Heart(循環器ナーシング) 発売日・バックナンバー

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2,200円
【特集】知っておきたい心不全治療薬の目的と使い方
企画編集/佐藤直樹

〈目次〉
 ますます増え続ける心不全患者にいかに対応していくかが大きな課題となっています。その背景には,高血圧,糖尿病といった生活習慣病や,心不全の起因として今一つ認知されていない心房細動,睡眠時無呼吸症候群を有する患者さんが非常に多いこと,さらに,2025 年問題で注目されている超高齢社会があります。この背景を踏まえて,心不全患者が増加し続け,対応ができなくなる状況が差し迫っています。これが,心不全パンデミックです。
 これらに対して,心不全チームとして多職種による介入も普及してきてはいますが,限られた人的資源では到底,心不全パンデミックには対応できません。それを解決する手段として,心不全をしっかりと理解し,心不全の啓発や治療法について,専門外の医療スタッフや一般市民に伝えることができる人材を広く,しかも早急に育成していく必要があります。このような状況において,循環器疾患にかかわっている看護師のみならず,看護師のすべての方が,この心不全認知活動においてきわめて重要な立ち位置にいます。多くの看護師の皆さんが,心不全治療の基本である薬物療法について,基本的な考え方を踏まえ,どうしてこの薬が必要で,使われているのかを理解し,最適な治療を築く一端を担い,患者さんや家族に薬物治療の重要性を的確に伝えらえるようになることが今後増々求められるようになります。
 このような背景を踏まえて,日本の心不全領域のエキスパートの先生方に,薬剤各種について,一人でも多くの看護師が「そういうことだったのね!」と理解し,誰にでもわかりやすく説明ができるようになるための知識とコツをご解説いただきました。本特集が読者の皆さんの日常臨床に役立ち,一人でも多くの患者さんに反映されれば,編集者の望外の喜びです。最後に,大変お忙しいなか,執筆いただいたエキスパートの先生方に心より御礼申し上げます。

佐藤直樹
(日本医科大学 循環器内科学 教授)

〈目次〉
〔静注薬編〕
1. 利尿薬
2. 血管拡張薬
3. 強心薬
4. 抗不整脈薬
〔経口薬編〕
1. アンジオテンシン変換酵素阻害薬・アンジオテンシン?受容体拮抗薬
2. 抗アルドステロン薬
3. β遮断薬
4. 利尿薬
5. 強心薬
6. 抗不整脈薬











2,200円
【特集】私の道,見つけた!循環器ナースのキャリアアップ~循環器看護の専門性に焦点を当てて~
企画編集/池亀俊美

〈特集にあたって〉
 キャリアアップとは,より高度な知識と技術を身につけることを指します。
 看護師という職業についた場合,教育,実践,研究,管理,開業などさまざまな道があると思います。
 また少子高齢社会,ニーズの多様化,医療技術の進歩など,看護職に求められる知識・技術も多岐にわたります。
 このような社会背景のもと,循環器看護領域におけるキャリアアップに焦点を当て,循環器看護にたずさわる看護職がどのように社会のニーズに答え,自身のキャリアアップも含めて,看護を実践されているのか,第一線で活躍されているナースをご紹介します。
 現在,循環器看護に携わっている看護職にとって,ご自身の人生設計のなかで,ご自身が今後どのような領域について仕事をしていきたいのか,その実現のために何をすればよいのかなど,夢をもって,活躍できるよう期待しています。

池亀俊美
(学校法人聖路加国際大学 聖路加国際病院 看護管理室・QI センター ナースマネジャー)

〈目次〉
1. 循環器看護の専門性とプロフェッションフッドに基づくキャリア形成
2. 急性・重症患者看護専門看護師.
3.慢性疾患看護専門看護師
4.小児看護専門看護師
5.慢性心不全看護認定看護師~クリニック~
6.慢性心不全看護認定看護師~大学病院~
7.心臓リハビリテーション指導士~市中病院~
8.心臓リハビリテーション指導士~クリニック~
9.デバイス専任看護師
10.レシピエント移植コーディネーター

【連載】
◆循環器ナースのためのカテーテル講座~指導する側・される側Win/Winカテ室看護~
 第11回 デバイスについて知ろう
2,200円
【特集】ナースがおさえておきたい 心不全患者さんの栄養管理
企画編集/中屋 豊

〈特集にあたって〉
 今回のテーマは「心不全の栄養管理」です。高齢化社会になり,心不全の患者は増加してきています。重症の心不全では栄養状態が悪くなる患者が多く,また栄養状態の悪化により心機能の低下も進んでいきます。このように栄養と心不全は密接な関連があり,心不全の栄養状態を維持あるいは改善させることは心不全の予後にも影響します。心不全の患者は悪化を繰り返し,また入院を繰り返すごとに心機能は悪化し,最終的には不幸な転機をとることも少なくありません。心不全の悪化因子としての栄養(塩分の取りすぎ,過食)は非常に重要です。さらに,心不全の管理は,栄養のみならず,服薬,リハビリなど多岐にわたるため,多職種による包括的な管理が必要です。看護師も重要な役割があり,病態および治療を理解し,栄養に関しても栄養評価,栄養補給なども理解する必要があります。経腸栄養は静脈栄養より有利な点が多いことはよく知られていますが,心不全の重症例では,難しい例も少なくなく,重篤な合併症を起こす可能性もあります。このような例をうまく管理することこそ,プロフェッショナルとして求められています。
 この特集号では,心不全の栄養管理について要点を網羅すべく,各分野の専門家に執筆を依頼しました。心不全の栄養についての正確な知識を身に着けるためにも,熟読していただければ幸いです。

