ハーバードビジネスレビュー日本版のバックナンバー
2007/05/10発売号 (2007年6月号)

ハーバードビジネスレビュー日本版

  • 出版社:ダイヤモンド社
  • 発送予定時期:ご入金確認後 1 営業日
  • 送料:100円  (1500円以上のご購入で送料無料)

 



■ハーバードビジネスレビュー日本版を買ったひとはこんな雑誌も買っています



■ハーバードビジネスレビュー日本版の目次

2007年6月号 特集:勝利の戦略論

Feature Articles

規格間競争の「新しい現実」を探る
デファクト・スタンダードの真実

山田英夫 早稲田大学 ビジネススクール 教授

デファクト・スタンダードという言葉は、1990年代から人口に膾炙するようになったが、いまだ誤用や曲解が見られる。このような間違いは戦略プランニングをミスリードさせかねない。なぜなら、一般的な消費財の競争と規格競争は性質が異なり、必然的に戦略や戦術も異ならざるをえないからである。しかも、たとえば「デファクト・スタンダードを一度獲得すれば、大きな利益にあずかれ、当面安泰である」といった誤解も根強い。しかし、いまや状況はまったく変わっている。本稿では、デファクト・スタンダードの正しい定義を再提示すると共に、今後のデファクト競争の姿、そしてそこでの戦い方について解説する。

「ハード・パワー」と「ソフト・パワー」を駆使する
補完企業との戦略的パートナーシップ

デイビッド B.ヨッフィー ハーバード・ビジネススクール 教授
メアリー・クワック 元ハーバード・ビジネススクール リサーチ・アソシエート

現在の競争において、パートナーが戦略の成否を左右する。このようなパートナーは、サプライヤーや流通業者だけではない。資本関係も取引関係もないが、同じ顧客を共有し、補完的な製品やサービスを提供する「補完企業」も同じく、自社の命運を握る重要なパートナーである。代表的な例には、インテルとマイクロソフトをはじめ、アップルとレコード会社などが挙げられるが、いまやどの業界にもこのような補完関係が存在している。しかし、利害関係が一致しない、どちらかが優位に立つなど、この戦略的な関係をマネジメントするのはきわめて難しい。そのためのツールは「ハード・パワー」と「ソフト・パワー」に大別されるが、状況に応じて使い分けないと、みずから墓穴を掘るはめになりかねない。本稿では、さまざまな事例をひも解きながら、その活用法を検討する。

市場の二面性を生かす
ツーサイド・プラットフォーム戦略

トーマス・アイゼンマン ハーバード・ビジネススクール 准教授
ジェフリー・パーカー チュレーン大学A.B.フリーマン・スクール・オブ・ビジネス 准教授
マーシャル・W・ヴァン・アルスタイン ボストン大学スクール・オブ・マネジメント 准教授

異なる二つのユーザー・グループを相互に結びつけることで、ネットワークを構築する製品・サービスをプラットフォームと呼ぶ。二つのユーザー・グループに製品・サービスを提供しながら双方でコストを負担し、双方で利益を挙げるという仕組みだ。ただし、従来の市場とはバリューチェーンが根本的な異なるため、その経済構造を十分に理解したうえで戦略を立てる必要がある。プラットフォーム・プロバイダーとして成功を収めるには、プライシング、一人勝ちの力学、包囲の脅威といった課題に取り組むことがカギとなる。

ライバルを出し抜く
カーブボール戦略

ジョージ・ストーク・ジュニア ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント

二〇〇四年に、本稿の著者はロブ・ラユナウアーとの共著論文で、情け容赦のない攻撃を仕掛ける「ハードボール戦略」を紹介した。その目的はライバルを打ち負かすことではなく、競争優位を獲得することだ。同様の手法に、「変化球」でライバルの裏をかくという方法もある。カーブボール、すなわち、変則的なアプローチによって、敵のミスを誘い出す、あるいは敵の反撃を封じ込めることができる。なかでも効率的なのが、成功をカムフラージュする、成功のカギを誤解させるなど、四つのカーブボール戦略である。

ビジネスモデルの寿命は短縮化している
新たなコア事業を発見する法

クリス・ズーク ベイン・アンド・カンパニー ディレクター

ポラロイドやボシュロムの例が教えるように、自社の歴史ともいえるコア事業が「突然死」してしまうことがある。94年の「フォーチュン500」にランキングされた企業のうち、この10年の間で、コア事業の転換を強いられた企業は130社に上る。とはいえ、これらがすべて必ずしも成功しているわけではない。コア事業の転換に成功した企業を見てみると、社内の「隠れた資産」、未活用の経営資源やケイパビリティを見出し、業界のプロフィット・プールの入念に分析しながら、既存のコア事業の周辺もしくは延長線上の、新たなコア事業を創造している。本稿では、アップル、IBM、デビアス・グループ、パーキンエルマーなどいくつかのベスト・プラクティスを紹介しながら、その方法論を解説する。

6つのステップで実践する
アフター・サービスの収益モデル

モリス A.コーエン ペンシルベニア大学 ウォートン・スクール 教授
ナレンドラ・アグラワル サンタクララ大学 リービー・スクール・オブ・ビジネス 准教授

製造業の大半がアフター・サービスを軽視しており、またこれを効果的に提供する方法について不勉強であるため、本来の利益機会を十分に生かしているとは言いがたい。本稿では、アフター・サービスのサプライチェーンと製造のサプライチェーンの違いを分析したうえで、アフター・サービスのイノベーションを提案する。ここに挙げた6つのステップを実践することで、アフター・サービスの質の向上とコストの低減が同時実現できる。

