美術手帖のバックナンバー
2005/12/17発売号 (2006年1月号)
2006年1月号

美術手帖

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■美術手帖の目次

特集  


よくよく考えてみると「アートの授業」ってなんだろう・・・

◆◆◆   アートの授業! “表現&制作から鑑賞&マネージメントまで”   ◆◆◆


学びたい・知りたい・理解したい―
それは、これまで知らなかった世界に向かって
未知の可能性を拡大していくこと。
誰でも、いくつになっても、もちつづけられる
ベーシックな欲求かもしれません。

「もっと、いい作品をつくりたい。」
「もっと、美術の<なぜ>について考えたい。」
「もっと、誰かとアートを語り合って、サポートしたい。」
学びたい理由は人それぞれ。方法も内容も自分次第。
ひとりでがんばる<セルフ・エデュケーション>も大切だけど
発想や視野を広げるために<授業を受ける>こともできるんです。

美術大学からオルタナティブ・スクールまで
<教える>現場もどんどん、進化・多様化しています。
社会もアートもおおきく変わっていく今
「アートの教育・学習には何が必要なんだろう?」
スクールを訪ね、先生たちに聞いてみました。




◆◆ STUDY 1 先生、どんなアートの授業をしていますか? ◆◆


 ◇ 1時限目 : 中村政人 ~ 東京芸術大学美術学部絵画学科助教授 ◇

  “〈美術〉と〈教育〉の間には大きな矛盾がある。そこにエネルギーが生まれてくるんです”

 「都市と人間のかかわり」をみつめながら、コンビニの看板をモチーフとした壁面インスタレーションやプレハブ家屋を様々に転用するプロジェクトなどを行い、「現代の未知なるランドスケープ」を描き出すアーティスト・中村政人。社会的な制度と個人のクリエイティビティーの関係を考えつづけてきた作家に、〈美術〉と〈教育〉の現場について聞く。


 ◇ 2時限目 : 日比野克彦 ~ 東京芸術大学美術学部先端芸術表現科助教授 ◇

 “〈美術の時間〉は日常の中にいつもある。イメージはどんなときも膨らませられるから。”

 現在教鞭とる東京芸大をはじめ、長年、数多くの学校や講座で〈アート〉を教えてきた日比野克彦。ふだんの授業や学内外で行なっているワークショップのこと、学生時代の話、来春より全国の中学校で使われるという国語の教科書(?!)の話まで、〈いっしょに想像〉し、〈ともに学ぶ〉ことの可能性について語ってもらった。



 ◇ 3時限目 : 岡崎乾二郎 ~ 四谷アートステュディウム主任ディレクター/近畿大学国際人文科学研究所教授 ◇

“あらゆる技術やメディアに可塑的にアクセスして制作する〈入口〉。〈生産物〉を世の中に着地させる〈出口〉。両方の機能を担う学校が必要です。”

 「プラネタリー(惑星的)な思考と実践」(柄谷行人)を目指して2001年に開校した四谷アートステュディウム。その核が美術家・岡崎乾二郎である。「制作・生産を行なう実践の場」であり、「その成果を社会へ発信・流通させるネットワークの拠点」でもある新しい学校。「〈消費者〉を超え〈生産者〉を育てる」という現場を訪ねる。




◆◆ STUDY 2 アーティストたちのセルフエデュケーション どうやって学んできましたか? ◆◆ 

大学の授業でどのように学んだか・・・
印象に残った授業と制作に繋がるヒント・・・
印象に残った先生・・・ 
大学時代の過ごし方・・・
高校時代の思い出・・・


 ◇名和晃平 

“授業で習うよりも先輩の制作を手伝うことのほうが実践的な情報が多く、成功も失敗も、それに至るプロセスを含めて教わりました。”

 
 ◇加藤美佳

“気のおけない友人と話し合ううちに、自分が何に立ち向かっているのかがみえるようになりました。”

   
 ◇照屋勇賢

 “ニューヨークの大学院に進学しましたが、自分に対しても社会に対しても、いったん客観的になれたのがよかったと思います。”

