ダムマニア vs 工場萌え似て非なる生態ダカーポ No.607 発売日: 2007/05/16
ダムマニア
「あのー、隠れメニューの『ダムカレー』をください!」若い男性客はメニュー表に一度も目を通さずに注文した。 「アーチ式ダムカレー」、735円。 実はコレ、味は普通のビーフカレーだが、盛り方がヘン。 でも一部に熱狂的な支持者がいる新種なのである。 「食べる時はご飯の堤を崩し、たまったルーを流す。 その崩す瞬間、『放流っ!』と声に出すんです。 『決壊っ!』と叫んだりしてはダメ。 決壊は大事故。 縁起が悪いです」(客) スプーンで丁寧に堤に穴をあけて、ルーがドロドロと流れだす。 客は味わうこと以上に、お皿の中で繰り広げられる放流ドラマに思い入れがある。 メニューを開発したのは、東京・墨田区の「割烹 三州家」を経営する宮島咲さんである。 本来はスタッフ向けのまかない料理だったが、それにしても明治22年創業の老舗日本料理がなぜカレーを? 「いやあ、僕がダムマニアなんですよ。 山の峠道を車で走っていると突如現れるダム。 緑豊かな自然の中にまるで不一致な巨大な人工構造物に最初は奇妙な違和感を感じましたが、写真を撮るようになってから多くのダムをHPで紹介してます。 好きが高じて、ダムにちなんだ料理も考案してしまいました」 聞けば、主に治水・利水・砂防の目的を持つダムだが、その形式はさまざま。 前出のアーチ式とは、アーチ式コンクリートダムのことで「水の力をダムの両側や底の岩盤に分散させ支える構造のダム」のことらしい。 よくある重力式コンクリートダムに比べ厚さが薄く、コンクリート量は少量ですむ半面、建設は基礎地盤が強いところに限られる。 と、宮島さんは語る。 うーむ、熱い、アツイ。 ダムの構造は多様だから、カレーも、アーチ式のほかに、重力式ダムカレーやロックフィルカレーやアースダムカレーも作ることができる。 「ダムカレー、ひとつ!今日はロックフィルで!」なんて言う客もいそうである。 オフ会も頻繁に開催 ダムマニアの仲間が集まる「オフ会」もある。 1/3 関連記事一覧
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