中屋 豊
(徳島大学 名誉教授,徳島大学大学院 医歯薬学研究部 代謝栄養 客員教授)

〈目次〉
1章 ナースがおさえておきたい栄養の基礎知識:心不全患者さんの栄養評価~看護の場で生かす~
2章 ナースがおさえておきたい栄養の基礎知識:心不全患者さんの栄養補給
3章 慢性心不全患者さんの栄養管理
4章 重症心不全患者さんの栄養管理
5章 ナースが行う栄養指導のポイント
6章 事例1:在宅療養に移行した高齢の慢性心不全患者さんの場合
7章 事例2:デバイス感染症を繰り返す重症心不全患者さんの場合

【連載】
◆循環器ナースのためのカテーテル講座~指導する側・される側Win/Winカテ室看護~
 第10回 PCIの合併症について知ろう
2,200円
【特集】
こんなときどうする!?事例でみる人工呼吸管理
企画編集/氏家良人

〈特集にあたって〉
 循環器疾患の患者にはしばしば人工呼吸管理が行われます。本特集を監修するにあたって,循環器の患者に対する人工呼吸のすべてを,この一冊で理解できるように構想を練りました。当初の対象は,循環器病棟やCCU,ICUなどで勤務するナース,それも比較的勤務年限の浅いナースと考えていました。しかし,できあがった本誌を見ると,ベテランのナースや若手医師,臨床工学技士,理学療法士など,すべての医療者に提供できる内容となっています。
 本特集では,前半部分は人工呼吸に関する解説を行います。そして後半部分は循環器にかかわる事例を5つ挙げており,それらの事例の人工呼吸管理から前半部分の復習・確認をしてもらうことができます。
 前半では,人工呼吸の適応となるような病態,人工呼吸の呼吸・循環系への影響と人工呼吸における各種換気モード,NPPVと挿管下の人工呼吸の違い,人工呼吸中の鎮痛・鎮静,リハビリテーションの重要性,そして,人工呼吸中の看護全般を項目ごとに学習していただきたいと思います。
 後半で挙げている5つの事例には,うっ血性心不全の事例,心臓カテーテル中に心室細動となり気管挿管から人工呼吸となった事例,夜間睡眠時無呼吸を呈する心不全の事例,A型急性動脈解離の緊急手術後にARDSとなり長期人工呼吸を必要とした事例,そして心肺停止から心臓ECMOを装着した事例を挙げました。これらの事例を通じて,前半で学習したNPPVの適応,各種換気モードの選択,人工呼吸器からのウィニング,血液ガスの評価,鎮静・鎮痛管理,栄養管理などをさらに深めて,また横断的に習得していただくことができると思います。
 執筆者の皆様のおかげで,循環器ナース,医療者のための人工呼吸管理の素晴らしい特集となっています。

氏家良人
(川崎医科大学 救急総合診療医学 特任教授)

〈目次〉
基本1.まず,循環器患者さんで人工呼吸管理が必要となる病態を理解しよう!
基本2.人工呼吸の呼吸・循環に与える効果と基本的換気モードを理解しよう!
基本3.循環器患者さんに対するNPPVの適応と有用性も理解しよう!
基本4.最新の人工呼吸管理中の鎮痛,鎮静,リハビリテーションを理解しよう!
基本5.最後に,人工呼吸管理中の看護の注意点を理解しよう!
事例1.72歳女性,酸素投与下でもSpO2 80%まで低下した
事例2.35歳男性,STEMIの緊急心カテ中に2回VFをきたし,筋弛緩薬投与下に気管挿管され,
ICU入室となった
事例3.60歳男性,陳旧性心筋梗塞によるうっ血性心不全のため入院。夜間,睡眠時無呼吸がありSpO2が低下するため,マスクを用いた陽圧換気療法が導入されることとなった
事例4.65歳男性,胸背部痛でERに搬送され,造影CTにて急性A型大動脈解離と診断,上行大動脈人工血管置換術が施行された。術後,ICUに入室したが,ARDSをきたし長期人工呼吸管理となった
事例5.45歳男性,心肺停止で搬入。救急外来でPCPS・人工呼吸器が装着されICUに入室してきた
~VA ECMOにおける人工呼吸管理を中心に~

【連載】
◆循環器ナースのためのカテーテル講座~指導する側・される側Win/Winカテ室看護~
 第9回 PCIにつこう!
2,200円
【特集】
循環器疾患患者さんのメンタルケア:8つの具体例から学ぶ
企画編集/伊藤弘人