 
 ◇西野達郎 

 “だらだらと作品を作っているより、1~2年、集中的に制作にのめりこむ時期を持ったほうがいい。そのほうが作品の発展も早いし、欠点も見つけやすい。”



◆◆ STUDY 3 オルタナティブ・スクールへ行こう! 〈表現の実践から学ぶ喜びまで〉 ◆◆

 ◇BankART School ~ 横浜馬車道発!現代の寺子屋

  横浜、みなとみらい線の馬車道駅駅ビルと、そこから徒歩数分のウォーターフロント倉庫を拠点とするBankART。展覧会やダンス公演でおなじみだが、美術から建築・写真等々、様々なクラスを開催するスクールもほぼ連日開催されている。未経験者からプロまで集うというユニークな学校を訪ねてみると―?


 ◇プレイスM ~ 「夜の新宿で写真を学ぶ」

  社会人が写真を学ぶにはどうすればいい?専門学校や美大とは違った写真の授業はどこで習うことができるの?そんな疑問へのひとつの答えとして、写真家の瀬戸正人さんが主催し、週末の夜間に「写真は、路で、街で、情熱で伝えろ!」と熱血ワークショップを行っている「プレイスM」に参加してみた。


 ◇現代美術センター・CCA北九州 ~ アーティストと多分野エキスパートの交差点

  「グローバルな視点から運営されている現代美術の公的な研究・学習機関」として開設されたCCA北九州。アーティストや美術関係者、人文・社会科学の専門家まで、さまざまな分野の人々が意見を交わし、「文化的・時代的文脈の中での現代美術」への考察を深めていく場として運営されている。「若い世代の創造力を飛躍させるための環境」づくりは、どのように実現されているのだろうか。  


 ◇美學校 ~ 元祖オルタナティブ。生涯アートの実践へ

  出版社と古書店街で知られる東京・神保町。美学校はこの街の雑居ビルのワンフロアに佇む小さな学校だ。小さい学校だが、そこで行なわれている授業の革新性は壮大である。表現・制作を担う《ART ACT》、キュレーター、ギャラリスト、美術評論家によるレクチャーを主体とした《ART MEDITAION》の2部構成からなっている。さらに《ART ACT》は、造形・絵画・版画・写真等の基本的な技術習得にフォーカスしたクラスと、同時代のエッジを切り開くクリエイターによる先端的でオリジナルなクラスとに分かれている。20代を中心に、不登校の高校生から社会人、美大卒業生から未経験者まで、幅広い層がともに学ぶ「場」を訪ねる―。

  


◆◆ STUDY 4 美大が変わる?   ◆◆ 

 
 ◇ 対談 藤幡正樹×佐藤雅彦 東京芸術大学大学院映像研究科メディア映像専攻 ◇

  東京芸術大学大学院・映像研究科が横浜に開設されてもうじき1年。北野武や黒沢清ら日本映画界を代表する教授陣を迎えて話題を呼んだ《映画専攻》。それに加えて2006年4月には、「デジタルメディア・コンテンツの創造」と「メディア技術との融合」を目指す《メディア映像専攻》が開設される。研究科科長として教育構想をかたちにする藤幡正樹と、そこで新たな研究と教育にたずさわることになった佐藤雅彦の両氏に「これからの美大の変貌」について語ってもらった


 ◇中沢新一 多摩美術大学 芸術人類学研究所・芸術学科

  ART(芸術)とANTHROPOLOGY(人類学)が一つになった「ArtAnthropology(芸術人類学)」という耳慣れない名前を冠する研究所が来春、多摩美術大学に創設される。「芸術」と「人類学」。独立する2つの思想が結びあって生まれる思想は、21世紀のアート、そして社会にどのような現実性を持ちうるのか。所長として就任する中沢新一にその壮大な構想を聞いた。


 ◇◇社会人もOK! 通信教育&生涯学習講座ガイド

  年齢やキャリア、環境に関係なく、「アートの勉強がしたい!」という人には、大学が開設している通信教育課程や生涯教育講座がオススメだ。自分のペースにあわせて、興味のあるコースを履修できる《ロングライフ》なアートの授業をご紹介します。

