美術手帖のバックナンバー
2007/03/17発売号 (2007年4月号)
2007年4月号

美術手帖

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■美術手帖の目次

◆○
○◆ 特集 「アートマーケット」のしくみが知りたい! ~ 作品購入の基礎知識
からオークションまで

アートマーケットは21世紀に入り、かつてない活況を見せている。ただ、それは海の
向こうでの話だ。日本はどうだろうか? 普通の人にとっては作品価格の設定や購入
方法などが不透明に感じられるだろうし、いまだアートとビジネスとを同列に語るこ
とが憚られるような雰囲気もある。
一方で、アートの持つ大きなポテンシャルに気づき、社交やビジネスのツールとして、
また日常をより豊かに彩る生活必需品として、アートのある生活を大いに楽しむ人も
増えてきている。日本でもアートが産業としての地位を確立することができるのか?
この数年が重要な分岐点になるだろう。
進化を続けるアートフェアやアートオークションを体験してみることもいい。でも、
まずは好きなアーティストに一票を投じるつもりで、作品を購入し所有してみること
をお薦めしたい。アートマーケットのしくみがきっと見えてくるはずだ。

~*~*~ 目次 ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

1 A@A アート・アット・アグネス 2007

2 アートコレクターになる!

3 作品の価値=値段が知りたい!

4 将来有望! 日本の若手アーティスト50

5 アートグッズのススメ

6 コレクター訪問

7 オフィスにアートはどうですか?

8 鼎談 マーケットから日本のアートシーンを変える!

9 インフラストラクチャー オブ アートマーケット

10 作品が買えるギャラリーリスト

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┃1 A@A アート・アット・アグネス 2007
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1月13―14日、東京・神楽坂の「アグネスホテル アンド アパートメンツ東京」を全
館貸り切り、国内から31軒のギャラリーが集結したアートフェア「A@A アート・アッ
ト・アグネス 2007」が開催された。 J-WAVEが会場から中継した効果もあって、若
いカップルや家族連れも数多く訪れ、一時は入場まで2時間待ちとなる大盛況となった。
ホワイトキューブのギャラリーとは異なり、ホテルの一室での展示はリラックスし
た雰囲気の中で、作品とよりプライベートな感覚で対面できる。また、ベッドやバス
ルームにも作品が置かれていて、自宅での展示がシミュレーションできて楽しい。若
手作家の手頃な値段の作品が中心だったので、アートコレクションのいいきっかけに
なった人も多かったのではないだろうか。


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┃2 アートコレクターになる!
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コレクションの基礎知識

作品を買ってみたい! アートで部屋を素敵に演出したい! そう思っても情報が少な
かったりで、最初のハードルを高いと感じてしまい、購入まで踏み切れない─ここで
は基本となるギャラリーとのやりとり、額装・展示から、コレクションの活用法まで、
一通りの流れを概観してみたい。複雑なことは特に何もないことがわかるだろう。最
初の1点、そのハードルを越えてしまえば、あとは自然と奥深いアートコレクターへの
道が開けてくるはずだ。

◆コレクションの心得は?

コレクションを始めるうえで最も重要な第一歩は、自分自身の価値観を変えること。
そして、作品を持つことによって得られる、アートの効力を十分に理解すること!

◆どこで何を買う?

美術作品が欲しい!と思っても、どこで買うことができるのでしょう。ここではプラ
イマリー・ギャラリーでの購入方法をお教えします。

◆どう値段は付けられるの?

あの作家とこの作家、あの作品とこの作品、どうして値段が違うのでしょう。いろい
ろな条件のもとで、ギャラリーは値段を付けているのです。

◆どうやって支払うの?

欲しい作品を現金でポンと買えれば問題ないですが、作品によってはそうもいきませ
ん。作品購入に至るまでにも、注意は必要です。

◆どこに、どう飾る?

初めて購入した作品が家に到着。いざ展示、となるとどうしたらいいか戸惑うもの。
でも心配ご無用、部屋に飾るのは意外に簡単なのです。

◆額に入れたほうがいいですか?

伝統ある油彩画や日本画とは、見かけも仕様も異なる現代美術作品の額装。額によっ
て作品の魅力まで変わってくるから不思議。作品タイプ別に額装について説明します。


◆どこで、どう活用する?

手に入れた作品を愛でる楽しみは、自分だけでなく、より多くの人とシェアしたい。
コレクションを公開する方法はさまざま。作品をオープンすることで人の輪が広がっ
ていきます。

◆どうつくりあげる?

