Racing Driverが想うEco魂

ECOMO Vol.1 発売日: 2008/05/30

Original

世界のトップカテゴリーのレースで環境に配慮したマシンや燃料が使われ始めた。

クルマを使うことの責任をしっかりと受け止めていく

環境とクルマ。
一見すると相反する位置に存在していて、相容れない関係にしか見えないこの両者ですが。
環境破壊とは言うけれど、どれほど深刻な状況になっているのだろうか? 自分は何をすればいいのか? 今ひとつピンとこない方も大勢いることと思われます。
僕はレーシングドライバーとして海外のチームに所属し、今も世界を舞台に戦っています。
そのため、これまでに様々な国を訪れ、環境先進国といわれる国で生活をする機会もあり、実際には5年以上前から日本にいる時よりは環境に対する問題意識を少なからず持っているつもりでした。
僕の環境に関しての意識が大きく変わり始めたきっかけは、今思い返すといろいろな方々との出会いだったのではないかと思います。
直接、環境問題に関わっていらっしゃる方、これから関わっていこうという方、環境に限らず社会的意義のあることをしようとしている方など、多くの出会いが僕の環境意識を後押ししてくれました。
もう一つは「責任」です。
この地球で生きる、生かされている一人の人間としてです。
レーシングドライバーという職業についているからこそというのもあるのかもしれませんが、もっともっと大きな人間が元々持っているはずの根本的な感覚的な部分で、強く大きな責任のようなものを感じることが多くなりました。
当然僕一人の意識の変化では何も変わりません。
でもそんな僕にも何かを変えるきっかけを作ることはできるかもしれない。
そう強く信じています。
クルマやモータースポーツをエコという観点から見ると、遠い存在であることは事実です。
少なくても現時点では。
しかし、だからといって今の世の中からクルマをなくすことができるかは疑問です。
今の人々にとってクルマはなくてはならないものとなっています。
そのような状況下で、これまではクルマというと便利さやスピードといった面が優先され、環境に対する配慮はそれよりも軽視される傾向にあったかもしれません。

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