「規模の経済」「ローカル適応」「差異の利用」
トリプルAのグローバル戦略

パンカジ・ゲマワット ハーバード・ビジネススクール 教授

営業活動のみならず、生産活動もグローバル化していくなか、グローバル戦略をいま一度問い直す必要がある。そのポイントは、国境の両側に存在する差異にどのように対応するかである。IBM、P&G、GEヘルスケアなどの先進的なグローバル企業や、オフショアリングの波に乗るインドのソフトウエア企業などは、「適応」「集約」「アービトラージ」という3つの基本戦略を統合したグローバル戦略を構築している。「トリプルAトライアングル」というフレームワークは正しいグローバル戦略を構築するうえでの基盤となろう。戦略上の選択肢を具体的に検討できれば、戦略の選択力も研ぎ澄まされ、パフォーマンスもグローバルに高まるだろう。

OPINION

レピュテーションのマネジメント

花堂靖仁 早稲田大学 ビジネススクール 教授

HBR Articles

多国籍企業の限界と現地企業の躍進
新興市場で成長する企業の条件

タルン・カナ ハーバード・ビジネススクール 教授
クリシュナ G.パレプ ハーバード・ビジネススクール 教授

過去20余年にわたる経済自由化の波によって、開発途上国の保護主義政策のほとんどがなくなった。そして、これらの国々がグローバル経済に組み込まれるにつれて、多国籍企業の参入が激しくなっていった。しかしこのような攻勢に屈することなく迎え撃ち、さらには先進諸国へと事業を拡大している新興国企業が登場している。アルゼンチン、ブラジル、チリ、中国、インド、インドネシア、メキシコ、ポーランド、南アフリカ、トルコなど新興国10カ国から主要企業134社を選び、戦略から株価まで、さまざまなデータを分析した結果、これらの企業が世界水準の経営力を獲得したパターンが明らかになった。

明日のマネジメントの糧となる
2007年のパワー・コンセプト(中)

常時接続シンドローム
リンダ・ストーン コンサルタント
賢いM&AはPEファンドに学ぶ
マイケル C.マンキンス ベイン・アンド・カンパニー パートナー
無意識の意思決定力
アプ・ダイクステルハウス ラドボウド大学ナイメーヘン校 教授
XBRLの衝撃
ロバート G.エクレス パーセプション・パートナーズ 創立者兼マネージング・ディレクター
リブ・ワトソン EDGARオンライン バイス・プレジデント
マイク・ウィリス プライスウォーターハウス・クーパーズ 共同パートナー
イノベーションと富を増やす法則
ジェフリー B.ウェスト サンタフェ研究所 所長
「葛藤する消費者」の影響力
カレン・フレーザー フレーザー・コンサルタンシー 設立者
保守化が家父長制を復活させる
フィリップ・ロングマン ニュー・アメリカ財団 シニア・フェロー

BOOKS IN REVIEW

「ワーク・ライフ・バランス」が求められる社会構造

武石恵美子 法政大学キャリアデザイン学部 教授

CHIEF OFFICERS

日本発のソフトウエア・ビジネスを一〇〇年続くグローバル企業にする

平野洋一郎 インフォテリア 代表取締役社長

McKinsey Awards

二〇〇六年度マッキンゼー賞受賞論文


■ハーバードビジネスレビュー日本版のバックナンバー

2012年


2011年


2010年


2009年


2008年


2007年


2006年


2005年


2004年


2003年



定期購読

バックナンバー

ハーバードビジネスレビュー日本版の読者レビュー

  • 総合評価:★★★★ 4.0
  • 投稿数:121
  • 総合評価  
  • 投稿日

読者レビューは他のお客様によって書かれたものです。感想には個人差がありますのでご了承ください。

ビジネスマンの働き方・生き方のヒントが満載
投稿日 2012/05/15
投稿者 mitsu
会社員
★★★ 3.0

ビジネスに限らず、幅広く「仕事と人生」の切り口で書かれた論文は非常に興味深く、自分の組織や上司のマネジメントスタイルを分析するのに有益である。特にグローバル企業への脱皮をはかる多くの企業の課題がわかり、その過酷な競争に勝つためのヒントも多い。グローバルを舞台に活躍したい人には必読の雑誌といえる。

テーマが深いです。
投稿日 2012/03/10
投稿者 みつみつ
会社員
★★★★★ 5.0

1つのテーマをいろいろな観点から深掘りされており読みごたえがあります。

流されない思考をもつため
投稿日 2011/11/13
投稿者 gari
会社員
★★★ 3.0

日々の仕事に忙殺されているなかで、本質的な思考が何か考えるきっかけを与えてくれる良書。すべてを理解をするのは難しいが、自分の仕事に直接かかわる部分を精読している。

おもしろビジネス誌
投稿日 2011/06/10
投稿者 富士ハーネス
課長
★★★★★ 5.0

ハーバードビジネスレビューという、名称から少々底知れない格調の高さを想像した自分ですが、内容はなんと平易かつ親しみやすい雑誌でしょうか!以前聞いたことがある内容でも、再度あらためて執筆陣の絢爛な文章よりレビューすることにより、仕事にも日常にも、また思考にもすぐ反映できそうな内容ばかりです!

自信がつく!
投稿日 2011/06/03
投稿者 ひろきち
会社員
★★★★★ 5.0

毎号楽しみにしています。複雑な現代社会を生き抜く自信がつきます。

あなたも投稿する
レビューを投稿してギフト券をGet!詳しくはこちら

[ハーバードビジネスレビュー日本版(2007/05/10発売号)のトップに戻る]