日本語学 発売日・バックナンバー

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【特集】SNSで飛び交う日本語

日本語でのソーシャルメディアの使われ方 吉田光男 4
「打ちことば」の特質 落合哉人 14
 ――分類と実態の解明――
SNSにおける新たな文字表現 尾山慎 26
LINEにおける特徴的な表現 宮嵜由美 40
 ―携帯メールからLINEへ―
SNSにおけるなりすましの表現 中島紀子 54
日本語教育でSNSを使用する際に留意すべきこと 中西久実子 68
SNSからみる日中の社会文化的コミュニケーションの実践 儲叶明 80
 ―WeChatとLINEの文字チャットを事例に―

【特集】法のことば

判決文はやさしくなり得るか 永澤済 110
 ―日常と非日常の間で―
家事調停における言語運用の実務的考察 大河原眞美 122
法教育で国語科教育をつくり直す 札埜和男 134
 ―傍流からの企て―

◉連載

[方言ほぐし糸3]方言は古語より出でて古語より古し 小林隆 39
[二次元世界のはなしかた7]キャラクターのモデルから見た霊的事象の分類 金水敏 94
[日本語で生きる子どもたち2]「一番、難しいのは…」 池上摩希子 102
[にほんごの航海灯10]第三回中高生日本語研究コンテスト 山東功 104
[新刊クローズアップ]『ヘイトスピーチの何が問題なのか 言語哲学と法哲学の観点から』 本多康作 133
[ことばのことばかり91]当た棒よ! はんざわかんいち 147
[高等学校国語のカリキュラムの可能性2]
 国語が支える探究 探究が支える国語 笠原諭 148
 ――高校国語の出口としてのデジタル・シティズンシップ――

虎の門通信/新刊・寸感/情報源
3,410円
【特集】大学入試が求める資質・能力

大学入試が求める国語の資質・能力…髙木展郎
国語の資質・能力として求められるもの…上月さやこ
高校国語の授業改善…大滝一登
大学共通テストが求める国語の資質・能力(大学側の立場から)…山下直
大学共通テストが求める国語の資質・能力(高等学校の立場から)…佐藤治郎
「一般選抜」試験が求める国語の資質・能力(大学側の立場から)…幸田国広
「一般選抜」試験が求める国語の資質・能力(高等学校の立場から)…小川一美
「総合型選抜」試験が求める国語の資質・能力(大学側の立場から・1)…山元隆春
「総合型選抜」試験が求める国語の資質・能力(大学側の立場から・2)…島田康行
「総合型選抜」試験が求める国語の資質・能力(高等学校の立場から)…寺西創
「学校推薦型選抜」試験が求める国語の資質・能力(大学側の立場から)…田中牧郎
「学校推薦型選抜」試験が求める国語の資質・能力(高等学校の立場から)…山内裕介
【コラム】探究学習と大学入試…近藤泰弘

連載
[二次元世界のはなしかた]金水敏
[にほんごの航海灯]柄田千尋
[日本語と生きる子ども]池上摩希子
[高等学校国語のカリキュラムの可能性]渡邉久暢
[ことばのことばかり]はんざわかんいち
[方言ほぐし糸]小林隆
[新刊クローズアップ]田中牧郎

[虎の門通信]上月さやこ
[新刊・寸感]小椋秀樹


情報源/次号予告
3,410円
【特集】文字とデザイン

◯漢字と仮名の共存とそのデザイン 白井純
 ――キリシタン版からみる中世の印刷文化――
◯明治の和文活字書体 内田明
 ―― 一九世紀日本語印刷文字史の結実と二〇世紀日本語印刷文字史のはじまり――
◯カタカナの憂鬱 祖父江慎
◯UDフォントからみえる多様性社会の実現 高田裕美
 ――UDデジタル教科書体の社会背景とデザイン――
◯精興社書体に見る文字デザインの現代化 正木香子
◯字体のしくみから見る手書きとフォント 佐藤栄作
◯学校現場から「手書きとフォントの問題」 道村静江
◯文字のデザインが音声言語に与える影響 笹原宏之
 ――書体・線の太さ・字の大きさ・色彩・書字方向――


