最近の労働災害の傾向と高齢労働者対策基礎工 2009/11/30発売号 発売日: 2009/11/30
1.はじめに建設業に従事する就労者人口は,1997年に最大の685万人から,2009年6月現在では506万人と3/4にまで減少し,55歳以上の高齢労働者の占める割合1)は,図―1に示すように年々増大してきている。2008年で見ると,その割合は32.2%(65歳以上7.6%)で,全産業の28.2%より高い割合を示している。今後も建設業における労働力の高齢化は進行すると予測される。高齢化傾向による世代交代の遅れなどの影響は,特に小規模事業所において顕著に現れている。また,建設労働力の高齢化現象は,30年以上前から緩やかに進行してきたが,「土工」「軽作業員」などの高度な技能を要しない職種に集中するのが特徴であった2)。しかし最近は,その高齢化がすべての職種にわたり広く加速的に進行しており,図―2に示すように建設機械運転工などにおいても55~59歳層にピークが見られるようになった。 2.建設業における労働災害の最近の傾向 労働災害による全産業の死亡者数は,年々着実に減少してきているが,一方で死傷者数は減少傾向が鈍化してきている。死傷者数の事故の型別の年次推移から見ると,「はさまれ・巻込まれ」が減少する一方で,「転倒」が2000年から年々増加しており,2005年からは「転倒」がトップになっており,「墜落・転落」による死傷者数も減少傾向が鈍化している。最近は転んで怪我するといった身近な事故が増えているのである。 建設業について見ると,2000年まで死傷者数は減少しているが,図―4に示すように2001年から現在まで減少傾向がやや鈍化している。土木工事における事故の型別の死傷者数は,図―5に示すように「墜落・転落」が首位を占め,次いで「はさまれ・巻込まれ」となっている。 土木工事による主要な事故の型別の死傷者数の年次推移を見ると,図―6に示すように全体として死傷者数は減少しているが,その減少率は事故の型により若干異なる。 1/7 似たもの記事
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