ハーバードビジネスレビュー日本版のバックナンバー
2005/11/10発売号 (2005年12月号)

ハーバードビジネスレビュー日本版

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■ハーバードビジネスレビュー日本版の目次

特集:高業績の経営 組織能力を極大化する

〈リナックス〉とトヨタ生産方式に学ぶ
コラボレーションの成否は「取引コスト」が左右する

フィリップ・エバンス ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント
ボブ・ウォルフ ボストン コンサルティング グループ ボストン支社長

コラボレーションは、言うまでもなく高業績組織の条件の一つだ。しかし、社外でも社内でも、なかなか実現しないのが現実である。〈リナックス〉とトヨタ・グループのコミュニティを見てみると、確固たるリーダーもおらず、命令と管理に縛られることもなく、各メンバーが自律的に行動し、まるで指揮者のいないオーケストラ、「オルフェウス交響楽団」のごとく、自然なコラボレーションが成立している。そこでは、取引コストが限りなくゼロに近づくような環境が実現している。本稿では、〈リナックス〉とトヨタのコミュニティにおけるコラボレーション・ルールを解明する。


ブレークスルーを実現するために
ヴィルトーゾ・チームのつくり方

ビル・フィッシャー IMD 教授
アンディ・ボイントン ボストン大学 キャロル・スクール・オブ・マネジメント 学長

それまでのミュージカルの常識をことごとく破った『ウエスト・サイド物語』はなぜ大成功を収めたのか。原作、振りつけ、作曲、作詞等々、それぞれに類稀なる人材が揃い、それらの才能が結集したことによるイノベーションだったからである。エンタテインメントの世界にとどまらず、ビジネスの世界であってもブレークスルーの実現のためにはこうしたスターを揃えたチーム??筆者たちは「名人チーム」(virtuoso team)と呼ぶ??が必要になる。しかし、このようなドリーム・チームのマネジメントは難しい。組織として機能せず、失敗してしまうケースが多いのだ。本稿では、調査に基づき、鉄人チームの管理術について論じる。

「リーダーシップの根源的状態」がつくる
リーダーシップ 至高の瞬間

ロバート・E・クィン ミシガン大学 ロス・スクール・オブ・ビジネス 教授

組織の業績は、リーダーに技量に大きく左右される。ほとんどのリーダーシップ研修やビジネス書が、偉大なリーダーに学び、これを模倣することを奨励する。実は、このアプローチでは優秀なリーダーを育てられない。難局を克服したり、大仕事をやり遂げたりした時、人は、著者が「リーダーシップの根源的状態」と呼ぶ境地に至る。リーダーであれば、だれもが一度は体験しているが、なかなか意図的に、このような状態へとみずからを昇華できない。本稿では、この根源的状態へと移行するための方法論を説く。

最悪の状況下で最高の成果を上げる
失敗が許されないチームの教訓

SWATチームに学ぶ
マイケル R. ヒルマン:ロスアンゼルス市警察副署長
アフガニスタン復興プロジェクトに学ぶ
フィリッペ・ドンジェ:世界銀行 元アフガニスタン復興担当マネジャー
消防隊に学ぶ
ロバート R. マーガリス:消防大学校 研修官
アメリカン・フットボール・チームに学ぶ
マリー・コッシュ:心理学者
イベント・プロデュースに学ぶ
エリザベス K. アレン:エリザベス K. アレン創立者
レーシング・チームに学ぶ
レイ・エバーンハム:エバーンハム・モータースポーツ 社長兼CEO

緊急時に対応するSWATチーム、火災時の消防隊など、失敗が許されない状況で仕事をするチームに関わってきた人たちに、業務遂行のための条件を聞いた。

顧客と従業員のエンゲージメントを最適化する
ヒューマン・シグマ:良質な顧客接点をつくる

ジョン H.フレミング ギャラップ・オーガニゼーション 主任研究員
カート W.コフマン ギャラップ・オーガニゼーション グローバル・プラクティス・リーダー
ジェームズ K.ハーター ギャラップ・オーガニゼーション 主任研究員

世論調査で有名なギャラップ・オーガニゼーションが、その膨大なデータ資源に基づいて、企業数社の営業部門やサービス部門に対してシックス・シグマによる詳細な分析をした。その結果、一見似通った事業ユニットといえども、パフォーマンスのバラツキは非常に大きいことがわかった。この「ヒューマン・シグマ」と名づけられたアプローチによって、部門やグループ、個人の業績のバラツキを個々に管理することで、全社の業績は大幅に向上し、有機的成長に結びつくのだ。

管理、責任、影響、支援範囲を最適化する
業績は権限と責任に従う

ロバート・サイモンズ ハーバード・ビジネススクール 教授
製品やサービスがいくら魅力的であろうと、立案した戦略がいかに事業環境にふさわしいものでも、その責任を負うリーダーの職務設計が間違っていれば期待値はおろか、高水準の業績など望むべくもない。高業績を実現するには、「管理範囲」「責任範囲」そして「影響範囲」「支援範囲」という視点から職務設計を見直し、これに基づいて経営資源を配分しなければならない。本稿は、その実践法について具体的に解説する。

予算の未達を防ぐ
戦略と業績を乖離させない7つの法則

マイケル C. マンキンス マラコン・アソシエーツ マネージング・パートナー
リチャード・スティール マラコン・アソシエーツ パートナー

多くの企業が膨大な時間とエネルギーをかけて戦略を構築する。にもかかわらず、努力に見合った実績を上げる企業は少ない。売上高5億ドル以上のグローバル企業197社を調査したところ、戦略の達成度はわずか63%にすぎなかった。戦略と実績がギャップする原因を把握できず、判断を誤るからだ。言い換えれば、この溝を埋められれば、業績達成の可能性は大きく高まる。シスコシステムズ、ダウ・ケミカル、バークレーズ・キャピタル、3Mなどはそのプロセスを構築し、リスクを最小限に抑え、高業績を継続している。本稿では、彼らが忠実に実行する、7つのルールを解説する。