〈特集にあたって〉
 循環器疾患の予防と治療・ケアが奏効してきたおかげで,平均寿命や健康寿命は延び,1980年代からわが国は世界一の長寿国であり続けてきました。しかし,世界一のスピードで進展する高齢化に対応するために,治療やケアの在り方が問われています。最近の研究によると,都道府県などで平均寿命や健康寿命に格差があることもわかってきています。循環器ナーシングの領域において,どうすればさらに質の高いナーシングを行うことができるのでしょうか。本特集では,その一つとして循環器疾患患者さんへのメンタルヘルスケアを特集します。
 病気になれば誰もが不安になり落ち込みます。読者の皆様は,日常的なケアの中で,メンタルケアを提供されていることでしょう。多くの患者さんは,ちょっとした気づかいや声かけで救われ,治療に積極的参画するようになることも実感していると思います。ただ,一部の患者さんの言動に悩み,対応に自信が持てないことを経験されているかもしれません。1990年代半ばから,循環器疾患とメンタルヘルスの領域での多くの学術的エビデンスが蓄積されてきました。本特集では,最新の学術的エビデンスを踏まえつつ,各領域の専門家からわが国での循環器疾患患者さんのメンタルケアの最新の経験をご紹介いただきます。本特集から,日頃の循環器ナーシングがさらに効果的にステップアップする手がかりを見つけられることを願います。

伊藤弘人
(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 社会精神保健研究部 部長)

〈目次〉
総論1.循環器疾患患者さんへのメンタルケア
総論2.リエゾン精神医学からの最新の知見とメッセージ
総論3.緩和ケアにおけるメンタルケア
具体例1.循環器看護からみたメンタルケア
具体例2.循環器ナースのリエゾンチーム活用法
具体例3.怒りが前面に表れている循環器疾患患者さんへの対応
具体例4.発達障害が疑われる大人の療養支援の方法
具体例5.家族のメンタルヘルスケア
具体例6.過疎地を含めた広大な医療圏を担う心リハ専従ナースの視点から
具体例7.循環器疾患患者さんへの地域包括ケアとメンタルヘルス
具体例8.ケアする看護師のメンタルケア

【連載】
◆循環器ナースのためのカテーテル講座~指導する側・される側Win/Winカテ室看護~
 第8回 カテ室での「検査」について学ぼう
2,200円
【特集】
循環器疾患患者さんとフレイル・サルコペニア
企画編集/葛谷雅文

〈特集にあたって〉
 超高齢社会に突入したがわが国では,高齢者が総人口の1/4以上を占めるに至っているばかりか,75歳以上の後期高齢者の割合も1/8以上を占めるに至っている。この高齢化はさらに進行し,2050年には後期高齢者の割合も1/4に到達することが予測されている。この人口の高齢化により,日本の疾病構造は明らかに変化し,慢性疾患の有病率が著しく増加しただけではなく,今までさほど注目されてこなかった疾病や病態がクローズアップされるに至っている。今回特集にしていただいたフレイル・サルコペニアはまさしく,超高齢社会で重要になった概念である。
 医療機関がかかわる高齢患者の多くは多数の慢性疾患を抱え,さらにはさまざまな障害を抱えているケースはまれではない。近年,要介護状態に至るプロセスとしてこのフレイル・サルコペニアの概念が注目されている。これらの病態の背景には多数の慢性疾患が基盤に存在している。そのなかでも循環器疾患はその高い有病率,生命予後への大きな影響からみても大変重要な位置づけにある。
 循環器疾患の存在はそれ自体がフレイル・サルコペニアのリスクになるケース,ならびにフレイル・サルコペニアの存在が循環器疾患の治療,管理に支障をきたすケースがあり,互いに影響を及ぼしているものと思われる。フレイル・サルコペニアの予防,治療介入には多職種がかかわる必要があり,互いの連携が不可欠である。
 今回の特集では疾患治療にかかわる医師のみならず,さまざまな専門家に執筆をお願いした。今後,ますます高齢者の循環器疾患におけるフレイル・サルコペニアの問題は増えていくものと思われる。本企画が医療の現場で役立つことを切に祈願するものである。

葛谷雅文
(名古屋大学大学院 医学系研究科 地域在宅医療学・老年科学講座 教授,名古屋大学未来社会創造機構 教授)

〈目次〉
1. フレイルとは
2. サルコペニアとは
3. 心不全とフレイル・サルコペニア
4. 血圧管理とフレイル・サルコペニア
5. 高齢者の心臓大血管手術とフレイル・サルコペニア
6. 心臓リハビリテーションとフレイル・サルコペニア
7. フレイル・サルコペニアの栄養の位置づけ
8. 循環器疾患患者におけるサルコペニア・フレイルのケア
9. 事例検討1~心不全が悪化し入院した,フレイルなレビー小体型認知症の事例の
回復過程を考える~
10. 事例検討2~骨折をして入院した,多疾患併存状態のフレイルな80歳女性の事例
から考える~

