美術手帖のバックナンバー
2005/07/19発売号 (2005年8月号)
2005年8月号

美術手帖

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■美術手帖の目次

特集  


◆◆◆   マシュー・バーニー & ビョーク   ◆◆◆

 ”《拘束のドローイング9》 + その展示風景”


マシュー・バーニー。1967年生まれ。大学では医学、美術、体育を学んだアメリカ人アーティスト。フットボール特待生でありファッション・モデルでもある。映像作品にはスーパーモデルや作家、スポーツ選手など、多くの著名人を出演させている。彫刻、パフォーマンス、ビデオ作品と、幅広い表現で高い評価を得、93年のヴェネチア・ビエンナーレにおいてヨーロッパ2000賞を受賞するなど、若い頃から注目された。最近では、肉体と性にまつわるモチーフを、独特のビジュアル・センスと特有の時間感覚で映像化した『クレマスター』シリーズを制作。壮大な新しい映像叙事詩を提示し、世界中の美術ファンを虜にした・・・

現在、新作《拘束のドローイング》をメインにした個展を、金沢21世紀美術館にて開催中である。



◆拘束のドローイング《Drawing Ristraint 9》

 
 《拘束のドローイング》はマシュー・バーニーの最新映像作品。主役はマシュー・バーニー本人と、ロック歌手であり、彼のパートナーでもあるビョーク。撮影の舞台は日本。ほとんど台詞らしい台詞はなく、映像と音楽が織りなす幻想のオペラである。日本文化を取材したバーニーは、「茶道」、「捕鯨」などを中心に、日本の包装文化、海女・湯女といった女性文化、さらに祭り、神道、邦楽までも取り込んでいる。ビョークが作曲したサウンドトラックも効果的だ。いくつもの物語が、捕鯨船の船上、船室、あるいは海上、海浜などで同時進行し、やがてクライマックスに向かう。物語の最後は、「拘束」を解かれた恋人たち― バーニーとビョーク ―がお互いの四肢を斬り合い、身体の大きな変容を受け入れていく・・・


 ◇《DR9》スチール写真 8カット


 ◇論考1

  再生されつづける未来~拘束と創造のファンタジー by 長谷川祐子

  アーティストとアスリート/キャラクターの誕生/エロティシズムへの転換/シンクロする2つの物語/拘束の除去と新たな拘束

 
 ◇《CREMASTER》曖昧な時代の叙事詩


  「クレマスター」とは、睾丸に繋がる腱を包み、睾丸を上下させる役割をもつ筋肉の名称である。1994年から2002年にかけて制作された全5作の映像作品の表題となった。バーニーは、この作品によって、生物学的な性の成長と、精神的な性の多様性を「男になるための物語」として提示する一方、その視界は、生と死、愛と憎しみ、といった恋愛にまつわるテーマへと及ぶ。セリフのない幻想的なストーリー、変化に富んだ音楽と独特な華やかさをもつ映像美は、サンボリストの詩篇のようにわれわれを酩酊へと誘う。


 
 ◇インタビュー of マシュー・バーニー 成長から恋愛へ~関係性のドローイング

  彫刻の視覚化と環境/場所性が駆動した物語/モノと空間の相互作用


 ◇マシュー・バーニーとの1ヶ月~《DR9》撮影ウラ話 / 岩原辰郎


 ◇論考2

  内紛を調停するセクシュアル・フィクション by 斎等環

  「クレマスター」再び/キューブリック?あるいはリンチ?/彫刻と実験発生学/セクシュアル・フィクションのほうへ


                     
 ◇論考3

  貫通された歴史 マシュー・バーニーが示す身体の「新しさ」 by 大森俊克

  ヴァーチャル時代の”衝撃”/クラッシュした時間とカラダ/医療というアート、アナル・サディズムの超克


 ◇鼎談 マシュー・バーニーに関する「上」と「下」の謎

  by 滝本誠 × 小谷元彦 × ヴィヴィアン佐藤

  それぞれのバーニーとの出会い/「映画」でなく「18禁」でもなく/アメリカという国の懐の深さ/同時多発性と特殊メイク/アンダーグラウンドなアーティストたちを救え!


 ◇対談 ”この世には完全なものも自由もないから美しい”

  by 山口小夜子 × 藤田博史

  〈わからなさ〉の閃き/色・におい・フェティッシュ/拘束のファンタジー


 ◇エッセイ

  アート・リンゼイとのコラボレーション by 天川洋子



◆ビョーク ―氷の歌姫から新世紀の美神へ―


 ◇寄稿

  ビョーク 脱歌姫〈ポスト・ディーバ〉の行方 by 楠見清

 
 ◇ビョーク’s Collector's WHO’S WHO 50

  ビョークを巡る音楽、映像、美術、ファッションの重要人物たち

 
 ◇エッセイ

  ビョークで沸いたヴェネツィアのアイスランド館 by 鈴木朋幸





─────────────────────────────── 



◆第13回 芸術評論募集 入選作発表


 ◇審査委員座談会

  中村英樹 × 谷川渥 × 椹木野衣

 
 ◇佳作 受験生の描く絵は芸術か / 荒木慎也


 ◇佳作 榎倉康二における出来事性と層の構成 / 粟田大輔


 ◇佳作 グレゴール・シュナイダー試論・建築と有限 / 大森俊克




◆ローリー・アンダーソン・来日インタビュー



◆辻直之『3つの雲』 囚われと解放をめぐるトリロジー




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◆画家たちの美術史 31 寺内曜子 認識の限界を超えてある世界へ


◆Go!Artist Go! 15 石川卓磨


◆やっつけメーキング 20 デジタルをやっつける by 田中偉一郎


◆40 × 40 project for BT 昭和40年会 vol.8 


◆横浜ドキュメント2005 vol.3


 


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美術手帖の読者レビュー

  • 総合評価:★★★
  • 投稿数:51
  • 総合評価  
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とても使える雑誌
投稿日 2011/11/03
投稿者 azusa
自営業
★★★★★

クオリティーの高さは数ある美術雑誌の中でダントツです。毎回はずれ無しのとても使える雑誌です。この金額で、これだけの情報料は絶対お得です。サイズも手になじみとてもいいです。

A5サイズがお気に入り。
投稿日 2011/03/06
投稿者 ほほえみ
会社員
★★★★★

気になる特集の時のみ購入していますが、他ではお目にかかれないレアな情報が載っており、いつもうれしくなります。コンパクトなA5サイズというのもいいですね。

迷った末に…
投稿日 2011/02/06
投稿者 tableau
教職員
★★★

5年て長いよな~と思いながらも割引率に惹かれ購読をポチりました。定期購読なら売り切れになって焦ることもないし。これから月一度の配達が楽しみです。

現在を生きる人、必読!
投稿日 2011/01/05
投稿者 サッカン
会社員
★★★★

美術をめぐる日本の『今』を一番ヴィヴィッドに伝えてくれる雑誌だと思います。

高い感度
投稿日 2010/11/30
投稿者 nomutase
会社員
★★★★

写真も文章もとても感度が高く、お気楽なおでかけアート雑誌ではない、良品な雑誌です。

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