小学校から高校までを対象とした専門情報誌。子ども達が生涯にわたり、健康で安全な生活が送れるよう「実践的な健康教育」を発信。

心とからだの健康 関連記事

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子どもの性 私の性別、誰が、いつ決めたの?

子どもの性 私の性別、誰が、いつ決めたの? 一橋大学講師村瀬 幸浩 考えてみれば自分が男であるとか女であるかないか自分で決めたわけではない。出生のときに手助けしてくれた助産師、そして医師が股間の外性器の形を見て判断し、それを親に伝える。伝えられた親は当たり前のごとくそれを信じて用意しておいた名前とともに役所へ届け出た。そうして記載された性別はかつては生涯変更できなかったのである。 いま、その性別が変更の可能性も含め柔軟に取り扱われようとして… >>続き 心とからだの健康 2011/08/15発売号 (Vol.15 NO.163) 

健康管理と健康教育の絆

健康管理と健康教育の絆 東京医科大学客員教授 髙石昌弘 昨年11 月に埼玉県坂戸市の女子栄養大学で第57 回日本学校保健学会が開催されました。その中で学会としては初めての試みでしたが、「養護教諭とヘルスプロモーション」と題する特別企画対談が行われました。この対談は桐生大学・前女子栄養大学教授の鎌田尚子先生と私の間でなされたものです。その折に私が強調したことは学校におけるヘルスプロモーションの重要性とその進展を担う養護教諭の役割の大きさでした。 … >>続き 心とからだの健康 2011年4月号

「変」ではなく「ふつう」です

「変」ではなく「ふつう」です 「七草がゆを食べました。前日にハコベとナズナとセリとそれに三つ葉も庭の雑草の中から見つけて採っておいてね。スズナとスズシロは家にありましたので」 「えー、買ったんじゃなくて見つけたんですか。見分けられるんですか」 「その辺りの植え込みに生えているから摘むだけでしょ」 40 代の彼は私を「変人」とよびます。それは「スーパーで買ったものじゃない野菜を食べるとは変人に違いない」という考えによるからです。 長距離バスで隣席とな… >>続き 心とからだの健康  2011/02/15発売号 (Vol.15 NO.157)

広い目線、広い心

広い目線、広い心 子どもたちを取り巻く環境は、私が保育の仕事に就いた30 年以上前と比べ随分と様変わりしてきました。社会や環境、周りの大人たちが子どもに与える影響は計り知れないものがあります。虐待を受けた子どもにもたらされる心的影響は、子ども自身の子育てにも影響が及ぶといわれています。子どもの様子がおかしいなと感じたとき、お母さんやお父さん、家庭の様子に目を向けてみると「ああ、そうだったのか」と理解できることもよくあ… >>続き 心とからだの健康  2011/02/15発売号 (Vol.15 NO.157)

心の目で見て寄り添う

心の目で見て寄り添う 人は、見かけで判断してはいけないとわかっていても、初めての人に対しては、時として外見で、良い人だとか悪い人だとか判断してしまうところがあります。最近、話題となっている「ギャルママ」といわれるグループがありますが、ついつい、その服装や話しぶりから「本当にちゃんと子育てできているの」と少しうがった見方をしてしまいがちです。先日、実際にそのグループのママたちと親交のある方とお話させていただく機会がありました。「彼… >>続き 心とからだの健康 2011/01/15発売号 (Vol.15 NO156)

マルメロをジャムにして

マルメロをジャムにして 講演で函館に出向いてきました。そこで子どもたちが拾い集めたという栗の実と、近所の農家からマルメロ(かりん)をお土産にいただきました。マルメロは、お店には売られていない果物です。卓の上に一つあるだけでその香りの高さは部屋全体を気品のある空間にかえます。なんという素晴らしいものに出合えたのでしょうか。 家に帰って香りを封じ込めたくて家中にマルメロの香りを漂わせてジャムにしました。自家製のヨーグルトにマルメロのジャムを入れて食… >>続き 心とからだの健康 2011/01/15発売号 (Vol.15 NO156)

