週刊英和新聞 Asahi Weekly (朝日ウイークリー)
2018/9/9号
This Week
On the Cover
安心して学びたい! パレスチナ難民キャンプの学校でも始業式
今週号の表紙は、中東ヨルダンにあるパレスチナ人難民キャンプでの一枚です。世界各地の学校で夏休みが終わり、児童・生徒の声が響くようになりました。当地の学校でも始業式があり、子どもたちが集まりましたが、パレスチナ難民の子どもたちにとり、不安が募る新学期となっています。米トランプ政権は8月末、中東和平交渉を拒否するパレスチナに圧力を加えようと、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への拠出金の停止を表明。最大の資金拠出国が支払いを止めたことで、こうした学校の運営は危機に瀕(ひん)する恐れがあります。「安心して学びたい」という子どもたちの願いはかなうのでしょうか。
◇今週の注目記事 ===============
◇Feature 「クレイジー・リッチ!」、ハリウッドで久々の「アジア系」映画
今週号の特集では、ハリウッドのホットな話題をAP通信の配信記事で紹介します。このほど全米で公開され、ヒットを記録している映画「クレイジー・リッチ!」。アジア系俳優が主要な役どころを占めており、ハリウッドでは異色の作品です。こうした作品は過去にも数が少なく、1961年の「フラワー・ドラム・ソング」や93年の「ジョイ・ラック・クラブ」以来、とも言われています。アジア系の俳優はこれまで、ハリウッドでは大きな役を与えられることが少なかっただけに、今回の作品は彼らにとって特別なものとなったようです。公開に至るまでの経緯に触れつつ、製作に携わった人たちに思いを聞きました。
◇Essay:Marty’s Playlist
世界的なギタリスト、マーティ・フリードマンさんによる連載です。毎月1曲ずつ、マーティさんが記憶に残る「特別な曲」を紹介してくれます。今週号は、1970年代に活躍したバンド、レーナード・スキナードのヒット曲「フリー・バード」です。日本ではそれほど知られているとは言えませんが、マーティさんによると、「米国で最も有名なロックの楽曲かもしれない」のだそうです。マーティさんは当時、首都ワシントンに住んでいて、南部を象徴するバンドと見られていた彼らを、少し冷たいまなざしで見つめていたようですが、その音楽性を今では高く評価しています。この連載では、歌詞からの一節を引用し、英語のフレーズも味わっていきます。興味をもった方はぜひ、オリジナルの楽曲に触れてみてください。
◇森住史の英語のアレコレQ&A
NHKラジオ「入門ビジネス英語」でも講師を務めた森住先生の好評連載を、引き続きお楽しみいただいています。英語学習者からの質問に答える形で、英語の文法や語法などをめぐる素朴な疑問を、先生が分かりやすく解き明かします。今週号は、間接疑問文を作る際に使われる whether と if についておさらいします。二つの単語の用法には共通のものもありますが、どちらか一方しか使えない場合もあります。使い方の違いを細かく解説していきます。
◇地球うおっちんぐ: 東京医大の「女性差別」は言語道断
アグネス・チャンさんによる人気連載エッセーです。毎月第2週の掲載で、引き続きお楽しみいただきます。今回は、このほど発覚した東京医科大の入学試験をめぐる不正について、自身の考えを述べています。東京医大では、女子の合格者数を抑えるために、ひそかに得点操作が行われていました。アグネスさんは、単に女性だという理由で将来を奪われた受験生たちの無念に思いをはせるとともに、その女性差別に怒りをあらわにします。そして、今回の不正発覚をきっかけとして、女性の医師が増えてほしいと願っています。
◇Novel : Danny and the Dinner Ladies 魔女から学校を救え
新年度から、連載小説が毎週の掲載になりました。続けて読むことができるので、ストーリーの流れが追いやすくなります。7月からお届けしているのが「Danny and the Dinner Ladies」です。ダニーとジェシカは中学生。ある日、学校の食堂から見慣れたおばさんたちがいなくなり、かわりに新しい女性たちが厨房(ちゅうぼう)に入っていることに気づきます。超常現象を信じるジェシカは、女性たちは魔女だと言いだします。2人が真相を調べると……。これまでAWで「The Haunted Snow Globe」や「Caught on Camera」を連載してきたアンドリュー・ヒッチェンさんが、今回も読者を不思議な世界にご案内します。
=========================
◆好評連載
初級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Say It Right 英語でどう言う?