【特集】ローマ字の規範

◯新たな「令和式ローマ字表記」にむけて 森山卓郎
◯日本語のローマ字表記の歴史と現在 武田康宏
 ――国語施策の観点から――
◯国語科におけるローマ字学習の目的の検討 長岡由記
 ――ローマ字学習指導の困難さに着目して――


【連載】
[新刊クローズアップ]『組版造形 タイポグラフィ名作精選』 白井敬尚 
[二次元世界のはなしかた]『君の名は。』に見る「心の入れ替わり」(その一) 金水敏
 ――新海誠監督作品より――
[にほんごの航海灯]二〇二三年度日本語学会論文賞 陶天龍
[にほんごの航海灯]二〇二三年度日本語学会論文賞 三宅俊浩
[方言ほぐし糸1]方言の道は古文に通ず 小林隆
[ことばのことばかり]字数律もあり? はんざわかんいち
[国語の授業づくり]「古典探究」漢詩の単元に見る「探究」的視点の育成 潮田央
***
[虎の門通信]「「令和の日本型学校教育」を担う質の高い教師の確保のための環境整備に関する総合的な方策について(答申)」について 上月さやこ
[新刊・寸感]朝日祥之
・『談話標識へのアプローチ―研究分野・方法論・分析例』
・『外来語の基本語化―現代新聞「叙述語彙」への進出』
・『日本語教師が知りたい敬語と待遇コミュニケーション』

情報源/次号予告
3,410円
【特集】方言の現在

◯レトリック化する現代方言 小林隆
 ――方言の現在地をめぐって――
◯なくなる方言と生まれる方言 篠崎晃一
◯社会の動きの中で方言をとらえる 村上敬一
 ――方言規範やアイデンティティとの関わりにおいて――
◯地域の活性化と方言 新井小枝子
 ――方言研究をたずさえて地域の活動に参加する――
◯方言とエンターテインメント 日高水穂
 ――現代漫才にみられる地域性――
◯方言と人生 加藤和夫
 ――方言と人の関わりの多様性――
◯医療・介護と方言 岩城裕之
◯防災・復興と方言 中西太郎
◯方言の継承と教育 今村かほる
 ――消滅の危機にある言語と方言を中心に――
◯方言資料整備の現代的意義 竹田晃子
 ――資料の発掘・整理・保存・継承――

【特集】東アジアにおける対照研究

◯東アジア文化講座『漢字を使った文化はどう広がっていたのか』をめぐって 金文京
◯日本語談話の特徴 沖裕子
◯対照研究と言語使用の三層モデル 廣瀬幸生

【連載】
[新刊クローズアップ]はんざわかんいち、相良啓子
・『方言のレトリック』
・『日本手話の歴史的研究 系統関係にある台湾手話、韓国手話の数詞、親族表現との比較から』
[二次元世界のはなしかた]金水敏
[ことばのことばかり]はんざわかんいち
[にほんごの航海灯]田中祐輔
[国語の授業づくり]インタビューの実践と評価 小川一美
 ――高等学校における「話すこと・聞くこと」の資質・能力の育成――
[虎の門通信]上月さやこ
[新刊・寸感]横山詔一
・『オープンサイエンスにまつわる論点─変革する学術コミュニケーション』
・『統計学の極意』


情報源/次号予告
3,410円
【特集】日本語教師の「資格」と専門性―「登録日本語教員」制度を巡って―

◯「登録日本語教員」制度とは何か 浜田麻里
 ――国家資格を持つプロフェッショナルとしての日本語教師であるために――
◯登録日本語教員に「必須の教育内容」を求めることの意義と課題 宇佐美洋
◯国家資格化に向けて、実践研修と養成課程に求められること 加藤早苗
 ――日本語教師を「職業」にするための連携と分担――
◯子どもたちに対する日本語教育と「登録日本語教員」制度 池上摩希子
◯海外における日本語教師の要件(1)中国の場合 朱桂栄
◯韓国の日本語教育事情 柳本大地
◯オーストラリアで日本語教師として活躍するには トムソン木下千尋
 ――初等、中等、高等教育の日本語教師の要件と課題――
◯タイにおける日本語教師の要件 ユパカー フクシマ
 ――求められる資質・教師像――
◯海外における日本語教師の要件(5)米国の場合 當作靖彦
◯「日本語教育」を学ぶことの意味(1) 永田良太
 ――日本語教育の研究者、教師教育者になる――
◯「日本語教育」を学ぶことの意味(2) 森篤嗣
 ――国語教育と日本語教育をつなげる――
◯新制度と大学における日本語教員養成課程のこれから 北出慶子
 ――グローバル化社会における言語教師教育の観点から考える――