【連載】
◆循環器疾患のキホン~病態生理で読み解こう~
 第12回 動脈疾患/末梢動脈疾患
2,200円
【特集】
循環器ナース必読!フットケアをはじめよう!
企画編集/竹内一馬

〈特集にあたって〉
 今回の特集では,フットケア・足病診療の領域で活躍されている大人気の先生方に執筆をお願いすることができました。
 まずは,循環器系の若手看護師がフットケアに取り組むにあたって,知っておくべき基礎知識,アセスメント,各種検査,揃えるべき物品,フットケアの必要性などについてわかりやすく解説していただきます。
 「こんなとき,どうする?」の章では,循環器系の病棟・外来での具体的な事例を提示し,医師の視点から,そして看護師の視点から,病態・治療・ケアなどについて,管理のポイント,気をつける点などを解説していただきます。読者の皆さんが経験されるひとつひとつの症例への理解がより深まることを期待しています。
 最後の章では,重要であるにも関わらず,医学・看護教育では学ぶ機会のない「靴」についても学んでいただきます。基礎知識を身につけて,患者さんやご家族に指導できるようになってもらうのがねらいです。
 本特集でフットケアの知識と魅力を存分に伝えられ,読者の皆さんの明日からの実践看護にお役立ていただければ幸いです。

竹内一馬
(社会医療法人喜悦会 那珂川病院 血管外科 部長)

〈目次〉
1. なぜフットケアが必要?
2. フットケアに必要なアセスメント~さまざまな視点からアセスメントしてみよう~
3. フットケアを始めるにあたり知っておくべき各種検査
4. フットケアの基本的な技術と揃えるべき物品
5. 循環器病棟の事例1:こんなとき,どうする?~病識のない患者さんにどう寄り添っていくか~
6. 循環器病棟の事例2:こんなとき,どうする?~下肢静脈うっ滞性潰瘍のケアの実際~
7. 循環器外来の事例1:こんなとき,どうする?~きっかけはちょっとしたことから…~
8. 循環器外来の事例2:こんなとき,どうする?~明日からできる実践編~
9. フットケアをはじめる前に知っていてほしい靴の知識

【連載】
◆循環器ナースのためのカテーテル講座~指導する側・される側Win/Winカテ室看護~
 第7回 CAGに入るときに,絶対に知っておくべき合併症
2,200円
【特集】心臓リハビリテーションの運動療法~初心者さん・苦手さんのための基礎の基礎!~
企画編集/上月正博

〈特集にあたって〉
 心臓リハビリテーション(以下,心リハ)の目的は,循環器疾患の患者が持つ疾患に起因する身体的・精神的影響をできるだけ軽減し,突然死や再発のリスクを是正し,症状を調整し,動脈硬化の過程を抑制あるいは逆転させ,精神心理ならびに職業の状況を改善させることです。心リハは,医学的評価,運動処方,運動療法,薬物療法,食事療法,患者教育,カウンセリングからなる長期間にわたる包括的なプログラムなのです。
 循環器科の看護師さんは運動処方とそれに基づく運動療法を学ぶ機会が少なく,戸惑いを覚えることも少なくありません。そもそも,PCIやA-Cバイパス術をしてしまえば,冠動脈の問題など解消するわけで,どうして運動負荷試験が必要なのか,また,退院して帰宅した患者さんや復職できた患者さんが心リハ・運動療法をなぜ続けなければならないのか,そして看護師としてどんな運動を勧めたらよいのか,疑問ばかりかもしれません。
 本特集は,そのような看護師の皆さんの疑問にダイレクトに答える内容としました。トップランナーならではの平易な解説で,読者の皆さんは明日から自信を持って運動療法のプロになれること請け合いです。

上月正博
(東北大学大学院医学系研究科 機能医科学講座 内部障害学分野 教授)

〈目次〉
1. 心臓リハビリテーションとは
2. 運動処方って何?なぜ必要?
3. 運動負荷試験の実際と解釈
4. ベッドサイドリハビリテーションの実際と注意点
5. 有酸素運動の実際と注意点
6. レジスタンストレーニングの実際と注意点
7. メディックスクラブと在宅運動療法
8. 運動療法を長続きさせるには?

【連載】
◆循環器ナースのためのカテーテル講座~指導する側・される側Win/Winカテ室看護~
 第6回 カテ室入室時の介助と環境整備
2,200円
【特集】
カテーテルA to Z~基本から最新まで~
企画編集/吉町文暢

〈特集にあたって〉
 dカテーテル検査や治療は目まぐるしく進歩しています。通常の経皮的冠動脈形成術ひとつとっても,数年前と比較すると確実で良好な結果がより低侵襲に得られるようになりました。しかし,残念ながらカテーテル検査室(カテ室)はまだまだ伏魔殿のような印象を持っている方々も少なくありません。なぜでしょうか?
 それは「カテ室で行われていることがわかりにくい」と思われているのが一番の原因だと思います。初心者は,大きな装置と専門用語に圧倒され,患者の状態が変化したときに立ちすくんでしまうこともあります。ベテランと呼ばれる方々も,ルーチンワークに慣れているだけで,基本的を忘れているどころか,じつは世界でまったくやられていないオマジナイを継続しているだけかもしれません。また,困っていないからといって検査や治療のプロトコルの見直しを怠っていると,もしかするとその内容は世間から取り残された遺物であって,適正な医療を提供していない可能性すらあります。
 そんな問題点を解決するために,カテ室の基本から最新事項までをまとめた特集を組みました。カテ室は決して特殊な場所ではありません。行われていることは単純でとてもわかりやすいことばかりです。世界の最先端をつかむことも難しいことではありません。
 この特集が皆さまの知識と向上心を膨らます促進剤になれば幸いです。最高の検査や治療を患者に提供できるのは,他でもないあなた自身です!