簡単に言えそうでもなかなか英語では言えない日常表現を、どんどんマスターしていきましょう。今週は「娯楽」に関係のある表現がテーマです。「身軽に旅行をする」や「涙を誘う映画」は英語でどのように言うのでしょう?
◆100語で読むニュース News in 100 Words
100語程度の単語でコンパクトにまとめた初心者向けのニュースページです。手厚いヒントがついているので、中高生の皆さんも挫折することなく読めるようになっています。先生方にとっては、教科書以外の副教材としても最適。日本語で読み慣れたニュースが英語でどう報じられているかを確認することもできます。ぜひ英文ニュースの入門編としてご活用ください。今週号では、「エアギター」の世界選手権で日本人女性が優勝したニュースのほか、「ちびまる子ちゃん」で知られる漫画家のさくらももこさんの訃報(ふほう)などをお届けします。
◆句動詞 de 英作文
英語の表現力を磨くコーナーを引き続きお楽しみいただきます。句動詞とは、基本的な動詞と副詞や前置詞を組み合わせた用法のこと。難しい単語に頼るのではなく、こうした基本的な単語を使いこなすことを狙って、英作文にトライしていきます。筆者は専修大学文学部教授の田邉祐司さん。目指すのは「普段着の英語表現」です。
中級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Movies 最新映画のシナリオと対訳
今週紹介するのは、自閉症女性の初めての挑戦を描いた「500ページの夢の束」です。肉親と離れて自立支援ホームで暮らす21歳のウェンディは、SF「スター・トレック」が大好き。スター・トレック脚本コンテストに応募しようと、500ページの大作を書き上げます。締め切り間際であることに気づいた彼女は、郵送でなく自らロサンゼルスまで届けようと決心。周囲に黙って出発したものの、行く先々でトラブルに見舞われるのです。主人公を演じるのは、「宇宙戦争」などでかつて名子役として鳴らしたダコタ・ファニング。英語の脚本と対訳でお楽しみください。
◆英文ライティング道場
毎月第2週に掲載される読者参加型のコーナーです。与えられた課題の「和文英訳」に、読者の皆さんが挑戦しています。投稿作品は、大学で教壇に立つ2人の評者によって入念に添削・講評され、紙上で優秀者が発表されます。道場は新たな挑戦者も多く迎え、活況を呈しています。この連載は皆さんの書く力を試す絶好の機会ですので、ぜひ引き続きご参加ください。今回の題材は、中東情勢について述べた新聞記事の一節です。かなり歯ごたえがあったのではないでしょうか。
◆英語で案内してみよう! 通訳ガイドのおもてなし指南
ベテランの通訳ガイドが日本独特の文化や慣習、その背景にある歴史などを、外国人に分かりやすく説明するコツを伝授します。英語での案内に役立つ「おもてなし表現」や、「ガイドの場面から」と題した筆者自らの体験談も、ガイドを目指す人の参考になります。今回のテーマは、近年、日本でも注目を集める「サイクリング」です。観光地でも移動の手段として有効利用されているという最近のトレンドのほか、安全上の注意についても、英語で説明を加えていきます。
◆日本全国英文表記珍百景
筆者は、日本国内で目にする英文表記の誤りについて長年研究を続けている小樽商科大学大学院の小林敏彦教授です。各地の商店や飲食店、ホテルや駅などで目にする誤った英文表記を取りあげ、どこに問題があるのかを文法、語法、語彙(ごい)など様々な角度から検証します。小林さんが自ら撮影した写真をもとにわかりやすく解説。「おもてなし」の質の向上にも役立ちそうです。
上級編・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆Travel Favignana, ITALY
今週号のトラベルのコーナーでは、イタリア南部シチリア島の西に浮かぶ小さな島、ファヴィニャーナ島を訪ねます。アクアマリンの水をたたえる美しい地中海や、島を一望できるサンタ・カテリーナの砦(とりで)からの見事な眺望などが注目ですが、随所に古くからの島の歴史をしのぶことができるスポットもあります。かつて島は、石灰岩の取引で大きな利益を得ていたそうですが、海辺にも採掘の跡が残ります。また、マグロを加工する工場で栄えた時代もあり、往事を記録する博物館もあるそうです。旅の筆者は、こうした島の歴史をたどりながら、多くのレストランが立ち並ぶ街を歩き、その雰囲気にひたるのでした。美しい写真の数々と合わせて、旅行記をお楽しみください。