『エクセレント・カンパニー』以後の変遷
「高業績理論」の過去と未来

ジュリア・カービー ハーバード・ビジネス・レビュー シニア・エディター

高業績企業の要件とは何か。また、その理論は??。1982年、トム・ピーターズとロバート・ウォーターマンが『エクセレント・カンパニー』を世に出して以来、ジョン P.コッターとジェームズ L.ヘスケット、ジェームズ C.コリンズとジェリー I.ポラス、カール E.ワイク、キャサリン M.サトクリフ等々、さまざまな研究者がさまざまに試みてきたが、確たる要件も理論もいまだはっきりしない。はたして高業績の秘密は解き明かされる日が来るのだろうか。

大学の社会的責務
杉山武彦 一橋大学 学長

在庫起因コストを明らかにせよ
IDC:HPの新・在庫管理手法

ジャンパオロ・カリオーニ ヒューレット・パッカード サプライチェーン戦略企画担当ディレクター
サビエル・ド・モンテグロス ヒューレット・パッカード サプライチェーン開発担当ディレクター
レジーヌ・スラグマルダー INSEAD 助教授
リュック・N・ファン・バッセンホーブ INSEAD 教授
リンダ・ライト ヒューレット・パッカード ファイナンス・マネジャー

一九九〇年代、ご多分に漏れず、ヒューレッド・パッカードも在庫問題に悩んでいた。この問題を正しく解決するには、戦略を抜本的に変更し、サプライチェーンを再構築しなければならなかった。そこでHPは「在庫起因コスト」(IDC)という、過剰在庫を発生させる要因を特定するツールを開発した。これを用いることで、サプライチェーンのどこを改善し、どのような戦略に転換すべきかが見えてくる。これはPC部門で大きな成果を上げ、その後全社的に導入され、おかげでHPはより利益重視の組織に進化した。
[コメンテーター]
シャキール・モザファー ICI グローバル・サプライチェーン担当 グループ・バイス・プレジデント
ロバート・W・モファット・ジュニア IBM シニア・バイス・プレジデント
ジョン・D・ブラスコビッチ A・T・カーニー ヴァイスプレジデント
ニック・ラホウチック リミティッド・ブランズ エグゼクティブ・バイス・プレジデント
[ケース・ライター]
ヨッシ・シェフィ マサチューセッツ工科大学 教授

価値観、権限委譲、多様性による支援
サービス・プロフェッショナルを育成する

松永達也 日本アイ・ビー・エム 執行役員

IBMでは、ハードウエアそのものがお客様に価値を提供していたがソリューション事業においては「サービス」がお客様に価値を提供する。しかし、サービスは人材に左右されるがゆえ、バラツキが生まれる。常に高水準で、お客様の期待を超えるサービスを提供するためにはサービス・プロフェッショナルを育成できるかどうかがカギとなる。本稿ではサービスにおけるプロフェッショナル像を検討し、彼ら彼女らを育成する組織のあり方を探求する。

信頼が「チーム力」を損なう

ガーディナー・モース HBR シニア・エディター

マニュアル化が社員を幼児化させる

フランク・フレディ ケント大学 教授

発展途上国の不当労働を一掃する法
レジナ・M・アブラミ ハーバード・ビジネススクール 助教授
レオナルド・ビエマン テキサスA&M大学 メイズ・ビジネススクール 教授

企業文化の影響力
トーマス・ケル ハイドリック・アンド・ストラグルズ シニア・パートナー
ジョージ・T・キャロット ハイドリック・アンド・ストラグルズ シニア・パートナー

世界の成長力格差
エドワード・E・リーマー カリフォルニア大学ロサンゼルス校 教授
ピーター・K・ショット エール・スクール・オブ・マネジメント 准教授

豊かな社会の光と影
山田昌弘 東京学芸大学 教育学部 教授


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  • 総合評価:★★★★
  • 投稿数:119
  • 総合評価  
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流されない思考をもつため
投稿日 2011/11/13
投稿者 gari
会社員
★★★

日々の仕事に忙殺されているなかで、本質的な思考が何か考えるきっかけを与えてくれる良書。すべてを理解をするのは難しいが、自分の仕事に直接かかわる部分を精読している。

おもしろビジネス誌
投稿日 2011/06/10
投稿者 富士ハーネス
課長
★★★★★

ハーバードビジネスレビューという、名称から少々底知れない格調の高さを想像した自分ですが、内容はなんと平易かつ親しみやすい雑誌でしょうか!以前聞いたことがある内容でも、再度あらためて執筆陣の絢爛な文章よりレビューすることにより、仕事にも日常にも、また思考にもすぐ反映できそうな内容ばかりです!

自信がつく!
投稿日 2011/06/03
投稿者 ひろきち
会社員
★★★★★

毎号楽しみにしています。複雑な現代社会を生き抜く自信がつきます。

Do now what you can do for your future !
投稿日 2011/02/15
投稿者 しろくまくん
高校生
★★★★

この雑誌は単純におもしろい!企業経営の勉強にと読み始めたが、日常生活の場面でも大いに活用できることを発見。「思考のレベルアップ」が図れた。生徒会の運営戦略に応用するなどして、今では仕事の良きパートナーである。英語版の購読にも挑戦しようと決意した(笑)

ビジネスマン、経済学者必見
投稿日 2011/01/27
投稿者 ウェーバー
学生
★★★★★

値段は高いですがこれからの時代を生き抜くうえで必読の書です。執筆陣も世界的学者です。

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