吉町文暢
(東海大学医学部内科学系 循環器内科 准教授)

〈目次〉
1. 心臓カテーテル検査・治療前の注意
2. 心臓カテーテル検査とは
3. 待機的経皮的冠動脈形成術
4. 急性冠症候群の経皮的冠動脈形成術
5. 心臓電気生理学的検査およびカテーテルアブレーション
6. TAVIとMitraClip
7. カテーテル室での各職種の役割:看護師の視点で
8. カテーテル室での各職種の役割:臨床工学技士の視点で
9. カテーテル室での各職種の役割:放射線技師の視点で
10. カテーテル室での各職種の役割:医師の視点で

【連載】
◆循環器ナースのためのカテーテル講座~指導する側・される側Win/Winカテ室看護~
 第5回 各職種の心のなかを覗いてみよう!
2,200円
【特集】多様な場面で行われる循環器疾患の緩和ケア
企画編集/仲村直子

〈特集にあたって〉
 2010年,日本循環器学会から『循環器疾患における末期医療の提言』が発表され,関連学会でも心不全の緩和ケアが話題にのぼるようになってきました。しかし,心不全のように徐々に悪くなってきてから最期を迎える方だけではなく,循環器疾患のなかには積極的な治療をしていたのにその甲斐なく,または急変して,緩和ケアを必要とする状態も多くあります。また心疾患発症時にCPA(心肺停止)となり,突然死ではなくても,本人の意思のわからぬまま回復が望めなくなる患者もいます。高齢で80~90 歳になって初めて心不全になり,疾患というより加齢に伴う身体機能の低下で心不全を起こし,最期を迎えていく方もいます。このように死に至る経過がさまざまななかで,循環器看護師は緩和ケアを行わなければなりません。医師は最後まで積極的な治療を行い,家族もまた助かってほしいと望み,あきらめられず,もう助からないとわかっていても治療の撤退を決断できないこともあります。患者の苦痛をそばで見ている看護師は,ジレンマを抱えることが多いのではないかと思います。また緩和ケアとは,麻薬を使用した症状緩和だけではありません。倦怠感を緩和するために強心薬の投与が緩和ケアになる場合も多くあります。循環器の緩和ケアは,始まったばかりですが,きっとがんとは違った循環器特有の緩和ケアがあるのではないかと思います。
 今回の特集では,がんの緩和ケアを実践してきたがん看護CNSに緩和ケアの基本をご教授いただき,さらに積極的治療から緩和ケアまでジレンマのなかで患者や家族に向き合う看護師のメンタルヘルスについて,いつも私を救ってくれるリエゾンCNSに循環器看護師を救う言葉をいただきたいと思います。そして,多様な場面で行われる循環器疾患の緩和ケアの事例をいくつか紹介します。これらの事例が循環器看護に携わる看護師の参考になり,答えはないけれど,また次に頑張るパワーにつながることを願っています。

仲村直子
(神戸市立医療センター中央市民病院,慢性疾患看護専門看護師)

〈目次〉
1. 緩和ケアの基本~がんの緩和ケアから多様なプロセスを踏む循環器疾患への応用~
2. 緩和ケアを行う循環器看護師のメンタルヘルス~患者さんや家族の心とともに自分の心も守ろう~
3. ICUで行う開心術後の緩和ケア~生きるための手術からの転換~
4.CPA搬送や急変など突然の事態で行う緩和ケア
5. 心不全の緩和ケア~緩和ケアにつなぐための外来での準備~
6. 心不全の緩和ケア~強心薬と麻薬の使用による症状緩和~
7. 心不全の緩和ケア~在宅での看取りを目指した地域連携~
8. 高齢循環器患者さんの緩和ケア~疾患と身体機能の低下のなかで迎える最期~

【連載】
◆循環器ナースのためのカテーテル講座~指導する側・される側Win/Winカテ室看護~
 第4回 カテ前オリエンテーションの重要性!
2,200円
【特集1】病棟で認知症ケアに取り組もう!
企画編集/諏訪さゆり

