New Internationalist(ニューインターナショナリスト)のバックナンバー
2009/12/10発売号
(No.427)
テロ対策の波紋

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※英語版「New Internationalist」と、NIから厳選した記事の翻訳・要約を中心に日本の情報も掲載した「NI日本版」をセットでお届けしています。
※忙しい時には日本版でさっと目を通し、気になる記事は英語版でじっくり読む。忙しい方のスタイルに合わせた情報収集が可能です。
テロ対策の波紋
Counterterrorism’s rise
●今号の内容●
2001年9月11日の米同時多発テロを受け、ブッシュ政権は「テロとの戦い」を始めた。世界の多くの国が米国に追随してテロと戦うことを選択し、それは各国国内法の制定・改正から国際法を無視した容疑者の拘束・移送、慎重さを欠く行き過ぎた捜査からテロ対策名目の反対派弾圧まで、世界にあらゆる変化をもたらした。それから8年が過ぎ、多くの人々と市民団体の抗議の声を受け、政府と司法による制度や慣行の見直しもいくらか行われてきた。しかし、「テロ対策」という錦の御旗の影響は依然として人々の心の中に重しとなってとどまり、治安への不安と、人権よりも治安対策優先という雰囲気が社会に漂っている。さらに、まだまだ多くの人々が確たる証拠もなく裁判も受けられずにテロ容疑者として拘束されたまま行方不明となっている。テロ対策という名の下、現在世界はどのような状況になっているのか。私たちは、この閉塞感を打破して真に有効な方法でテロと戦うためにはどうすればよいのだろうか。
◆ NI英語版/日本版 2009年11月号 ◆
≪New Internationalist No.427 目次≫
(本文は英語です)
*<>の表示がある記事は、日本版に翻訳もしくは要約記事が掲載されています。
2 読者の声
4 テロとの戦いの現実<翻訳>
テロリズムに対する私たちのパニックが、抑えの効かない権力乱用へのゴーサインとなってしまったのだろうか。ディンヤール・ゴドレイは、断固とした姿勢で人権の重さを繰り返し主張する。
8 世界を覆う反テロ政策の現実<一部要約>
法律の制定、違法な移送、恣意的な逮捕、拷問、弾圧……世界は、反テロ政策という名の下にこんなひどい状態に陥っている。
10 劇場的治安対策を超えて<要約>
安心感を高めるだけの単なる名目上の治安対策ではなく、実際に有効な対策へシフトするための考察。
12 驚きの事実―テロを理由に世界で起きている不思議なこと<翻訳>
それはテロと関係があるのか? 当局はあると言いたいらしいが、いかにもおかしなこと、ささいなことで追及されたり疑われたりした人々は、そんな見解には全く納得していない。
14 内に積もる怒り
ペルーの貧しい人々が自らの権利を守るために立ち上がった。しかしその行動に対し、政府はテロというレッテルを張って弾圧し、企業活動の邪魔になると感じた企業は監視・妨害工作のためにスパイを送り込む。フジモリ元大統領の敷いた強権弾圧政治の影響がいまだ尾を引くペルーからの報告。
16 無実の犠牲者たち
インドでは、テロ容疑者のイメージが取り締まり当局によって誘導され、社会に広められ、捜査が行われている可能性がある。そして実際に、少なくない人々がその犠牲となっている。
18 究極の移送とは
英国の詩人ヒューバート・ムーアが問いかける。
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【Special Features】
20 涙と正義 ─ コンゴ民主共和国のレイプ犯罪<一部翻訳>
月平均で1,100件もの強かん事件が発生しているコンゴ民主共和国。被害者の苦悩と再起、加害者の裁きなど、この国の苦闘をフォトジャーナリストのジーン・チュンの写真で伝える。
24 バングラデシュでゲイとして暮らして
イスラーム教国のバングラデシュでは、同性愛は犯罪となる。しかしそれは罪ではないと、イスラーム教の導師デルワー・フセインは語る。
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26 世界のニュース<一部要約>
血なまぐさいオイルサンド(環境)/バリボのジャーナリスト殺人事件(人権)/太陽光発電の可能性(エネルギー)/サッカーワールドカップ開催で立ち退き(人権)/切迫する水不足(企業犯罪)ほか
27 オンリー・プラネット(4コマ漫画)
食べ物の逆襲。
29 ビッグバッドワールド(風刺漫画)
思考のすき間もない社会。
PLUS:NIクロスワードパズル
30 ミクスト・メディア
本・映画・音楽の紹介
32 社会を揺さぶる人々<要約>
モザンビークで活動するスコットランド出身の女性、ヘレン・グレイ。彼女は1チーム10人で働く女性地雷除去隊のメンバーである。グレイとモザンビーク人の同僚たちは、なぜこの危険な仕事を選び、どのように働いているのだろうか。
