おばあちゃんの甘い味うかたま vol.20 発売日: 2010/06/01
「オレの幸せはね、パパの家でお餅を焼いてもらって、砂糖醤油をトロッとかけて、それを食べながらテレビを観ること!」 と、うれしそうに三男が言います。
テレビのないわが家ですが、小学4年生の三男には気になるテレビアニメがあります。 週に1度、歩いて15分ほどの所に住む、夫の両親の家へ観に出かけるのが彼の楽しみ。 そしてそこで「パパ」こと義母のもてなしを受け、至福の時を過ごすのです。 息子たちは沢山の「おばあちゃん」に支えられています。 年に1、2度会う私の母には、手づくりのシュークリームをリクエスト。 下の集落では「子どもたちに食べさせてやれ」と、採れたてのトウモロコシを山ほどくださるおばあちゃんがいたり。 今は亡きお隣のばあちゃんには、自宅で出産した長男の産婆さん役になってもらいました。 「生まれた時からのつきあいだもんな」 と、可愛がってくれたものです。 ようやく一人歩きができるようになった頃、息子は「団子をつくったからアベ (さぁ一緒に)」 と誘われました。 私にくっついて離れない甘えん坊がどうするかと見ていると、息子はばあちゃんに手をひかれ、不安な顔も見せずにお団子をご馳走になってきました。 新米母さんの葛藤 夫の両親が大阪からタイマグラヘ移住してきたのは14年前。 長男が1歳の夏でした。 既に夫の弟も桶職人としてタイマグラの住人となっていましたが、息子たちがいるとはいえ、タイマグラヘ来るのは、一大決心だったことでしょう。 しかし当時新米母さんだった私は、両親の移住を素直に喜べませんでした。 その頃は私自身もタイマグラヘ来てまだ1年あまりで、自分のことで精一杯。 この地で暮らしていく自信のなさや、子育て仲間のいない不安もありました。 また子育てに関して私にはこだわりがイロイロ。 例えば食べ物では小さいうちは市販の甘い味を覚えさせたくなかったし、食事は薄味にすること、動物性のたんばく質は控えたいなどの思いがありました。 1/3 似たもの記事
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