〈特集にあたって〉
 日本では,認知症の人の意思が尊重され,できるかぎり住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指して,「認知症施策推進総合戦略~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~」(新オレンジプラン)を厚生労働省が策定しました。新オレンジプランは7つの基本方針で成り立っています。
1)認知症への理解を深めるための普及・啓発の推進
2)認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供
3)若年性認知症施策の強化
4)認知症の人の介護者への支援
5)認知症の人を含む高齢者にやさしい地域づくりの推進
6)認知症の予防法,診断法,治療法,リハビリテーションモデル,介護モデル等の研究開発およびその成果の普及の推進
7)認知症の人やその家族の視点の重視
 このうちの2)認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供の方針のもと,2016年度からは認知症看護対応力向上研修も開始され,診療報酬において,認知症ケア加算も創設されました。病院での認知症ケアの変革が社会から強く求められているのです。
 多くの認知症の人が病院に入院していますが,これまでの病棟での治療・ケアは,認知症の人にとって不安や緊張を強いるものになりやすく,せん妄や転倒・骨折などの有害事象も発生して入院前の状態に回復することが見込めないことが多くありました。しかし,認知症の人が病棟で安心できるように看護師のかかわりやチームケア,専門職連携が変わることによって心身状態が改善し,退院後も自宅や介護施設でこれまでどおりの生活を送ることができるようになった事例が報告され始めています。さあ,病棟で認知症ケアに取り組み,変えていきましょう。

諏訪さゆり
(千葉大学大学院 看護学研究科 教授)

〈目次〉
1. 認知症ケアの実践に必要な知識
2. 認知症看護におけるリーダーシップ,メンバーシップ
3. 認知症患者さんを支える病棟看護師と精神科医との協働
4. 循環器疾患を有する認知症患者さんの理解とケアの実際-事例から学ぶ-


【特集2】看護研究のイロハを学ぼう!
企画編集/加藤尚子

〈特集にあたって〉
 近年,循環器看護分野の学会発表や学術論文が増えています。しかし,実際のところ,看護研究と聞くと「難しい」「大変」などのネガティブなイメージを持っている看護師がまだまだ多いのではないでしょうか。
 看護研究に対する苦手意識や負のイメージは,「わからないことの多さ」「見通しがつかないこと」からきているように思います。研究のひとつひとつのステップは決して難しいものではありません。しかし,手探りで研究を進めていくのは大変なエネルギーを費やします。また方向性を間違えてしまうと,「多大な労力を要した割に大した成果が出ない」という結果に陥ります(これは,私自身の苦い経験です)。
 本特集では,初めて看護研究を行う看護師がスムーズに研究を進められるように,「看護研究とは何か」といった基礎的なことから「研究計画書の書き方」「アンケート調査やインタビュー調査の方法とそのまとめ方,学会発表の一例」「基本的な統計学的知識」まで,研究経験の豊富な先生方にわかりやすく解説していただきました。
 この特集内容が,循環器領域で働く看護師の看護研究の実践に少しでも役立ち,さらには質の高い循環器看護ケアの提供につながることを心より期待しています。
 患者さんの思いやニーズを知るために,患者さんの生活の質(quality of life)やセルフケアの程度を把握するために,新たな看護教育支援の効果を評価するためになど,臨床から見えてきた疑問を論理的に解決する手段として,看護研究が広く実施されることを願っています。

加藤尚子
(リンショーピン大学 社会福祉研究分野)

〈目次〉
1. 看護研究とは
2. 看護研究の進め方
3. アンケート調査の方法・コツとまとめ方
4. インタビュー調査の方法・コツとまとめ方
5. おさえておきたい基本の統計学知識


【連載】
◆循環器ナースのためのカテーテル講座~指導する側・される側Win/Winカテ室看護~
 第3回 冠動脈の正常を知ろう!

◆循環器疾患のキホン~病態生理で読み解こう~
 第11回 成人先天性心疾患



















【特集】
ケーススタディで理解する!心リハの患者教育
企画編集/池亀俊美

〈特集にあたって〉
 心臓リハビリテーション(以下,心リハ)とは,①医学的な評価,②運動処方,③冠危険因子の是正,④教育およびカウンセリングからなる,長期にわたる包括的なプログラムと定義されています(米国公衆衛生局,1995年)。心リハの意義は医学的ならびに医療経済的にも大きく,多くの心血管疾患患者の予後およびQOLを改善することが知られています。このような背景のもと,心臓リハビリテーションにおける患者教育の果たす役割は大きく,その担い手となるのが,日常生活の援助,療養上の世話を行う看護師だと考えます。
 一方,私たち看護師は,心臓リハビリテーションにおける患者教育の重要性は理解していながら,実践することの難しさも感じているのが現状ではないでしょうか? 実際,同僚,先輩,医師をはじめ他職種が,患者や家族にどのようにかかわっているのか,現場でもわかりづらいと思われます。そのような,患者教育のツボのようなものを,基礎的知識に加え,ケーススタディを通して,より理解できるよう,特集を組みました。
 また,心臓リハビリテーションは,運動療法のみを行っていれば事足りるわけではありません。心臓リハビリテーションは食事指導,禁煙指導などライルスタイル全般を含めた包括的リハビリテーションを目指すものであり,そのためには医療専門職の連携,協働作業,つまりチーム医療が必要です。チームが円滑に機能するためには,心臓リハビリテーションに関する共通認識と知識・技術と,用語の共有化,定期的なカンファレンスやミーティングが求められます。このような背景のもと,2000年に誕生した制度が心臓リハビリテーション指導士です。今回の執筆者には,この心臓リハビリテーション指導士の資格を生かし,現場で実践されている医師,臨床心理士,看護師の方をお願いしました。読者の皆さんがリアルワールドを実感できるはずです。
 そして事例を読み進め,ご自身が実践しているケアを振り返ることから,心臓リハビリテーションの患者教育の第一歩が始まると思います。
 最後に,看護師が,日々のケアから,患者の生涯にわたるかかわりを含め,急性期,回復期,維持期における心臓リハビリテーションの実践者,推進者になってもらうことを期待します。

