そしてまた、進んでいく。MOTO NAVI 2010/12/24発売号 (No.50) 発売日: 2010/12/24
表紙にも大きく謳っているように、この号が創刊からちょうど50冊目となる。
何百号も続いている雑誌がある中では、取るに足らない数字かもしれないが、単発のムックとして始まり、季刊、隔月刊とゆっくり歩んできた弊誌にとっては、10年かけて積み上げた数なので、作り手としてはやはり感慨深い。 毎年、年末発売号の特集は、ニューモデル20台ほどを集めて行うランキング企画が恒例だ。 しかし今回は節目の特別号ということで、それに加えてもうひとつ特集を用意した。 「オートバイ論」というちょっと大仰なタイトルを付けたが、これまで誌面に登場した多くのライダーのインタビュー記事を選り抜き、「50人のバイク乗りからのメッセージ」として紹介したものだ。 50人それぞれの、バイクとの出会い、付き合い方、愛車への思いなどを語った言葉から、オートバイという乗り物の魅力が浮かび上がってくる。 そんな特集にしたいと思った。 掲載する記事を選ぶため、当然、過去の50冊をひっくり返して読んだ。 まるで古いアルバムを開いたように取材当時のことが思い出され、ついつい読みふけってしまった。 雑誌を通じて本当にたくさんの人に出会ったなぁ、という思いと同時に、取材のときの情景が、自分でも驚くほど鮮明に甦ってくる。 いや、ほんとは昨日食べたものだって思い出せない人間なのだ、僕は。 でも、確かに過去の記事を探すときに「◯年の◯月号だよ」と即答して、スタッフから感心されることもあるから、どうやら自分の作った雑誌に関する記憶だけは、アタマの中の別の引き出しにしまってあるのだろう。 たった50号で振り返るなよなんて言われてしまうかな、という思いも頭を掠めた。 だが僕は嫌いじゃないのだ。 「過去を振り返るのは、前向きな行為だ」と、誰かが言っていたが、同意する。 たとえば創刊号の誌面を見ていると、いまより10歳若い僕の「面白いバイク雑誌を作りたい」という編集者としての熱が伝わってくる。いまそれを見ると、あの頃の自分には負けられないな、と思う。 1/2 似たもの記事
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