ハーバードビジネスレビュー日本版のバックナンバー
2008/05/10発売号 (2008年6月号)

ハーバードビジネスレビュー日本版

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■ハーバードビジネスレビュー日本版の目次

2008年6月号 特集:逆転の人材開発論

Feature Articles

【二〇〇七年度マッキンゼー賞受賞論文】「ガラスの天井」ではなく「キャリアの迷宮」が問題
なぜ女性リーダーが少ないのか

アリス・H・イーグリー ノースウェスタン大学 心理学部 教授
リンダ・L・カーリ ウェルズリー・カレッジ 心理学部 客員准教授

女性の進出はさまざまな分野で進んでいるが、企業の執行役員クラスとなると、とたんに少なくなる。「フォーチュン五〇〇」では、わずか六%足らずで、EUなど他の先進国でも、似たり寄ったりの状況である。このような状況については、かつて「ガラスの天井」と表現されたが、実際には、女性への偏見の名残、女性リーダーへの反発、家庭との両立など、さまざまな要因が絡み合っており、むしろ「迷宮」と呼ぶべきである。では、女性リーダーの比率を高めるには、どのような施策が効果的だろうか。現状について詳しく分析したうえで一二の対策を提案する。

女性アナリストへの調査が明かす
女性プロフェッショナルのキャリア開発

ボリス・グロイスバーグ ハーバード・ビジネススクール 准教授

二〇〇四年、一〇〇〇人以上の花形アナリストを調査したところ、転職後のパフォーマンスと転職先の企業価値が急落していたことから、我々は「スター・プレーヤーの中途採用は危険である」と警鐘を鳴らした。ところが、全体の一八%を占める女性アナリストたちは転職後も、その地位とパフォーマンスを維持していた。彼女たちは社外での人脈づくりに腐心する一方、キャリアが正当に評価される職場を選択するなど、自身のキャリアを防衛していた。女性アナリストの活躍を後押ししたゴールドマン・サックスやリーマン・ブラザーズでは、組織のパフォーマンスと顧客満足が安定し、企業価値が高まった。

組織で女性の力を生かす
ジェンダーフリーの論点

1 「組織の怠惰」が女性活用を阻んでいる 一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授 石倉洋子
2 「大義」と「共感」がリーダーシップの軸 衆議院議員 小池百合子
3 女性研究者のキャリア・デザイン リコーソフトウエア会長 國井秀子
4 インド市場でのビジネスに男女の隔たりはない 日産自動車インド事業室長 本広好枝
5 多様性は、経営価値向上の源 イー・ウーマン代表取締役社長 佐々木かをり
6 女性が組織のリーダーとなるための条件 ベネッセコーポレーション取締役副会長 内永ゆか子
7 企業の女性活用に求められる本質的な視点 OfficeWaDa代表 和田浩子
8 女性の昇進と収益の相関関係 ペパーダイン大学教授 ロイ・アドラー
9 女性はもっと交渉すべき
カーネギー・メロン大学政策経営大学院教授 リンダ・バブコック
ライター サラ・ラシェバー
メリーランド大学教授 ミシェル・ジェルファンド
ペンシルバニア大学ウォートン・スクール助教授 デボラ・スモール
10 カナダ初代女性首相のジェンダーレス・リーダー論 元カナダ首相 キム・キャンベル
11 女性起業家と経済成長の因果関係 グローバル・アントレプレナーシップ・モニター
12 女性CEOはなぜ少ないのか
元カタリスト理事長 シーラ・ウェリントン
元カタリスト副理事長 マーシア・ブルーミット・クロップフ
ブーズ・アレン・ハミルトン シニア・マネジャー ポーレット・R・ジャーコビッチ

第二の成長はミドルから始まる
「中年期の危機」の嘘

カーロ・ストレンジャー テルアビブ大学 准教授
アリー・ルッテンバーグ クラブ五〇 創設者

平均寿命が延びるにしたがって、中年期における転身は、多くのビジネスマンにとって必要不可欠な要素となっていくだろう。一般的には二〇代になって働き始めると考えると、平均的なベビーブーマーの場合、これから先の活動期間はこれまでの職業人生と同程度に長いためだ。「中年期の危機」という言葉が注目されて久しいが、重要なのは、それまでの経験によって培われた能力によって幅広い可能性が開けていることを前向きにとらえつつ、その一方で達成できることについて現実的な視点を失わないことである。

【一九六九年度マッキンゼー賞受賞論文】心身の転換期をいかに乗り切るか
中年期マネジャーの心得

ハリー・レビンソン ハーバード・メディカルスクール 名誉教授

中年期とは、だれもが遅かれ早かれ経験する、ごく当たり前の、しかし危機的な時期である。人は中年期になると、突然、人生に残された時間に気づき、焦燥と諦観にさいなまれる一時期を経験する。中年期にある組織の幹部社員が経験する変化は、健康面だけでなく、仕事の仕方、物の見方、家族関係、目標に及ぶ。それはショックに適応するための時間であり、この時、適応できず、成熟できなければ、組織にとって迷惑な病変のような存在になる。一方、適応し、賢明な道を進めば、組織の資源になる。

【二〇〇四年度マッキンゼー賞受賞論文】有能な熟年労働者を復活させる
「退職」という概念はもう古い

ケン・ディヒトバルト エイジ・ウェーブ 社長兼CEO
タマラ・エリクソン コンコース・インスティテュート 所長
ボブ・モリソン コンコース・インスティテュート エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼研究担当ディレクター

