猫と過ごしたキャンパスライフ

猫びより No,47 発売日: 2009/09/01

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いつも一緒だった中庭育ちの子猫たち。
2006年

2004年、わたしは写真を勉強するため、京都にある大学の美術科写真コース通信教育部に入学した。
京都といっても北のはずれ、後ろはすぐ山という場所で、学校の敷地からその山にかけて、たくさんの猫たちが暮らしていた。
通信教育部だが実習授業も多く、4年間足繁く通うことになったのだが、最初からわからないことばかりで失敗続き、学校なんてそもそも苦手なのにな~と、うんざりすることも多かった。
でも、そんな時も、撮影中のカメラの前を悠々と横切って行ったり、学食のテラスでごはんを分けてもらったり、校内でごく自然に過ごしている猫たちを見ると、ほっとした。
猫たちがよくいる場所は、大きく分けて2ヶ所。
ひとつ目は、正面の大階段を上ってすぐ、地下には暗室もある教室棟の入口付近と、そこから購買部がある棟へつながるブリッジ周辺。
ここには、白黒のお母さんを中心とするファミリーが住んでいて、購買部の縁の下で子育てをしたり、学生たちにかまわれたり、そして、デザインコースの中西先生には、特にかわいがられていた。
人通りの多い場所で器用に昼寝する猫を、急ぎ足の女子学生が一瞬足を止めて撫でていく。
それぞれが勝手につけているらしい、様々な名前で呼びながら、撫でたり挨拶したり、「ちび~、よかった、どこに行ったかと思ったよ~」と、2~3日姿を見せなかった子猫を、抱きしめている女の子もいた。
そんな様子を、猫たちのお父さんみたいな中西先生が、穏やかに眺めている。
もう1ヶ所は、その奥にある教室棟の前、中庭のような場所で、こちらはクロちゃん家族が住んでいる。クロちゃんは人懐こい、大人しい黒猫だが、さすがに外猫さん、道で見かけて、後ろから「クロちゃん」と呼びかけた時、振り向いたクロちゃんの口には、とかげが1匹などということもあった。
わあ、トカゲを持ったままこっちに来るのはやめて~と、わたしが逃げ腰になっていると、う~ん、どうしようかなと考えるような間の後、トカゲをロから離してすりよって来た。

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