  ◇通信教育編

   武蔵野美術大学 通信教育過程 / 大阪芸術大学 通信教育部 / 京都造形芸術大学芸術学部 通信教育部 / 倉敷芸術科学大学 通信教育過程 / 大阪芸術大学短期大学部 通信教育部 / 愛知産業大学 通信教育部 / 玉川大学 通信教育部


  ◇生涯教育編 

   多摩美術大学 生涯学習センター / 女子美術大学 生涯学習オープンカレッジセンター / 横浜美術短期大学 生涯学習センター / 早稲田大学 エクステンションセンター / 明治大学 リバティ・アカデミー  

   

◆◆ STUDY 5 アートのプロデュースを勉強するには?   ◆◆  

   
 ◇AIT MAD「キュレーション・インテンシヴ」 ~ クリティカルでアクチュアルな教育をめざして

  MAD(Marking Art Different)とは? / キュレーション・インテンシヴの理念 / 展覧会づくりを振り返って 

 ◇京都造形芸術大学 芸術表現・アートプロデュース学科 ~ 後藤繁雄が考える“アートでコトを起こす”美術教育

  今までの美大にない戦略的な教師陣とプログラム / 少数精鋭で徹底して行う実践重視のカリキュラム 


 ◇文化政策学科のアート戦略 

  いま指定管理者制度の施行やNPOの出現など、アートを取り巻く社会環境が激変している。そんななかで、芸術系大学以外でもアートの力に注目する学科が現れてきている。 

  アートで街を見る / 都市からアートを見る

  

 ◇アート・マネージメント&プロデュース講座ガイド

  芸術と社会をつなぐ仕事がしたい!近年、芸術学や文化政策学のほか、都市政策、国際コミュニケーションなど、さまざまな分野で「アートマネジメント」が研究されるようになってきた。「アートマネジメント」は、音楽や演劇、美術を含めた芸術全般を対象とするが、ここでは現代美術を扱う、あるいは現代美術に応用可能な大学学科や社会人向け講座をピックアップ。

  慶応義塾大学 / 東京芸術大学 / 大阪芸術大学 / 武蔵野美術大学 / 名古屋芸術大学 / 静岡文化芸術大学 / 東京大学 / 鳥取大学 / 富山大学 / 神戸アートビレッジセンター / 跡見学園女子大学 / 大阪電気通信大学  



◆◆ STUDY 6 もっとアートをわかちあいたい! ~ アートに興味を持つ「きっかけ」づくり   ◆◆


 ◇CASE1 おかんに「アート」 ~ おかんにアートを分かってもらうには

 ◇CASE2 <子どものアトリエ>にようこそ! ~ アートが子どもにとって真に有益となり得ることをめざして

 ◇CASE3 アートナビゲーターに挑戦! ~ 一歩ふみこんだ〈アートのある生活〉へ

 ◇CASE4 大人と子どものエデュケーション・スポット案内

  森美術館《パブリックプログラム》 / にしすがも創造舎 / NPO法人 記録と表現とメディアのための組織 / 東京都現代美術館《シードプラン》 / ARUCS(アーカス)プロジェクト / 藤浩志《かえっこバザール》プロジェクト / A-things 




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◆◆ 水彩画家・大下藤次郎 100年前のスケッチ・ツアー ◆◆


 画家、文筆家、編集者、教育者、実業家として様々な顔を合わせ持ち、近代日本の水彩画の発展に大きく寄与した大下藤次郎。1905年には、水彩画指導の雑誌『みずえ』を創刊し、現在の美術出版社の礎を築いた人物でもある。多くの旅の中で日本の自然を写し取った水彩画など約150点が公開される島根県立石見美術館での回顧展の出品作とともに大下の足跡を追う―。

 