◆News
毎月第2週以降、週替わりで経済、科学、文化、スポーツなどの多彩なニュースをお届けします。今週は経済ニュースを集めました。米トランプ政権がオバマ政権時代の気候変動対策を転換し、石炭火力発電所への規制を緩和するニュースのほか、8年間にも及んだ金融支援から脱却したギリシャについてのリポートをお送りします。
◆Weekly Picks 世界中からイスラム教徒が集まる「ハッジ」、通訳が奔走
フィーチャーストーリーや、ニュースを深く掘り下げた分析記事を紹介するコーナーです。今回は、8月にイスラム教徒が最大の聖地であるサウジアラビアのメッカに集まった「ハッジ」(大巡礼)についての話題をお届けします。イスラム教は近年、世界で最も急速に信者が増えている宗教と言われていますが、たとえば世界最大のイスラム国インドネシアのように、信者が必ずしもアラビア語を話せるとは限りません。そこで現地では、英語だけでなく、フランス語やウルドゥー語など数多くの言語をカバーする通訳たちが大活躍しているそうです。
週刊英和新聞Asahi Weekly (朝日ウイークリー)の内容
- 出版社:朝日新聞社
- 発行間隔:週刊
- 発売日:[紙版]毎週金曜日 [デジタル版]毎週土曜日
日本語ナビ付きでどんどん読める。レベル別に色分けされた記事で英語力アップを実感。面白くて役に立つ! 初心者でも楽しく読める。
朝日ウイークリー(AW)は朝日新聞社が発行する週刊英字新聞です。1973年創刊で50年を超える歴史があり、小学生から80代まで幅広い年齢層のみなさまにご愛読いただいています。毎号、オールカラー24ページ。難しい単語や表現には日本語の解説が付き、初心者でも楽しく英語に慣れ親しみながら、英語力のレベルアップにつなげられます。多くの記事は音声で聴けます。時事ニュースはもちろん、英語エッセー、AW独自の英作文、英文法などの学習コラムから、国内外のエンタメ、クイズ、人生相談まで、多彩な内容で飽きさせません。美しいカラー写真満載の旅行記、最新映画のシナリオ対訳、連載小説など、生きた英語が充実しています。
週刊英和新聞Asahi Weekly (朝日ウイークリー)の無料サンプル
2025年9月7日号 (2025年09月06日発売)
2025年9月7日号 (2025年09月06日発売)をまるごと1冊ご覧いただけます
週刊英和新聞Asahi Weekly (朝日ウイークリー)の目次配信サービス
週刊英和新聞Asahi Weekly (朝日ウイークリー)最新号の情報がメルマガで届く♪ メールアドレスを入力して登録(解除)ボタンを押してください。
※登録は無料です
※登録・解除は、各雑誌の商品ページからお願いします。/~\Fujisan.co.jpで既に定期購読をなさっているお客様は、マイページからも登録・解除及び宛先メールアドレスの変更手続きが可能です。
※登録は無料です
※登録・解除は、各雑誌の商品ページからお願いします。/~\Fujisan.co.jpで既に定期購読をなさっているお客様は、マイページからも登録・解除及び宛先メールアドレスの変更手続きが可能です。
以下のプライバシーポリシーに同意の上、登録して下さい。
週刊英和新聞Asahi Weekly (朝日ウイークリー)定期購読のプレゼント
- プレゼントの種類が複数ある商品をご購入の際は、定期購読ページのプルダウンでご希望の種類をお選びの上、「買い物かごに入れる」を押してください。
- プレゼントは品切れ等の理由により、代替品をお送りする場合がございます。あらかじめご了承ください。
- プレゼントは、原則として、お申し込み後の変更は承りかねますので、ご注文の際は、ご注意ください。
- 読者へのプレゼントに関しましては、雑誌とは別便でお送りする場合があります。
- また、お届けまで、1ヶ月ほどお時間をいただく場合がございますので、ご了承ください。
おすすめの購読プラン
この雑誌の読者はこちらの雑誌も買っています!
週刊英和新聞Asahi Weekly (朝日ウイークリー)の所属カテゴリ一覧
Fujisanとは?
日本最大級雑誌の定期購読サービスを提供
デジタル雑誌をご利用なら
最新号〜バックナンバーまで7000冊以上の雑誌
(電子書籍)が無料で読み放題!
タダ読みサービスを楽しもう!