濃淡の差こそあれ、社内で居づらい思いをしている熟年社員は少なくない。また、働く意欲と能力は十分にもかかわらず、年齢がじゃまをして、再就職できない熟年労働者も多い。先進国の就労人口は高齢化しているにもかかわらず、企業は相も変わらず、若手社員重視の施策を続けている。いまこそ「退職」の概念を見直す時である。熟年労働者は、新たな企業の原動力となる可能性を秘めている。そして彼らを突き動かすのは、技術と経験と自由を重んじる柔軟な就労・退職形態である。

SCMを応用した「新」人材育成論
人材マネジメント失われた五〇年

ピーター・キャペリ ペンシルバニア大学 ウォートン・スクール 教授

実は、人材育成手法のほとんどが、半世紀前に開発されたもので、いずれも、確実性の高い環境に適した組織人を育成する手法である。しかし、いまや不確実性は高く、製品も人材も需要予測できない。しかも、幹部社員の離職率が一〇%に達するという状況に合っているとは言いがたい。また、人材育成投資の効果を問う声はますます強まっている。社内で人材を育成していては時間がかかりすぎるし、リスクも高すぎる。中途採用はコストがかさみすぎるうえに、組織を分裂させやすい。SCMの知恵を活用することで、このような問題を解決し、新しい人材マネジメントを開発することができる。

OPINION

長時間労働の行動経済学

大竹文雄 大阪大学 社会経済研究所 教授

Serial Article

立石一真ものがたり「できません」と云うな
【第一二回】大企業病退治

湯谷昇羊 ダイヤモンド社 論説委員

売上げ、企業規模共に拡大した立石電機は、一真が「大企業病」と名づけた状態に陥る。そこで、経営と執行の分離、そして分権化という組織改革を断行する。


BRAIN FOOD

アメの管理か、ムチの指導か

スコット・A・スヌーク ハーバード・ビジネススクール 准教授

「最後のあがき」現象

ダニエル・C・スノー ハーバード・ビジネススクール 助教授

デンマーク企業に学ぶ高収益製品の開発

ロバート・A・オースティン ハーバード・ビジネススクール 准教授

CSRと業績の相関性は低い

ジョシュア・D・マーゴリス ハーバード・ビジネススクール 准教授
ヒラリー・アンガー・エルフェンベイン カリフォルニア大学バークレー校ハース・スクール・オブ・ビジネス助教授

あえて製品ポートフォリオを拡大せよ

バーラト・N・アナンド ハーバード・ビジネススクール 教授

文学を読んでビジネスに生かす

サンドラ・J・サッチャー ハーバード・ビジネススクール上級講師

BRAIN FOOD 2

お客様に奉仕し続ける経営

エドワード・J・ゾア ノースウェスタン・ミューチュアル生命保険 社長兼CEO

戦略は状況適応的でなければならない

ジョバンニ・ガベッティ ハーバード・ビジネススクール 准教授
ジャン・W・リブキン ハーバード・ビジネススクール 教授

物言う株主のジレンマ

ロビン・グリーンウッド ハーバード・ビジネススクール 助教授
マイケル・ショア モルガン・スタンレー アナリスト

コラボレーションに投資する企業

アラン・マコーマック ハーバード・ビジネススクール 准教授
セオドア・フォーバス ウィプロ・テクノロジーズ チーフ・ストラテジスト

メディア対策を軽視してはならない

グレゴリー・S・ミラー ハーバード・ビジネススクール 准教授

暴言の悪影響は予想外に大きい

ハーバード・ビジネス・レビュー編集部

CHIEF OFFICERS

事業家マインドで経営に当たり、ビジネス・シーズの実現を図る

廣瀬光雄 パシフィックゴルフグループインターナショナルホールディングス代表取締役会長

【CRE再編のヘキサゴン(4)】CREオプションの最適活用

川口有一郎 早稲田大学大学院 ファイナンス研究科 教授

McKinsey Awards

二〇〇七年度マッキンゼー賞

受賞論文発表


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  • 総合評価:★★★★ 4.0
  • 投稿数:121
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読者レビューは他のお客様によって書かれたものです。感想には個人差がありますのでご了承ください。

ビジネスマンの働き方・生き方のヒントが満載
投稿日 2012/05/15
投稿者 mitsu
会社員
★★★ 3.0

ビジネスに限らず、幅広く「仕事と人生」の切り口で書かれた論文は非常に興味深く、自分の組織や上司のマネジメントスタイルを分析するのに有益である。特にグローバル企業への脱皮をはかる多くの企業の課題がわかり、その過酷な競争に勝つためのヒントも多い。グローバルを舞台に活躍したい人には必読の雑誌といえる。

テーマが深いです。
投稿日 2012/03/10
投稿者 みつみつ
会社員
★★★★★ 5.0

1つのテーマをいろいろな観点から深掘りされており読みごたえがあります。

流されない思考をもつため
投稿日 2011/11/13
投稿者 gari
会社員
★★★ 3.0

日々の仕事に忙殺されているなかで、本質的な思考が何か考えるきっかけを与えてくれる良書。すべてを理解をするのは難しいが、自分の仕事に直接かかわる部分を精読している。

おもしろビジネス誌
投稿日 2011/06/10
投稿者 富士ハーネス
課長
★★★★★ 5.0

ハーバードビジネスレビューという、名称から少々底知れない格調の高さを想像した自分ですが、内容はなんと平易かつ親しみやすい雑誌でしょうか!以前聞いたことがある内容でも、再度あらためて執筆陣の絢爛な文章よりレビューすることにより、仕事にも日常にも、また思考にもすぐ反映できそうな内容ばかりです!

自信がつく!
投稿日 2011/06/03
投稿者 ひろきち
会社員
★★★★★ 5.0

毎号楽しみにしています。複雑な現代社会を生き抜く自信がつきます。

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