33 ワールド・ビーターズ
弁護士資格を持ち、貧しい農民や漁民の側についていることを装って「大衆の味方」と自称するスリランカのマヒンダ・ラージャパクサ大統領。反政府勢力の「タミル・イーラム解放のトラ」を壊滅させ、長年続いてきた内戦に終止符を打ち、特にシンハラ人の間では人気が高まっている。しかし、彼が行ってきた人道に対する犯罪は歴史から消えることはなく、国内安定を図るため続く人々への締め付けもあり、内戦終結の余韻は長くは続かないだろう。
34 エッセー:期待はずれの特別法廷
2002年、シエラレオネで10年あまり続いた内戦がようやく終結した。国連はその内戦での犯罪者を裁くため、首都フリータウンに特別法廷を設置した。期待を集めた特別法廷だったが、実はその設置段階から効果が疑問視されていたという。
36 世界の国のプロフィール:セントルシア
≪ニュー・インターナショナリスト日本版 115号 目次≫
(本文は日本語です)
1 テロとの戦いの現実(NI p4-7の要約)
テロリズムに対する私たちのパニックが、抑えの効かない権力乱用へのゴーサインとなってしまったのだろうか。ディンヤール・ゴドレイは、断固とした姿勢で人権の重さを繰り返し主張する。
7 世界を覆う反テロ政策の現実(NI p8-9から一部を要約)
法律の制定、違法な移送、恣意的な逮捕、拷問、弾圧……世界は、反テロ政策という名の下にこんなひどい状態に陥っている。
8 劇場的治安対策を超えて(NI p10-12の要約)
安心感を高めるだけの単なる名目上の治安対策ではなく、実際に有効な対策へシフトするための考察。
10 驚きの事実―テロを理由に世界で起きている不思議なこと(NI p12-13の翻訳)
それはテロと関係があるのか? 当局はあると言いたいらしいが、いかにもおかしなこと、ささいなことで追及されたり疑われたりした人々は、そんな見解には全く納得していない。
12 アクション! ─ 何かする・もっと知る
日本の団体と参考ウェブサイト、本、資料などの情報。
13 日本での動き
・日本の国内対テロ政策の底流
(アムネスティ・インターナショナル日本 寺中誠事務局長インタビューより)
・つくられた防犯カメラ神話の再検討
(監視社会を拒否する会 田島泰彦共同代表インタビューより)
14 今月のフォーカス(NI p20-23の一部翻訳)
・涙と正義 ─ コンゴ民主共和国のレイプ犯罪
月平均で1,100件もの強かん事件が発生しているコンゴ民主共和国。被害者の苦悩と再起、加害者の裁きなど、この国の苦闘をフォトジャーナリストのジーン・チュンの写真で伝える。
15 世界のニュース(NI p28、32からの要約)
・サッカーワールドカップ開催で立ち退き(人権)
・切迫する水不足(企業犯罪)
・女性地雷除去隊員:ヘレン・グレイ(インタビュー)
モザンビークで活動するスコットランド出身の女性、ヘレン・グレイ。彼女は1チーム10人で働く女性地雷除去隊のメンバーである。グレイとモザンビーク人の同僚たちは、なぜこの危険な仕事を選び、どのように働いているのだろうか。
16 編集後記、次号のお知らせ、ほか
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読者レビューは他のお客様によって書かれたものです。感想には個人差がありますのでご了承ください。
- 英語が苦手な人にもメッセージがわかりやすい
- 投稿日 2011/11/07
- 投稿者 くらり
- 会社員
- ★★★ 3.0
別冊子で日本語訳があり、語学的な理解をサポートしてくれる。内容は「公正」というよりは、少し強めに主張が記載されているが、その分わかりやすい。ブラックな表現もあるが、強く主張したい時のメッセージの出し方・表現が参考になる。特集はグローバルな人権問題・国際情勢が多く、日本発のレポートも多い。
- 国際政治をみる新しい視点
- 投稿日 2011/02/18
- 投稿者 banchi1986
- 大学院生
- ★★★★ 4.0
国際政治を見る上で開発途上国の目線で問題を考えることができる雑誌だと思います。
- ”広く深く”考えたい人にお勧め。
- 投稿日 2006/06/27
- 投稿者 ChiTama
- 教職員
- ★★★ 3.0
毎回ひとつの社会問題をテーマにして、それについて世界各地でどのような問題が起きているのかを幅広く取り上げています。地域研究とは逆の発想で、各地の横のつながりの必要性を感じさせられる雑誌です。
- オルタナティブな視点から
- 投稿日 2006/06/05
- 投稿者 kiyoshi
- 会社員
- ★★★★ 4.0
毎号ひとつのテーマを複数の切り口から描く。その他大勢の意見からは一歩遠のき、むしろ少数派だけれど無視されるべきではない意見をフューチャー。ちょっとストイックに社会勉強したいあなたにおすすめ。
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