【連載】
[新刊クローズアップ]中俣尚己、名嶋義直・野呂香代子・三輪聖
[ことばのことばかり]はんざわかんいち
[二次元世界のはなしかた]金水敏
[にほんごの航海灯]田中牧郎・宮下葵羽
 第二回中高生日本語研究コンテスト 概要とリサーチ部門最優秀賞の研究紹介
[国語の授業づくり]「文学国語」B読むこと 授業実践案 武井知子
 ――「学びのプラン」の活用と観点別評価の工夫による、解釈の多様性を考察する授業づくり――

[新刊・寸感]金田智子


情報源/次号予告
3,410円
【特集】ジェンダー意識と日本語

ジェンダー問題を日本語から考える…遠藤織枝
報道とジェンダー…加藤恵梨
辞書とジェンダー…佐竹久仁子
ジェンダー意識は文体に反映するか…高崎みどり
キャラクター言語に見るジェンダー意識…安井寿枝
談話分析によるジェンダー意識の解剖…笹川洋子
外国語との対照から見る日本語のジェンダー意識…河崎みゆき
「男ことば」とジェンダー意識…小林美恵子
性自認・性的指向と言語実践…阿部ひで子ノーネス
校閲者がチェックするジェンダー差別…前田安正


【特集】生成型AIと教育

生成型AIと情報教育…堀田龍也
生成型AIと語学教育…水本篤
生成型AIによる教育実践…野中潤
中学校の国語教育における生成型AIの実践例と注意点…渡邉光輝


○連載
[二次元世界のはなしかた]金水敏
[にほんごの航海灯]加順咲帆
[国語の授業づくり]内田浩文
[ことばのことばかり]はんざわかんいち
[新刊クローズアップ]滝浦真人・島津暢之

虎の門通信/新刊・寸感/情報源
3,410円
【特集】文章を書く教育

○日本語の文章研究と文章指導 石黒圭
○国語科教育における「書くこと」の学習指導 田中宏幸
 ――中学校国語教科書における「書くこと」教材の特徴と実践上の課題――
○創造的なアウトプットを求める学び 品田健
○大学生の学術活動と文章作成指導 佐渡島紗織
 ――豊かな発想力をもち、分かりやすく伝え、社会で応用する――
○留学生に対する日本語のライティング指導 大島弥生
 ――これまでの潮流とこれからの展望――
○作文教育の国際比較 渡邉雅子
 ――社会が求める思考法と人物像――
○児童・生徒作文の分析と文法指導 松崎史周
○わかりやすく書くためには 岩田一成
○文末詞について思うこと 安藤宏
○小学校国語教科書の文体の変遷 田中牧郎
 ――日本語の歴史から見る――

【特集】日本語と試験

○日本語能力試験(JLPT)の方法と現状 高野知子・市岡香代
○日本語検定の方法と現状 中川秀太
【コラム】諸橋轍次記念 漢字文化理解力検定 嘉代隆一
 ――漢字文化を次代へ――
○日本漢字能力検定(漢検)の方法と現状 山崎信夫
 ――手書きにこだわり、様々な言葉に出会える試験――
【コラム】科挙の漢字 笹原宏之

[投稿(実践報告)]
○読書を通した語彙指導方法の実践的研究 迫将倫
 ――『思考の整理学』を教材として――

●連載
[ことばのことばかり]はんざわかんいち
[二次元世界のはなしかた]金水敏
[にほんごの航海灯]占部由子・大江元貴
[新刊クローズアップ] 
・『ミステリードラマの日本語 発話と記号の演出を探る』(泉子・K・メイナード)
・『方言漢字事典』(笹原宏之)
[国語の授業づくり]「言語文化」の新たな地平 沖奈保子
 ――「国語総合」から「言語文化」へ――
[虎の門通信]大滝一登
[新刊・寸感]小椋秀樹
・関根健一著『無礼語辞典』
・釘貫亨著『日本語の発音はどう変わってきたか─「てふてふ」から「ちょうちょう」へ、音声史の旅』