いじめ問題で優先すべきは「被害者の保護」

3 年前に新潮新書から『いじめの構造』という本を出版したおかげで、いじめに関するシンポジウムに招かれたり、雑誌からコメントを求められたりすることがあります。そういった席で、私が必ず話すことは「いじめ問題」を議論する際の順序です。 校内でいじめが発生した場合には、「被害者の保護」「加害者の処罰」「被害者および加害者のメンタルケア」「再発防止」など多くの課題が同時に発生します。しかし、発生は同時でも、課題に取り組むに… >>続き 心とからだの健康 2011/01/15発売号 (Vol.15 NO156)

心の記憶・心の傷

心の記憶・心の傷 保育園の園長先生の告白。 「Kちゃんに悪いことをしてしまったと、ときどき思い出してしまうんですよ」 この日、園長先生は長いこと誰にも言わなかったことと前置きしてから話し始めました。 K ちゃんは2 歳になったばかりの女の子。保育園の食事を気に入ったものは一生懸命に食べるけれども、いったん食べないとなったらどんなに説得しても口を開かない子でした。まだ若くて熱心な担任保育士であった園長先生はK ちゃんの「食… >>続き 心とからだの健康 2010/12/15発売号 (Vol.15 NO.154)

時の課題・時を失う

時の課題・時を失う 畑に行くとほんの少しご無沙汰しただけなのにものすごく植物は変化しています。さつまいもはうねうねとそのつるを伸ばし続けているし、なすも小さかったはずなのに長ーい実になっています。きれいに切り取ったはずのにらも新しい芽を伸ばしはじめています。今、1 センチほどに芽を出しているにんじんの双葉も隣の畝うねで揺れている網目模様のにんじんの葉に姿を変えていくでしょう。時の力は自然の姿を通してみると力強いものがありま… >>続き 心とからだの健康 2010/11/15発売号 (VOL.14 NO.154)

妊娠・出産には限界があることを教えよう

妊娠・出産には限界があることを教えよう 「結婚には適齢期はないけれど、妊娠・出産にはあるのだよ」 最近、僕のクリニックでは、こんな言葉が飛び交っています。今の仕事に就いてからはや23 年。当初は思春期外来を標榜し、中高校生が大勢集まるクリニックだったのに、その時の患者がみんな大人になって…。しかも、女性が取り組める確実な避妊法の代表格である低用量経口避妊薬(ピル)を手にした彼女らは、月経困難症の改善や周期調節が自在にできる魅力に取りつかれたのか… >>続き 心とからだの健康 2010/11/15発売号 (VOL.14 NO.154)

「孤独」に心を寄せる

「孤独」に心を寄せる 不登校になるには、さまざまな要因が重なっていますが、その問題の多くの根底には「孤独」が大きな要因として考えられます。不登校となったA子は、「クラスにも学校の中にも、誰一人信用できる友だちはいなかった。みんな私のことを嫌っている」とクラスの友だちが楽しそうに談笑し、ふざけ合う様子に、寂しさと疎外感が募り孤独でますます心を閉ざしていったのです。周りが楽しそうにしていると思えば、余計に孤独は高まっていきます。 … >>続き 心とからだの健康 2010/11/15発売号 (VOL.14 NO.154)

ジョン万次郎の「生きる力」に学ぶ

「生きる力」ということが教育界で叫ばれるようになってから、かなりの年月が過ぎています。ところで、「生きる力」を育むために、教材をどのように精選すればいいのでしょうか。私は「日本人として、日本人の先達がどのように生きてきたのか」ということを知ることは大変重要なことではないかと考えています。その中で、ジョン万次郎という人物は私に歴史のおもしろさ、人としての生き方等を教えてくれた先達の一人として彼の「生き… >>続き 心とからだの健康 2010/10/15発売号 (Vol.14 NO.153)

月経と上手に付き合う

月経と上手に付き合う 精神不安などを特徴とする月経前症状、月経痛、予定外の出血など、女性たちがどれほど月経に悩まされているかは、男性には到底理解できません。月経に伴うトラブルが女性の就労に及ぼす影響について調査した平成12 年度厚生科学研究(班長武谷雄二東京大学教授)では、月経痛のために仕事ができなくなる労働損失、診断や治療に要する経費などを換算すると年間1 兆円に相当するとの結果が出ています。 月経と上手に付き合うことができ… >>続き 心とからだの健康 2010/10/15発売号 (Vol.14 NO.153)

