■建築設備と配管工事の目次
■特集:放射空調
○天井放射冷暖房について/テーテンス事務所/村瀬 豊
天井放射冷暖房が人に優しい空調として最近注目を集めているが、その本質についての紹介と、これまでの研究経緯や現状における問題、今後世間に広く普及させるための方向性やこれからあるべき未来の姿を設備設計者の立場から記述する。
○放射冷房システムの省エネルギー評価/大阪電気通信大学/添田晴生
本稿では、除湿用外調機を備えた天井放射冷房システムにおいて、全熱交換器の有無、熱負荷、放射パネルの設置面積、SHF、相対湿度、外調機の吹き出し温度、吹き出し風量、PMVの8つの要素が冷凍機の理論動力に与える影響評価を行い、解説を行った。
○氷蓄熱式天井放射空調システムの提案/電力中央研究所/中野幸夫
氷蓄熱の長所を十分に活かした「氷蓄熱式天井放射空調システム」を考案し、実規模実験装置を製作して温熱快適性の実験的検証を行うとともに、モデルビルを設定して本システムを導入した時の負荷平準化効果、省エネルギー効果、電気料金、およびビルの建設費について机上評価を行った。その結果、総合的な視点から本システムの市場競争力は高いと判断し、技術的にも実用化の目途を得た。
○高効率放射空調システムとその事例/三建設備工業/大倉俊雄
新開発の「高性能放射パネル」と「調湿システム」により、快適性と省エネルギー性の両立を追求した「高効率放射空調システム」の概要と設置事例を紹介する。
○放射冷暖房システムとその事例/ピーエス工業/百家裕季
ピーエスHR-Cは、冷房時にラジエータ表面に結露を促し、放射冷房とあわせて潜熱処理も行う放射冷暖房システムである。システム概要の説明と事例を通し、領域的冷暖房デザイン、換気計画との組合せ、省エネルギー性などといった、このシステムの持つ特徴について紹介する。
○水冷媒放射空調システムと外気処理兼用調湿器/ササクラ/今井正昭
水冷媒放射空調システムは、ノンフロンの水冷媒ルーツヒートポンプ、低価格で高性能な放射パネル、高効率で除湿・加湿・室温制御が可能な外気処理兼用調湿器で構成される。人間が対象となる放射パネルの表面温度を一定に制御するのが放射空調の基本である。
○シート式放射冷暖房/NPO法人近未来生活研究所/桑垣 豊
2006年に特許出願した「シート式放射冷暖房」は、放射シートを設置するだけで実現できる。エアコンは既設・既存のものを使う。天井全体に展開したシートが冷気を受けとめ放射冷暖房を実現する。工期は短く、コストも大幅に低減、結露問題も解決できる。
■最新技術情報
○更新容易な排水立て管システム/小島製作所/小島誠造・岩槻剛史
○ガストレ式風量計測方法とGTセンサー/芝田技研/芝吉治郎
○顧客連携施設管理システム(CRFM)/FMシステム/木村圭介
■海外事情
○モルディブ シャングリラホテル(生活編)/新日本空調/伊藤次郎
建築設計は香港、シンガポール、タイの建築設計会社、機械および電気設備は香港の設備設計会社、建築工事はモルディブの建築会社が施工し、電気、機械設備を当社がオーナーから直接受注した、モルディブ共和国の五つ星リゾートホテル、今回は「生活編」としてモルデイブの生活・建築事情を紹介、解説する。
■解説
○集合住宅における乾式二重床床先行工法のパイプスシャフト廻り乾式壁の施工法/熊谷組/大脇雅直
近年、集合住宅において床仕上げ工法として乾式二重床の床先行工法が増えてきている。しかし、床先行工法で施工する場合にもスラブを貫通する排水管のパイプシャフト廻りの乾式壁は、遮音性能を確保するために上階スラブから二重床下のスラブまで施工していた。今回、床先行工法で二重床を施工する時に同時にパイプシャフト廻りの乾式壁を施工できる工法を開発した。
○換気回数測定における環境負荷の低減/横浜国立大学/堀 雅宏/URリンケージ/溝口 忠
濃度減衰法による換気回数測定において、低環境負荷のイソブテンをトレーサーガスとして提案し、検出器含めて5種類のシステムを比較検討し、光イオン化検出器をイソブテンモニターとして適用する際の条件を実測例をもとに検討した。
〔省エネルギー〕
○某工場におけるCO2排出量削減設計/清水建設/天田靖佳
既存工場の建物運用時CO2排出量をベンチマークとし、各種省エネルギー技術を導入して建物運用時CO2排出量の削減に努め、平成17年8月に竣工した工場の設備計画概要と、実装装置が安定稼動した平成17年11月~平成18年8月までの10ヶ月間の運転実績を中心に解説する。
○パナソニック電工東京本社ビルの省エネ活動と実測データによる成果/パナソニック電工/三宅利幸
パナソニック電工東京本社ビルでは、建設時より竣工後の省エネ活動を強く意識し計量計測設備を導入した。ここから得られたデータを活用し、二つの特徴を持つ「省エネチューニング」手法を用いた効率的な省エネ活動の推進により得られた省エネ成果を報告する。
〔竣工事例〕
○淀屋橋三井ビル/日建設計/田中宏昌
大阪のビジネスの中枢地区における街区の高度利用を目指した淀屋橋再開発事業計画の一部。隣接棟と機能・構造・設備はそれぞれ別棟しながらも、調和の取れた一体的開発、周辺の活力と連携した賑わいある空間づくり、人にやさしく緑豊かな環境創造を目指した。
○水冷式チラーによる地中熱利用冷暖房/ミサワ環境技術/高田雅夫
広島県福山市に完成した新ホロコースト記念館に導入した、地中熱利用冷暖房システムの概要とその結果について紹介する。地中熱利用熱源機に水冷式チラーを用いることで、イニシャルコストの削減を実現させた。
■連載
○シリーズ:建築設備に関する熱の基礎知識 5
温熱をつくる/新日本空調/阿部 洋
■Le petit pouce:ペットと暮らす
○アイリッシュ・テリア/畑建築デザイン/畑由起子
■市場動向
○素材価格動向
■News&Products
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読者レビューは他のお客様によって書かれたものです。感想には個人差がありますのでご了承ください。
- 重宝しています。
- 投稿日 2010/06/20
- 投稿者 花奈
- 会社員
- ★★★★ 4.0
設備維持管理業務について5年目の私には、全ての内容を理解できているわけではありませんが、省エネによる合理化を提案する際参考にさせてもらってます。また最新技術情報の取得や日々の勉強に活用し重宝しています。テーマごとに技術の難易度は異なりますが建築設備に従事されている方であれば面白い内容だと思います。ベテランの方も読まれているので面白い本だと思います。
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