第21回 月刊タイガース 編集長 寺崎伸さん

- 阪神タイガースというのはつくづく不思議なチームです。強くてもダメでも、「トラ」は常に人を惹きつけるんですね。それは大きな力に抗いながらも個性的でありたいと願う人が、自分自身を置き換えられる存在だからでしょうか。すべての阪神ファンに読まれたい雑誌がここに。
―赤星選手引退のニュースに驚きました。ご存知でしたか。
いえ、私もあの引退会見まで知りませんでした。ダメージの大きな怪我であることは認識していましたが。阪神を支える大きな選手でしたから、残念です。メディアに対しても紳士的な人でしたし。
―そんなタイガースの雑誌といえば「月刊タイガース」ですが、これは東洋紙業さんで製作されているんですね。
そうです。私も東洋紙業の社員です。1978年の創刊からずっと弊社で印刷を請け負ってたものです。最初、製作は外注で行っておりました。社内で編集から製作まで
行うようになったのは1998年からです。私はそこからこの編集にかかわり始めました。
当時のタイガースは弱い時代でしたが(笑)、新庄というスタープレイヤーがいてくれたおかげで、ネタにはあまり不自由しませんでした。
―寺崎さんの所属は御社のどういう部署になるのですか。
PS部(プランニング・サービス)という部署です。弊社は印刷会社ですから、企業の広報誌やポスター、広告物の製作などもいたします。そのなかでも、私は比較的文章やコピーが書けるということで、この仕事に抜擢されたようです。
よく言われるのですが、阪神タイガースべったり、といったキャラではありませんし、スポーツ命、といったわけでもありません。むしろ私は学生時代はサッカーをやっていて、そんなにタイガースに興味はありませんでした(笑)。
この雑誌は、タイガースとの編集会議から始まって、私どもの会社で取材、編集、デザインから発送まで行っております。部数はタイガースの勢いによって増減があります。チームが強いときはやはり売れますが、弱いと厳しいですね。
書店や関西圏の駅売店のみならず、阪神百貨店や京王百貨店にあるタイガースショップでも
販売しています。
―球団からの要請はどのくらいあるのですか。
毎月1回、球団に行って編集会議をします。そのときに次の号の方針を決めるのですが、そんなに細かく言われることはないです。
それよりも難しいのは、登場してもらう選手のセレクトですね。やはり成績のいい旬の選手が次の月の表紙に登場する、というのが理想ですが、そのとき調子がよくても次月はダメなんてことがよくあるんです。そうすると表紙にインパクトが出ない。
―選手の写真やインタビューは球団提供ですか。
球団と契約しているカメラマンと相談して撮影を行います。雑誌の場合、特にカラーページは写真が重要ですよね。ですから写真のシチュエーションやセレクトにはかなり気を遣っています。
巻頭の選手インタビューは基本的に私が行っています。編集部のスタッフも取材をして記事を書きます。外部のライターに手伝ってもらうものもあります。
でも、人気球団だけに選手の取材調整はなかなか難しいですね。大きな穴をあけた記憶はありませんが、取材前の変更などはしょっちゅうありますね。
―とくにシーズン後半になると大変そうです。

2003年のリーグ優勝時の
臨時増刊

2005年のリーグ優勝時の
臨時増刊は金の表紙だ
はい。とくにクライマックスシリーズを導入してから9月、10月は予定が立ちにくく、編集サイドでもいくつかの構成案を用意して臨機応変に対応するようにしています。
でも一番大変だったのはやはり2003年のリーグ優勝のときでした。18年ぶりの優勝ということもあって、球団側もばたついていましたし、私たちも何せ、初めてなものですから(笑)。2005年のリーグ優勝のときは幾分慣れた部分もありますけれど、それでも大変でしたね。
―優勝時は特別記念号ですよね。

創刊30周年記念号には、
創刊号の復刻版を入れて大好評だった
そうです。通常の仕事に加えて、こちらの仕事量は増えますね。でも、これは売れますし、つくる側もうれしい作業です。
昨年は3月号が創刊30周年記念だったので、このときは特別付録として創刊号の縮刷版を付録でつけてみたりしました。好評でしたよ。
―雑誌の内容としては、やはり選手のプライベートに迫るような記事がいいんでしょうか。
そうですね。普段の報道などでは見えてこない選手のプライベートな部分を皆さん読みたがります。ですから、この雑誌は、球団の広報誌というよりは,・・・(次頁へ続く)
- 1.週刊モーニング(講談社)
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- 昔からの習慣で買ってます。
- 2.ナンバー(文藝春秋)

- スポーツという同じジャンルを扱っていますし、深い内容が参考になります。
- 3.Pen(阪急コミュニケーションズ)

- 特集によって買いますね。
- 4.Quick Japan(太田出版)

- これも特集次第で買って読みますね。
- 5.Meets Regional(京阪神エルマガジン)

- 関西ですが、ついシズル感にそそられます。