ふつう・の・生活

ふつう・の・生活 新潟の知的障害をもつ人たちの施設へ実習に行っている学生を訪ねました。仕事の合間に現れた彼女たちは、大学で出発の挨拶に来たときとは比べものにならないほど明るく、エネルギッシュで生き生きとしています。口をついて出る言葉はどれも「知的障害のある、自閉性障害のある、発達障害の…といわれている利用者さんたちはスゴイ」という報告です。 どういうこと?と聞くと、(施設で飼っている)鶏の卵を売り物にする仕事の姿勢で… >>続き 心とからだの健康 2010/10/15発売号 (Vol.14 NO.153)

かかわるということ

かかわるということ 秋は、何かと行事が多いですね。しかし、人間関係が苦手な子どもにとってかかわりの多い行事は、とても苦痛なもののようです。「文化祭なんて大嫌い。話し合いも準備もうっとうしい」「学校生活で一番楽なのは試験の日だけ」と言った少女がいました。勉強より行事が楽しい私にとっての気づきの言葉でした。みんなで、ワイワイガヤガヤと準備し実行することは、同じ時間を共有し、多少の葛藤やトラブルがあっても、同じ達成感を感じることで… >>続き 心とからだの健康 2010/10/15発売号 (Vol.14 NO.153)

児童虐待の防止は「望まない出産」を回避させることから

児童虐待の防止は「望まない出産」を回避させることから 痛ましい事故が相次いで報道されています。そのひとつが、大阪市西区のワンルームマンションで幼児2人の遺体が見つかった事件です。「私が家に帰らないで、食事や飲み物を与えなかったので2人は死んだ」と母親は供述しているようですが、「育てられないのだったら産むんじゃあないよ」と批判したところで幼い2人の命は戻ってきません。苦しかったら周囲に対して、なぜもっと早くから『ヘルプ!』と叫ばなかったのか、これが僕には悔しくて仕… >>続き 心とからだの健康 2010/09/15発売号 (NO.152)

LD(学習障害)の子を支援する

LD(学習障害)の子を支援する 読む・書く・聞く・話す・計算や推論することに困難さのある子どもたちは、学習障害=特異的発達障害と定義されてきました。広汎性発達障害(自閉症)に対して、脳の働きの中で特定の部分が障害を受けているために引き起こされる障害だと考えられています。LD(Learning Disabilities)の用語は、アメリカでは1960年代から使われ、知的な発達に遅れはないものの、教室の学習に困難さのある子どもとして取り上げられてきました。学習障… >>続き 心とからだの健康 2010/09/15発売号 (NO.152)

島で生きる

島で生きる 久しぶりに八丈島へ行きました。島は自然破壊が進み、ヤギたちはほどほどに淘汰されていました。港ではオキアミをスプーンにひとすくい投げ入れるとサバが群がって集まってきます。網ですくうたびに10匹、また8匹と護岸で簡単にサバが捕れました。こんなに何百匹ものサバを漁師でもない若者がいとも簡単にすくい上げられるほどに魚が群れているのです。魚が大量に捕れるので、島の人たちは保存方法を模索したのでしょう。加工されたクサヤの干物… >>続き 心とからだの健康 2010/09/15発売号 (NO.152)

一人一人みんな人生は唯一

一人一人みんな人生は唯一 このコーナーに起稿させていただき半年が過ぎました。年を重ねるごとに時の過ぎるのが早くなっていく感じがします。1日24時間の長さはみんな同じですが感じる長さはみんな違いますね。また、自分自身もその時の状況によって感じる時間の長さは違うものです。時間ですら感じ方は人それぞれなのですから、モノごとの考え方や感じ方は違って当然です。だから、「~だろうか」「~と感じているのかな?」と推測すること、共感的にかかわるこ… >>続き 心とからだの健康 2010/09/15発売号 (NO.152)

子どもの危険予測・回避能力を育てるために

近年、安全教育における重要なキーワードとして、危険予測・回避能力が注目されています。危険予測能力とは危険が存在する場面において、行動する前に危険を知覚し、それが身にせまる危険であるかどうか、重大な結果を招くかどうかを評価する能力と考えられます。また危険回避能力とは危険予測に基づき、迅速かつ的確に、より安全な行動を選択する能力ととらえることができます。危険予測・回避能力という考え方は、交通安全教育からスタ… >>続き 心とからだの健康 2010/09/15発売号 (NO.152)