美術館への殿堂入りを果たし、後世まで引き継がれるようなコレクションをつくるに
は、明確な方向性と目的意識が不可欠。個人の視点を超えた時代の先取り感覚も必要
です。

◆法律/著作権

・コレクションを自分のホームページに載せる。
・コレクション展の入場料とカタログ。
・公園や公開されている屋外での恒常的な設置。
・写真作品の被写体が人の場合の注意点。
・所蔵権とは?コレクションを管理する財団法人をつくる。

◆税金

・購入の際の税金。
・譲渡(売却)の際の税金。
・寄付(寄贈)の際の税金。
・相続税について。


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┃3 作品の価値=値段が知りたい!
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市場価格をつかむケーススタディ

ここ数年、毎シーズンごとに海外オークションでの「アーティストレコード」(アー
ティストの史上最高落札価格)の更新が話題になっている。日本人作家でも草間彌生、
奈良美智、村上隆に続き、2月のクリスティーズロンドンで杉浦博司が落札額1億円を
記録した。また国内市場でも、需要の高まりから急激に価格が上昇している松井冬子
のような若手スターも出てきている。一方で、オークションが牽引している世界のア
ートマーケットの熱狂的で急激な沸騰は、需要と価格の不安定化を招きかねない。そ
のためアーティストやプライマリーギャラリーにとっては、長い目で見て不安材料と
なるケースもある。しかし、この市場原理に基づくダイナミックな価格変動、これが
現在のアートマーケットの醍醐味でもある。そう、あなたの買った作品が近い将来、
1億円を超える市場価格をつけることも夢ではないのだ(そこで売るかどうかは、また
別の話になるが……)。

杉本博司 | English Channel Weston Cliff
草間彌生 | No.D
松井冬子 | 浄相の持続


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┃4 将来有望! 日本の若手アーティスト50
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これからの活躍が期待される日本の若手作家の作品を価格とともに紹介する。まだ評
価の定まっていない作家を自分の目を信じて買うことには、なにより作家の成長を一
緒に見守っていく楽しみがある。そして、海外でも活躍するようになり、価格が上が
って手の届かなくなったときには、さみしい気持ちとともに、その評価の手助けが少
しでもできたことを喜びたい。


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┃5 アートグッズのススメ
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美術作品を購入するには、 やはり勇気がいる。 ならば、もう少し手軽に買える アー
トグッズから始めてみては? プロダクトとはいえ、 作家の意向が反映された立派
なアート。 手元に置くだけで、 きっと何かが変わります。


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┃6 コレクター訪問
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高橋龍太郎(医師)

きっかけは草間彌生/作品と対面したときの感動/コレクションを公開する/コレク
ションを文化的土壌としたい

西高辻信宏(大宰府天満宮権宮司)

きっかけはギャラリーでの衝動買い/同世代の作家とともに成長したい/身近に置け
ば作品の見方が変わる/大宰府天満宮でもコレクションを

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┃7 オフィスにアートはどうですか?
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仕事場であるオフィス空間に、アート作品が飾られたらどんな気分になるだろう?
若手アーティストの作品がオフィスに展示されるまでのプロセスを追ってみた。


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┃8 鼎談 マーケットから日本のアートシーンを変える!
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活況を呈しているとはいえ、さらに社会に開かれたアートマーケットとなるためには
何が必要で何が問題なのか。そして欧米に引きずられることなく、日本独自のスタイ
ルを確立することは可能なのか。様々なジャンルをバックグラウンドにマーケットの
第一線に立つ3氏に、現在のシーンについて語っていただいた。

後藤繁雄(編集者/アートディレクター)
岡田聡(コレクター/精神科医)
吉井仁実(ギャラリスト)


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┃9 インフラストラクチャー オブ アートマーケット
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◆アートフェア ~ オープンなマーケットと活発な流通をつくる

「最新のホットな情報にアクセスしたければ、アートフェアに行け」。なぜ、いまこ
れほどまでの活況を見せているのか? アートフェア東京2007エグゼクティブ・ディ
レクターで、世界のアートフェアを経験している筆者による「アートフェア・シンド
ローム」論。

◆アートオークション ~ オープンなマーケットと活発な流通をつくる

オープンな場で作品の価値付けをしていくオークションが、セカンダリー・マーケッ
トで果たす役割は大きい。熱狂的な盛り上がりを見せる海外オークションとともに、
日本でも頭角を見せ始めたコンテンポラリー・アートオークションの動向からも目が
離せない。

◆ネットギャラリー ~ アートマーケットの裾野を広げる

オリジナル商品を含む作品の販売・買取りをするサイト、アーティストのプレゼン・
交流の場を提供するサイトが登場してきている。ネットがアートへの入り口に。

◆アートファンド ~ マーケットを支えるインフラとしての、新しい金融商品


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┃10 作品が買えるギャラリーリスト
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この特集で、アートを買うこと、さらにはアートコレクションに興味を持った人は、
とにかくギャラリーを訪れてほしい。ギャラリーによってその雰囲気や方針が異なる
ので、実際に行ってスタッフと話をしてみるといろいろな発見があるはず。このリス
トからあなたのお気に入りのギャラリー、作品と出会えることを願っています。


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┃「夏への扉―マイクロポップの時代」
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「マイクロポップ」。
同時代のアーティストに顕著な、身近で、ささやかで、だからこそいとおしい作品の
数々と作家の営みと、 そして彼らが示す未来への方法論を、美術評論家の松井みどり
はこう名付けた。 その代表といえる若手を中心とした15人の作家による展覧会が水戸
芸術館現代美術ギャラリーで開催中である。 2000年代アートシーンのひとつのメルク
マールとなるであろう、必見の展覧会を速報する。 暗い冬の時代をぬけて、光あふれ
る輝ける未来へ。 「マイクロポップ」は新しい時代の扉を開く鍵となるか―。