情報源/次号予告
3,410円
【特集】日本語習得を促すもの

シャドーイング 古本裕美
発話調整、フィードバック 中上亜樹
多読 吉川達
再話(リテリング) 小河原義朗・木谷直之
伝わる発音を身に付けるには 中川千恵子
「プライベートスピーチ」の可能性 御舘久里恵
「協働」学習 池田玲子
自律学習を促す学習環境デザイン 衣川隆生


【特集】人を指すことば

人称詞と呼称の広がり 金水敏
ジェンダーから見た人を指すことばの変化 遠藤織枝
人権尊重と用語意識 関根健一


◉連載
[にほんごの航海灯]日本語学会賞 受賞者一覧
[国語の授業づくり]佐藤治郎
[ことばのことばかり]はんざわかんいち

虎の門通信/新刊・寸感/情報源
3,410円
通巻513号(第42巻2号)

【特集】辞書を編む・辞書を引く

〈編む〉
オノマトペの辞典の特質(小野正弘)
現代語から古典語を引く辞書(鈴木泰)
現代語の辞書と用例の問題(柏野和佳子)
琉球諸語の辞書の編纂方法(中川奈津子)
コンピュータの辞書UniDic(近藤明日子)
本草和名と倭名類聚抄(武倩)

〈引く〉
色葉字類抄の語彙の性格(藤本灯)
名語記と他の文献との比較(小林雄一)
近世の各地の方言と辞書(米谷隆史)
英華辞典・華英辞典と日本語研究(陳力衛)

【特集】人名の読み方
漢字の音訓の性質と、氏名の読み(近藤泰弘)
日本における命名文化とその読み仮名(笹原宏之)
人名の読み方の不定性(荻原祐二)
人名の読み方の多様性(三浦直人)
3,410円
【特集】
「高等学校国語 選択科目の授業と学習評価」

◯高等学校国語 選択科目の意味と意義(大滝一登)
◯「論理国語」の授業(島田康行)
 (1)「論理国語」で育成を目指す資質・能力
 (2)「論理国語」の授業づくり
◯「文学国語」の授業(幸田国広)
 (1)「文学国語」で育成を目指す資質・能力
 (2)「文学国語」の授業づくり
◯「国語表現」の授業(田中宏幸)
 (1)「国語表現」で育成を目指す資質・能力
 (2)「国語表現」の授業づくり
◯「古典探究」の授業(藤森裕治)
 (1)「古典探究」で育成を目指す資質・能力
 (2)「古典探究」の授業づくり
◯高等学校国語の学習評価(髙木展郎)
 (1)国語の授業における学習評価
 (2)国語の観点別学習状況の評価

●連載

[日本語が消滅する時]山口仲美
[社会と心に向かう言葉学]塩田雄大・横山詔一・岩田一成
[ことばのことばかり]はんざわかんいち
[新刊クローズアップ]中川奈津子・半澤幹一
3,410円
【特集】「海外における日本語教育―「遠い国」での日本語学習の課題と可能性―」
◯総論(熊野七絵)
◯マダガスカル(ラクトマナナ, アンビニンツア スルフニアイナ)
◯タンザニア(瀬戸彩子)
◯エジプト(ワリード ファルーク イブラヒム)
◯キルギス(ヴォロビヨワ ガリーナ)
◯アルメニア(ホワニシャン アストギク)
◯セルビア(ディヴナ トリチコヴィッチ)
◯ラオス(マライカム サヤコン・小松原奈保)


【特集】「政治のことば」
◯政治とことばの近現代史(安田敏朗)
◯政治家のレトリック(木下健)
◯政治教育と言語教育(福島青史)