◆◆ トニーコ・レモス・アウアッド 日常に介入するささやかな物語  ◆◆

 落ち着いた色合いの無地のカーペットの上にところどころ、ふわふわ、もこもことした塊が見える。近づいてよく見ると、それぞれの塊は、つくりかけのキツネの頭のようであったり、あるいは前足の小さな爪まで一つ一つ丁寧に表現されたリスの形をしていたり……。そしてこの塊たちの周りにはふわふわの毛の残骸が点々と無造作に散らばっている。その近くには天井からまっすぐに垂らされた数本の細い金の鎖。床へと続くその鎖の先は花びらの輪郭を形づくっている。カーペットの塊たちも、チェーンの花々もどちらもとてもデリケートで、うっかり触るとあっという間に崩れてしまいそうだ。トニーコ・レモス・アウアッドの作品は「横浜トリエンナーレ2005」に出品されていたカーペットのシリーズと金のチェーンのシリーズがその代表作といえよう。代表作を中心に作家自身にこれまでの作品について語ってもらった。



◆◆ タナカカツキ マンガ家タナカカツキの世界  ◆◆


 1985年のマンガ家デビュー以来、3DCG、アニメーション、映像作品、ネットラジオと多彩な活動を見せているタナカカツキ。彼はなぜマンガ家を名乗り続けるのか?彼の制作の根源にあるものとは?初の個展を控えたタナカに話を聞いた。


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◆ KATHY+graf『炎のメリーゴーランド』 ~ ダンスの恍惚と哀愁とが追いかけ回る ◆





◆ 清澄白河に新たな画廊街が誕生 ~ パワーアップした東京アートシーン  ◆




◆ 追悼:東野芳明 ~ 閉じられた蝶番  ◆



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◆ Around the Globe 海外のアートシーンから ◆

 ◇パリ / 「ダダ」展、「メランコリー:西洋の天才と狂気」展、「コルコーズ:旅行者」展
 
 ◇ロンドン / ユニレヴァー・シリーズ レイチェル・ホワイトリード、ターナー賞2005

 ◇ベルリン / 「“死”第4回フラクタル」展、「東パンク、Too MUCH FUTURE」展

 ◇ウィーン / 井上廣子個展 

 ◇ロサンジェルス+サンディエゴ+ティファナ / 「エクスタシー 意識の変容のなかで/について」、「インサイト05」展、ティム・ホーキンソン個展

 ◇ニューヨーク / パフォーマ05、マリーナ・アブラモヴィッチによるパフォーマンス・ウィーク「七つの簡単な作品」、ヤマタカEYE個展「ONGALOO」



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◆画家たちの美術史 36 河口龍夫 見えない<関係>を想像する杖 


◆やっつけメーキング 25 ソーセージをやっつける by 田中偉一郎


◆40 × 40 project for BT 昭和40年会 vol.13 


◆子供と美術 8 JAZZ MAN ジャズマン ~ ボディ&ソウル!ミュージシャンになりきって楽しむ


◆アクリリックス・ワールド 31 小木曾瑞枝





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美術手帖の読者レビュー

  • 総合評価:★★★
  • 投稿数:51
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読者レビューは他のお客様によって書かれたものです。感想には個人差がありますのでご了承ください。

とても使える雑誌
投稿日 2011/11/03
投稿者 azusa
自営業
★★★★★

クオリティーの高さは数ある美術雑誌の中でダントツです。毎回はずれ無しのとても使える雑誌です。この金額で、これだけの情報料は絶対お得です。サイズも手になじみとてもいいです。

A5サイズがお気に入り。
投稿日 2011/03/06
投稿者 ほほえみ
会社員
★★★★★

気になる特集の時のみ購入していますが、他ではお目にかかれないレアな情報が載っており、いつもうれしくなります。コンパクトなA5サイズというのもいいですね。

迷った末に…
投稿日 2011/02/06
投稿者 tableau
教職員
★★★

5年て長いよな~と思いながらも割引率に惹かれ購読をポチりました。定期購読なら売り切れになって焦ることもないし。これから月一度の配達が楽しみです。

現在を生きる人、必読!
投稿日 2011/01/05
投稿者 サッカン
会社員
★★★★

美術をめぐる日本の『今』を一番ヴィヴィッドに伝えてくれる雑誌だと思います。

高い感度
投稿日 2010/11/30
投稿者 nomutase
会社員
★★★★

写真も文章もとても感度が高く、お気楽なおでかけアート雑誌ではない、良品な雑誌です。

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