自由への道筋―マイクロポップの方法 / 松井みどり
マイクロポップのマンガっち / 西島大介
マイクロポップの身体―美術とパフォーミング・アーツの今日的交点 / 木村覚

マイクロポップについての一つの考察―クリティシズムという観点から / 大森俊



クローズアップ・アーティスト ~ 森千裕/泉太郎/半田真規

展評 「日常、この外なるもの」 清水穣


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┃六本木の高層階で笑うは微笑か爆笑か
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森美術館で開催中の新旧二つの笑いの展覧会

森美術館で開催中の二つの展覧会は、どちらも「笑い」がテーマ。土偶や埴輪に始
まる「日本美術が笑う―縄文から20世紀初頭まで」展は、日本美術の歴史の中で表現
されてきた「笑顔」や「おもしろみ」を、初公開作や名作を取り揃えて展示している。
一方、「笑い展―現代アートにみる『おかしみ』の事情」は、世界中から笑える現代
美術作品が大集合。思わず吹き出してしまう作品、風刺の効いた作品、「なんじゃこ
りゃ」な作品などなど、笑いのツボの多様さを披露する。 さあ、ここに紹介するの
は、批評家、アーティスト、ジャーナリストが「笑い展」を中心に語った座談会。笑
いにきびしい面々は、「美術と笑い」をどう見たか―。


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┃都市とアートの諸相
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六本木アートシーン2007

1月21日に国立新美術館が開館した。3月30日には赤坂から移転してくるサントリー美
術館や、新しいデザインミュージアム「21_21 DESIGN SIGHT」が入る「東京ミッドタ
ウン」がオープンする。変わり続ける都市・六本木と、それに合わせるように変容し
続けるアートの様相を、人とハコ(ミュージアム)の両面から解剖してみたい。

◆Scene1

「都市という怪物」も、よくよく考えればひとりひとりの人間の集合体だ。この街の
最もナマナマしい断面を肌で感じるために、六本木アートシーンのキーパーソン=南
條史生・森美術館館長に一日密着取材を試みた。

◆Scene2

新・六本木アートMAP&GUIDE

◆Scene3

論考 カクサの中で彷徨うアート 暮沢剛巳

失われた10年を経て、再び動き始めた日本の社会。 その格差社会の象徴ともいえる六
本木ヒルズの足元で、 アートはどのような力を帯び、 また都市に対していかなる作
用を及ぼそうとしているのだろう? 欧米の都市型ミュージアムとの比較を交えながら、
2007年以降の日本のアート・シーンを占ってみよう。



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┃Around the Globe 海外のアートシーンから
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■◎ロンドン / 「マーク・ウォリンジャー 国家ブリテン」プロジェクト展、「ド
イチェ・ベルゼ写真賞2007」展

■ニューヨーク / キキ・スミス個展「集まり 1980-2005」、吉田茂規個展「サイ
レント・シティー」

■北京 / 「公開討論会」プロジェクト展、程大鵬「失重」イベント、馬岩松「畳
?」展

■台北 / 「赤裸人」展、「圏」展

■ウィーン / 「シャンディイズム 分野としてのオーサーシップ」

■パリ / 「プログラムM??反転した世界からのニュース??」展、ドミニク・ゴン
ザレス=フォルステール個展「エキスポドローム」


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃連載
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■子供と美術 23 つくえの上の顔~いろんなものをならべて顔をつくろう

■やっつけメーキング 40 池袋をやっつける

■GO Artist GO 25 長谷川冬香

■画家たちの美術史 51 日高理恵子


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美術手帖の読者レビュー

  • 総合評価:★★★
  • 投稿数:51
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とても使える雑誌
投稿日 2011/11/03
投稿者 azusa
自営業
★★★★★

クオリティーの高さは数ある美術雑誌の中でダントツです。毎回はずれ無しのとても使える雑誌です。この金額で、これだけの情報料は絶対お得です。サイズも手になじみとてもいいです。

A5サイズがお気に入り。
投稿日 2011/03/06
投稿者 ほほえみ
会社員
★★★★★

気になる特集の時のみ購入していますが、他ではお目にかかれないレアな情報が載っており、いつもうれしくなります。コンパクトなA5サイズというのもいいですね。

迷った末に…
投稿日 2011/02/06
投稿者 tableau
教職員
★★★

5年て長いよな~と思いながらも割引率に惹かれ購読をポチりました。定期購読なら売り切れになって焦ることもないし。これから月一度の配達が楽しみです。

現在を生きる人、必読!
投稿日 2011/01/05
投稿者 サッカン
会社員
★★★★

美術をめぐる日本の『今』を一番ヴィヴィッドに伝えてくれる雑誌だと思います。

高い感度
投稿日 2010/11/30
投稿者 nomutase
会社員
★★★★

写真も文章もとても感度が高く、お気楽なおでかけアート雑誌ではない、良品な雑誌です。

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