●連載
[日本語が消滅する時]山口仲美
[社会と心に向かう言葉学]小泉政利・ペート バックハウス・田中ゆかり
[国語の授業づくり]〈古典探究「読むこと」〉浅見和寿
[ことばのことばかり]はんざわかんいち
[新刊クローズアップ]笹原宏之
3,410円
【特集】「日本語の語用論」
◯日本語語用論の展望(加藤重広)
◯語用論の基本概念(澤田淳)
◯日本語の敬語と語用論(滝浦真人)
◯日本語の文法と語用論(山岡政紀)
◯日本語の意味と語用論(鍋島弘治朗)
◯日本語の文章・談話と語用論(宮澤太聡)
◯日本語の歴史と語用論(青木博史)
◯指示のしくみと語用論(平田未季)
◯言語発達研究と語用論(松井智子)
◯批判的談話研究と語用論(名嶋義直)

【特集】「コロナが変えた日本語」
流行語(新野直哉)
医療用語(西嶋佑太郎)
放送用語(塩田雄大)
コロナが変えた日本語(飯間浩明)

●連載
[日本語が消滅する時]山口仲美
[社会と心に向かう言葉学]井上史雄・半田淳子・広瀬友紀
[国語の授業づくり]〈文学国語「読むこと」〉
[ことばのことばかり]はんざわかんいち
[校閲記者のこの一語]渡辺美樹
[新刊クローズアップ]笹原宏之
3,410円
通巻509号(第41巻2号)2022年夏号


【特集】「宮地裕先生追悼」

 長年日本語研究で指導的立場にあった宮地裕先生の訃報が伝えられた。
 先生は、本誌創刊時から現在に至るまでの40数年間、編集委員代表、後に監修者として編集に寄与された。かつて古稀記念に際しては、門下生による『宮地裕・敦子先生 古稀記念論集 日本語の研究』(1995年)を小社から出版され、それから26年経った昨年2021年2月に先生は逝去された。本特集は、長らくご指導いただきました宮地先生の追悼特集である。

宮地先生の学問及び人柄について(森山卓郎)
科学・教育・学問 小見─―古稀記念論集から(宮地裕)
宮地先生との思い出・小論(常田寛/吉田直樹/甲斐睦朗/野村雅昭/荻野綱男/近藤泰弘/田中牧郎/金田智子/佐竹秀雄/佐竹久仁子)



【特集】「外国語が変えた日本語」

 日本は、さまざまな外国の社会制度や文化などを受け入れる際に、アレンジを加えて日本独自のものに変えて受容してきた。日本語にもその一つとして捉えうる点が随所に見られる。
 外国からの言語の影響には、具体的にどのようなものがあり、またその程度はどのくらいであるのだろうか。それは日本語のいわゆる国際化やガラパゴス化とはどのような関係にあるのだろう。そもそも外国語の影響を受けない日本語というものは、一体どのようなものであったのだろうか。
 根源的な日本語の姿と、外国語を種々に受け入れカスタマイズしてきた様相、そして外国語の影響の現状を多角的にあきらかにする特集としたい。

音韻(肥爪周二)
漢語アクセント(加藤大鶴)
語彙訓点語(小助川貞次)
語彙漢語(櫻井豪人)
語彙外来語(塩田雄大)
漢語方言(澤村美幸)
漢字(瀬間正之)
ローマ字(茅島篤)
変体漢文(田中草大)
漢文訓読体(齋藤希史)
欧文翻訳体(齋藤文俊)


【連載】

[日本語が消滅する時]山口仲美
[社会と心に向かう言葉学]宇佐美まゆみ・荻野綱男・菅井三実
[国語の授業づくり]加藤玲奈
[ことばのことばかり]はんざわかんいち
[校閲記者のこの一語]本間浩之
3,410円
通巻508号(第41巻1号)


【特集】「現代の国語」「言語文化」の授業~必履修科目の授業づくりと学習評価~

 令和4年度より、高等学校国語科では、現代の国語と言語文化とが必履修科目として授業が行われます。今回の学習指導要領改訂高等学校国語において、どのような授業づくりを行えばよいのか、その趣旨と授業の具体、さらに学習評価のあり方について特集します。

