1984年、一冊の自動車雑誌が創刊した。その後、多くの自動車ファンに影響を与えることになる『NAVI』だ。自動車というハードウェアの出来不出来を評価することをメインとしてきたそれまでの自動車雑誌に対して、NAVIはそれを取り巻く社会を俯瞰し、文化的な側面から捉え、生活者の視点から語る、まったくあたらしいタイプの自動車雑誌だった。80年代から90年代にかけて起こった日本車の隆盛、輸入車の市場拡大などを追い風に、NAVIは存在感を増し、やがて日本を代表する自動車雑誌となった。
だがそのNAVIは、創刊から26年後の2010年をもって休刊した。しかし今も多くの読者や自動車業界関係者の記憶の中に、その内容やメッセージは強く刻まれている。
創刊から40年を経たいま、『クラクション』では「NAVIとはいったい、何だったのか」というテーマを掲げ、創刊時から2000年までを中心にその足跡を振り返る。NAVIが目指した自動車メディアとしての在り方を再考することが、現代の自動車社会に対してのクラクションを鳴らすことになる、と信じて。
Contents
VOICE from EDITOR 鈴木正文
PLAY BACK えのきどいちろう
PLAY BACK 青木陽子
PLAY BACK 小川フミオ
PLAY BACK 今尾直樹
PLAY BACK サトータケシ
PLAY BACK 赤井邦彦
6台のアルファロメオ 甘糟りり子
日本のヒット曲から見た1984年 スージー鈴木
自動車? No? Thanks! 大川 悠
『NAVI』とは、いったい何だったのか。
写真家・小川義文が撮った『NAVI』という世界
『NAVI』が生まれ、成長した5年間 大川 悠
What is NAVI TALK?
第1回 NAVI TALKをリプレイ
「私と NAVI TALK」 徳大寺有恒
シン・ナビトーク2024
WORDS of NAVI
『NAVI』1984-1999 全冊イッキ読み
プレイバック番外編 あゝ、我が青春の神田神保町
『NAVI』を愛する、あの人この人、14人が告白する“わたしとNAVI”
Cars in my life
ちょっと、古い、クルマ2024
あのころ、水道橋、古室ビルで 松本 葉
『NAVI』は僕らにとっての”AKB48”だった!
自動車賢者・舘内 端『 NAVI』を振り返る
『NAVI』さん、お世話になりました!
「10年10万kmストーリー」物語 金子浩久
自動車ジャーナリスト一代記 岡崎宏司
あのころあの車に乗っていた 絲山秋子
日本の自動車文化に貢献した「ちょっと、古い、ビル」の秘密
Message for Klaxon
Editor’s Letter
Post Script
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