池亀俊美
(学校法人 聖路加国際大学 聖路加国際病院 看護管理室/QIセンター)

特集
1. 心臓リハビリテーションとは
2. 心臓リハビリテーションにおける患者教育とは
3. 心臓リハビリテーションにおける患者教育~心理面から~
事例1. 心臓リハビリテーションにおける患者教育:心筋梗塞の場合
事例2. 心臓リハビリテーションにおける患者教育:心臓血管外科手術の場合
事例3. 心臓リハビリテーションにおける患者教育:外来通院中の場合
事例4. 心臓リハビリテーションにおける患者教育:維持期心臓リハビリテーションの場合
事例5. 心臓リハビリテーションにおける患者教育:デバイス植込み術の場合
事例6. 心臓リハビリテーションにおける患者教育:心臓移植後の場合

【連載】
◆循環器ナースのためのカテーテル講座~指導する側・される側Win/Winカテ室看護~
 第2回 被ばくについて学ぼう!
2,200円
【特集】キーワードで学ぶ!心不全の呼吸療法
企画編集/安達 仁

〈特集にあたって〉
 患者の呼吸に合わせて二相性に陽圧を付与するASV(adaptive-servo ventilator,auto-servoventilator)は,薬物療法,両心室ペーシング療法,運動療法などとは異なる独特の機序を有する心不全の治療器具である。とくにオーシャンウェーブパターンで陽圧を供給するASVは吸気の入り方が優しく,患者を刺激することが少なく優れている。ASVを急性期に使用すると気管内挿管が減少し,慢性期に使用を継続していると呼吸が安定化してQOLが改善する。ところが,使用目的と使用方法を誤ると危険な場合があることが昨年示され,臨床現場には若干の混乱が認められている。一方,この4月から保険点数が改訂され,最大のネックであった料金が安くなり,心不全患者にとって利用しやすい器具になった。そこで本特集では,あらためて急性心不全および慢性心不全に対するASVの使用法と効果,脱落しないようなコツ,そして慢性心不全の不安定呼吸とはどのようなことなのかについてエキスパートの先生方に記述して頂いた。また,最後に,ASVをどのように使用すれば患者を危険にさらすことなく使用できるかについても記述した。本特集が,心不全に対するASV 使用のさらなる普及を促し,心不全患者のQOL改善に役立てれば幸甚である。

安達 仁
(群馬県立心臓血管センター 循環器内科 心臓リハビリテーション部 部長)

〈目次〉
1. 急性心不全症候群に対する陽圧呼吸療法~作用機序と使用法~
2. 慢性心不全で最も注目すべき所見~不安定呼吸~
3. 慢性心不全に対するASV療法~心不全治療機器としての使用法~
4. ASV の利用率を上げるコツ
5. 慢性心不全に対するASV~注意点~

【特集2】循環器ナースが知っておくべき栄養管理の知識
企画編集/宮澤 靖

〈特集にあたって〉
 循環器疾患患者においても「栄養サポート」は重要です。循環血液量が増加したり循環動態が不安定になったりすることを防ぐため,絶食や輸液投与量の制限が標準的に行わています。しかし,とくに心臓はエネルギー消費量が多い臓器であり,また心筋は骨格筋であるため低栄養とともに疲弊してしまいますし,高齢患者が多くなってきた昨今では,栄養サポート不足による疾患治癒の遅延が生じています。また,急性期循環器疾患においては溢水や肺水腫,疲労感のため食思不振を散見します。
 循環器疾患患者が検査を受け,治療をしてその効果を発揮できるのも,患者自身の栄養が保たれていればこそです。また循環器疾患は,治療をすれば完治する疾患ではなく,生活習慣,とくに日常の栄養状態が疾患の予防や進行に大きく左右する疾患です。しかし,循環器領域では,標準的な栄養サポートが確立されていないのが現状です。そこで,看護師が正しい栄養サポートの目を持つことにより治療が進み,看護の質が向上していくことにつながるものと確信しています。
 これまで,「栄養サポートは大切」と言われながらも,循環器領域では後回しになったり,難しいというイメージが先行し実施に至らなかったりすることがよくありました。また,循環器疾患において新たな疾患を招いてしまうことも広く認識をされていないことと思います。本特集ではこの辺に重点を置き,看護業務のなかでの適切な栄養サポートを実施していただくことの一助になればと考えています。

宮澤 靖
(社会医療法人近森会 近森病院 臨床栄養部 部長)

〈目次〉
総論. 循環器科における栄養サポート
事例1. 心不全による腸管浮腫をきたしている患者への栄養サポート
事例2. 心不全による食欲不振をきたしている患者への栄養サポート
事例3. 心不全による溢水をきたしている患者への栄養サポート

【連載】
◆新連載:循環器ナースのためのカテーテル講座~指導する側・される側Win/Winカテ室看護~
 第1回 心臓カテーテル室を知ろう!

