読者がいて、いろいろと反響の多い雑誌です。
――表紙が片岡鶴太郎さんですね。
そうです。私が編集長になってからずっと片岡さんにお願いしています。連載陣も錚々たる方々です。森村誠一さん、桐島洋子さん、椎名誠さん、京都清水寺・森清範貫主、金田一秀穂さん、辛坊治郎さん・・・こんな豪華な執筆人に登場していただけるのは、やはり“角川”というブランドのなせる業もあるかなと思ったりします。
それに加えて、われわれも読者サービスに気を遣っています。
いろんなイベントをやったり、試写会にご招待したり、編集長ブログを書いたり・・・。
試写会にも私が挨拶にまいります。そのときは通販ページで紹介した服を着ていって、「これがあのページの服ですよ」と宣伝も忘れず(笑)。
雑誌を読者にお届けするとき手紙を添えることも忘れません。そんな手作り感も読者の方々に喜んでいただける部分なのかもしれませんね。
――読者との距離が近い雑誌ですね。雑誌の企画で特に好評なものというのは何ですか。

着物から作った傘とバック
企画の柱としてあるのは「もったいないを生かす」ということなんです。
着物や服など、なかなかもったいなくて捨てられないですよね。じゃあそれを加工して再利用しましょう、ということで、いろんなリフォーム、リユースを考えました。
これが大いに当たり、それを本にしたら10万部以上のベストセラーになりました。その代表が「布ぞうり」の本なのですが、いらなくなった服を切って、それを編んでぞうりにするんです。各人の“もったいない”を
・・・(次頁へ続く)
- 1.週刊文春(文藝春秋)

- 自分の趣味に一番合っている雑誌。明るめだし、コラムも充実。
- 2. 週刊新潮(新潮社)

- 週刊文春と一緒に買ってしまう。暗めで偏向してるけれど長い付き合いです。
- 3. プレジデント(プレジデント社)

- ビジネス書として幅広く役に立ちますね。
- 4. レタスクラブ(角川グループパブリッシング)

- 自分自身、料理が好きだし、安いメニューや新しいレシピに関心があります。
- 5. dancyu(プレジデント社)

- プロが見てつくりたいと思う料理を見せてくれるし、見出しのつけ方などもうまい。






