第40回 ソトコト 編集長 小黒一三さん

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日本の環境問題のシーンを大きく変えた環境マガジンの雄です。ここちよい暮らし、新しい生き方を知りたい人にも様々なヒントを与えてくれます。
―エコ関係のイベントが本当に多くなりましたが、近く何か仕掛けておられることはるあるのですか。
高橋尚子さんのスマイルプロジェクトとして「サファリマラソン」というのを昨年から開催しているのですが、履かなくなったシューズを日本全国から集めて現地に寄贈しています。10月16日にお台場でそのイベントがあるので、ちょうどこれからその仕込みに入るところです。創刊10周年記念イベントの一環ですよ。
―創刊が1999年で、いわゆる環境ものの先駆けだったと思います。時代がようやく「ソトコト」に追いついてきたってところでしょうか。

打ち合わせスペースには各種お土産も
そう。でもみんな遅いよね。本当は3年くらいで来てほしかったですよ。あのときすでにプリウスはあったし、パタゴニアは認められていたわけですから、もっとみんながこっちに来てもおかしくなかった。でもあまり来なくって、どっちかというと社会運動家みたいな人たち、お題目としての環境問題みたいなのがクローズアップされたりしてね。
僕たちのような人生楽しみましょう派は、エコを自分たちの遊び場として考えていたので、ちょっと違うかなと。でもそれからまた潮目が変わって、いままたいろんなところがうちに注目してますよ。
僕は雑誌の編集者ですからね。長いことずっと遊びながらやってきてますが、いまでもだいたい3年くらい世の中の先をいってる感はあるんですよ。ってか人と同じことするの嫌いなので、みんながわーっと言い出すころはもういいいやって。ちょっと前までは神楽坂で飲んでましたが、もう人がいっぱい集まって来ちゃったら行かない。このごろは下町でばっか飲んでる。予期しなかったことといえば東京スカイツリーが来ちゃったことか(笑)。
―先日久々にご一緒させていただきました(笑)。

中国で出版されている「ソトコト」
いま本所とか下町だね。で、3年先くらいをイメージして動きをつくってきたつもりですが、近ごろは若い人たちの感度が鈍くなったのかな。「ソトコト」への食いつきにしても予想以上に遅かった。面白いと思ってもすぐ来ないんだね。
だからもう中国人のほうがいいやって(笑)。彼らとこのごろ一緒に仕事をする機会が増えたのですが、日本の若い人たちよりセンスいいですよ。英語もうまいしファッション・センスだっていい。中国の大手メディアもLOHASに注目していて、彼らは考え方がインターナショナルだし、いろいろと動きも早いしスマートですよ。僕も国際会議に呼ばれたりして活発に交流しています。
―そういえば「ソトコト」は中国でも出版されています。
空港やスタバに置いて、あとは勝手に有力者に送りつけたりして始めたんですよ。雑誌としては売れるものじゃないんだけど、ライフスタイルとしては進んでる人たちのなかでは浸透したんじゃないかな。もともとは台湾でLOHASブームがあったんです。もちろんわれわれの影響ですが、それが北京に飛び火したって感じです。
いまはこちらからデータを出してあげて、向こうが2冊分いいとこどりで勝手にまとめて出してるみたい。
今年の10月にも上海で日中合同のLOHASシンポがあって、福岡伸一さんや隈研吾さんと参加する予定です。
われわれ日本人は、中国からいろんなことを学んでそれを見事に磨いてお戻しする、と。そんな謙虚な気持ちが先方に通じたのか、このごろ僕は向こうでは思想家扱い(笑)。日本のメディアは僕のこと嫌いだから誰も書かないけどね(笑)。
―世が世なら充分革命家だったと思いますが(笑)。

ソトコト新書も好評

雑誌から生まれた単行本も多い
中国ってやっぱり長いこと共産主義でやってきてたのが、いま実態として資本主義に移行しる。これってなんだろうって若い人たちは思ってて、いろいろ考えているその先端部分にうまくLOHASというのはフィットしたんですね。福岡伸一さんの「ロハスの思考」(ソトコト新書)といった本の影響も少なからずあったみたいです。
―福岡教授を見出したのは「ソトコト」ですね。
そう。あの人、最初会ったとき面白い顔の人だなって思って気に入ったの(笑)。それで翻訳家だったから原稿書いてもらったらこれがいいんですよ。いままで「ソトコト」周辺に理科系ではロボット工学や建築といった人は多かったのですが、生物の人は少なかった。ちょうどよかったんです。
―小黒さんのつくる雑誌ってだいたい独特の匂いがあって、やっぱりデザインがものすごく強いんですね。なんでデザインにそんなにこだわるんですか。
へそまがりだからだよ(笑)。人と同じことをするのが ・・・(次頁へ続く)
- 1.AERA( 朝日新聞出版)
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- 対談記事、人物インタビューがおもしろいので。
- 2.サライ(小学館)
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- シニアの嗜好をよくつかんでいるから。
- 3.つり人(つり人社)
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- 釣り竿を持って哲学するため。
- 4.日経ヘルス プルミエ(日経BP社)
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- 私は健康にうるさいです。
- 5.選択(選択)
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- 問題意識過剰の雑誌というところがいい。