◆循環器疾患のキホン~病態生理で読み解こう~
 第10回 先天性心疾患
2,200円
【特集】仕事の流儀 業務別に見る“これがうちの心不全チーム”
企画編集/猪又孝元

〈特集にあたって〉
 心不全チーム医療の歴史は長く,今をときめくハートチームなる名称の先駆けでした。高齢化が急速に進行している昨今において,患者の急増を目前に,その重要性は増していくばかりでしょう。
 しかし,これまでのチーム医療は,構造的な問題を抱えていました。やる気のある一部スタッフが,強力なカリスマ性を持って全体を牽引してきた点です。創世期にはエンジン役として有意義であっても,普及期にはカリスマが集団から抜けても有効に回り続けるようなシステム作りが大切です。キーワードは,具体性と目的意識です。
 本特集では,日本を代表する施設に,実際のシステムをご紹介いただきます。業務別の記述にあたっては,医療風土がやや異なる「東」と「西」からそれぞれ1 施設ずつを選びました。「創造は模倣から生まれる」といわれます。創造には,新人もベテランもありません。トップランナーの生の声を聞き,ぜひ足下の実践に活かしていただければうれしいかぎりです。

猪又孝元
(北里大学北里研究所病院 循環器内科 教授)

〈目次〉
1-1. 心不全看護外来~東の声を聞く~
1-2. 心不全看護外来~西の声を聞く~
2-1. 心不全地域連携パス~東の声を聞く~
2-2. 心不全地域連携パス~西の声を聞く~
3-1. 心不全急性期リハ~東の声を聞く~
3-2. 心不全急性期リハ~西の声を聞く~
4-1. 心不全栄養指導~東の声を聞く~
4-2. 心不全栄養指導~西の声を聞く~
5-1. コメディカルが主導する心不全症例検討会~東の声を聞く~
5-2. コメディカルが主導する心不全症例検討会~西の声を聞く~

【連載】循環器疾患のキホン~病態生理で読み解こう~
第9回 心筋梗塞
2,200円
【特集】事例から学ぶ!心臓外科手術の術後管理
企画編集/遠藤美代子

〈特集にあたって〉
 最近は,ハイリスクの患者さんや高齢の患者さんも心臓外科手術を受けられるようになりました。心臓外科手術を受ける患者さんは緊急で手術をすることも少なくありません。時に迅速な対応が求められ,逆に,じっくりと患者さんやご家族と向き合うことも求められます。私たち看護師には,その場に応じた適切な対応が求められます。一つ一つの事例を検討することで,日ごろの看護実践を振り返ることができます。これは日々のケアを丁寧に積み重ねるのと同様に,ステップアップするために重要なことであると思います。
 今回の特集では,心臓外科手術を受けた患者さんのなかで困難であった事例,また,ヒヤリハットの事例をもとに,看護師がどのような状況に注意し,どのようにアセスメントしていったらよいのか,成功した秘訣は何なのかなど,各事例を通して心臓外科手術の術後ケアに必要な知識・技術を学んでいきたいと思います。
 看護師はチーム医療を支える重要な役割を担っています。今回の特集には,看護実践にすぐに役立つ知識や技術を盛り込みました。皆様のケアの一助としていただければ幸いです。

遠藤美代子
(東京大学医学部附属病院 看護部・臓器移植医療部 看護師長,人工心臓管理技術認定士・認定レシピエント移植コーディネーター)

〈目次〉
1. 心臓外科手術を受けた患者の急性期における困難事例~ドレーン管理~
2. 心臓外科手術を受けた患者の急性期における困難事例~創傷管理~
3. 心臓外科手術を受ける患者のリハビリテーションに関する困難事例
4. 心臓外科手術を受ける患者の薬剤に関するヒヤリハット事例
5. 心臓外科手術のために検査を受ける患者のヒヤリハット事例
6. 心臓外科手術を受ける患者の意志決定支援に関する困難事例

【連載】循環器疾患のキホン~病態生理で読み解こう~
第8回 狭心症

Heart(循環器ナーシング)の内容

臨床の基礎知識から最新トピックまで!ナースとコメディカルのためのハートケア誌
「HEART」は循環器看護に携わるナースとコメディカルのための月刊誌です。臨床で必要な知識・技術について、基礎から実践、最新の知見までバッチリ網羅。短時間でポイントをつかめるよう、全ページカラーでイラスト・写真を豊富に掲載。頑張るハートナース・コメディカルを徹底サポートします!

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