必履修科目としての現代の国語と言語文化(大滝一登)
「主体的・対話的で深い学び」の国語科の授業づくり(藤森裕治)
カリキュラム・マネジメントが機能する高等学校国語の学習評価(髙木展郎)
現代の国語 話すこと・聞くこと(坂口陽子)
現代の国語 書くこと(田中洋美)
現代の国語 読むこと(齋藤祐)
言語文化 書くこと(小沢貴雄)
言語文化 読むこと〈古典〉(沖奈保子)
言語文化 読むこと〈近代以降〉(野中潤)


【連載】

[日本語が消滅する時]山口仲美
[社会と心に向かう言葉学]塩田雄大・横山詔一・岩田一成
[ことばのことばかり]はんざわかんいち
[校閲記者のこの一語]今津優香
[新刊クローズアップ]出口智之
3,410円
通巻507号(第40巻4号)

【特集】AIやICTが変える言語教育

 AI(artificial intelligence、人工知能)やICT(information and communication technology、情報通信技術)の研究は、私たちの生活や仕事のあり方に影響を与え始めている。情報処理の高速化や効率化が進み、便利さを享受する一方で、言語教育の世界では、たとえば、AIの応用に対しては期待だけでなく不安の声も聞く。AIがこれまでの言語教師にはできなかったことを可能にするだろうという期待と、教師の仕事を奪ってしまうのではないかという不安である。AIにはできないことのほうがまだまだ多い、AIはあくまでも人が使いこなし、言語教育の中に賢く位置付けるもの、といったAI研究者の言葉は多くの言語教育者を安心させる。しかし、同時に、たとえばAIを搭載した翻訳機の誕生や音声認識技術の高度化により、外国語を学ぶ必要性や動機付けは低下していくのではないか、という懸念もある。
 本特集では、現在のAIやICTが人と人とのコミュニケーションにおいて何を可能にしているのか、AIやICTは言語教育においてどこまで活用が可能となっているのかを具体的な開発研究や教育実践とともに紹介する。さらに、AIやICTの研究がますます発展していく中で、ことばの学習・教育はどういった意味を持つのか、言語教師の役割は何かについても検討したい。

◯AI研究と言語能力 佐藤理史
◯高齢者施設における対話ロボット活用の可能性 飯尾尊優
◯日本語学習者のための学習用ソフト等の開発可能性 東中竜一郎
◯書くことを支援する自動評価システム 李在鎬
◯日本語能力判定におけるAI/ICT利用の現状と可能性 伊東祐郎
◯学校教育におけるAI活用の可能性と課題 反田任
◯国語教育におけるICT活用の可能性 野中潤
◯ICTはことばの教育を変えるか 西口光一


【特集】新しい時代の公用文
 2021年3月、文化審議会国語分科会は、「新しい『公用文作成の要領』」に向けて(報告)」を発表した。1951年に出された「公用文作成の要領」は、長らく規範とされてきたが、日本語や日本社会の変化にともなって、実態に合わないところが目立つようになっていた。今回の報告は、公用文の新しい規範作りに向け、国から出される文書を、その目的や内容によって類型化し、どんな表記や用語、文体を選ぶのがよいかを具体的に述べる、斬新な内容になっている。本小特集は、この報告を紹介するとともに、新しい時代にふさわしい公用文の言葉について考える。

◯新しい時代の公用文をめざして 沖森卓也
◯公用文の表記と用語はどう変わるか 関根健一
◯理想の公用文─文章・文体の観点から─ 入部明子


●連載
[日本語が消滅する時]山口仲美
[社会と心に向かう言葉学]小泉政利・田中ゆかり・ペートバックハウス
[国語の授業づくり]小澤純
[ことばのことばかり]はんざわかんいち
[校閲記者のこの一語]吉久保道明

日本語学の内容

  • 出版社:明治書院
  • 発行間隔:季刊
  • サイズ:A5
国語教育・日本語教育と日本語研究を結ぶ
国語教育・日本語教育と日本語研究を結ぶ季刊誌。世界言語の中の日本語、史的変遷、言語芸術における特徴など、多彩な視点から日本語研究の最先端を広く一般に紹介。国語教育現場へも実際的・具体的な情報を提供し、研究と教育の橋渡しをする。毎号特集とし、最新の研究成果を収載。

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