時代を超越する歴史的建築。Casa BRUTUS Vol.107 発売日: 2009/01/10
古い建築物が時代を経て、その美しさが再び注目されています。
一方、京都を中心に町家がホテルに、静岡では長い間眠っていた数寄屋がスパに変わる。 古き建築スタイルが建築家のリノベーションで今、蘇ります。 数寄屋造りと現代建築が融合。 古いのに粋でモダン。新しいのに風情が薫る。 そんな隠れ家が、千年松樹群生の地に誕生しました。 富士の山と松林の景観美しい沼津・千本松原。 その一角に建つ明治末期の数寄屋建築が2008年秋、茶亭(レストラン)として再生。 スパと宿泊施設を備えた集合別邸を新設し〈千本松・沼津倶楽部〉の名でお目見えした。 文化財並みの風格あるこの数寄屋建築は旧ミツワ石鹸の2代目当主で明治の粋人、三輪善兵衛の別荘〈松席園〉だった建物。 3000坪の敷地の中に息を潜めるように佇み、広間、書斎、茶室など粋人好みの洗練された空間で構成されている。 この粋な古建築の修復再生とそれをサポートする形で新設された集合別邸の設計施工を手がけたのが和洋建築の第一人者・渡辺明。 「全体として松樹千年翠、常に変わらない環境を、維持し共生していくために、建築のトータルの空気として土と木の素材をコンセプトにしました」と語る氏は、それを実現するために、歴史的背景をもった職人さんたちを口伝いに探し当て、杉材施工、左官工事、敷瓦や陶板の生産加工、造園などを任せた。 古建築や松の庭とも馴染むように、漆喰、版築壁や杉、竹などをふんだんに使った現代の数寄屋。 歳月を経るうちに生まれる味わいと細部にわたり重視した10年、20年先を見越したゆとりあるものづくりがされているのだ。 凝縮された新旧の数寄屋デザインをじっくり味わいながらの駿河フード&スパ体験。 奥深き大人の和の隠れ家である。 集合別邸の宿泊は会員のみ。●静岡県沼津市千本郷林1907。 スパ:055・954・6611。10時30分〜18時30分。水曜休。完全予約制。 レストラン:055・954・6613。 12時〜13時30分LO、18時〜21時LO。水曜休。ランチ3,500円〜、ディナー8,000 円〜。要予約。 1/2 似たもの記事
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