《震災から10年》気仙沼で漁師を支える銭湯・食堂

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Kappo 仙台闊歩

《震災から10年》気仙沼で漁師を支える銭湯・食堂

  東日本の震災から10年が経った2021年。 岩手、宮城を中心に名店と呼ぶにふさわしい店、地域の復興のために奔走した人がいます。 Kappoでは各地を回り、今、訪れてほしい場所を取材しています。  
鶴亀の湯・鶴亀食堂
  根岸えまさんが初めて気仙沼を訪れたのは震災後にボランティアとして入ったとき。   「1年経っていても津波の傷跡がありありと残っていて。それでもまちの人たちがみんなとても明るくて。中でも”俺たちには、これしかないから”と船に乗る漁師さんたちの姿にものすごく惹かれたんです」   根岸さんは大学を休学して滞在した唐桑での1年で移住を決めて 2015年には正式な気仙沼市民になりました。 気仙沼の産業や観光を考える女性たちで構成された「気仙沼つばき会」で 小野寺紀子さん、斉藤和枝さんと出会い、 “漁師さんたちのための銭湯を復活させたい”というプランに賛同しました。   港では魚の水揚げを終えた漁師の方たちの楽しみであった銭湯『亀の湯』が閉業。 朝ごはんの店もなく、 「漁師さんの憩いの場をつくりたい、この気仙沼は漁師さんたちの活躍があってこそのまち」 と3人でプロジェクトを立ち上げたそうです。   そうして2019年7月、気仙沼魚市場の目の前にあるみしおね横丁に 『鶴亀の湯・鶴亀食堂』は完成。 ここもまた、港や船、市内の工場や現場などで働く インドネシア人の人たちの応援をテーマのひとつにした場所。   熱い湯につかったあとは、一番人気のメカジキのカマ煮と鰹の刺身が付いた「よくばり定食」。 早朝から炊き立てごはんとたっぷりおかず、そしてビールが楽しめます。 甘じょっぱい濃いめのタレが、ぷるぷるの脂とろけるメカジキにぴったり。   「時には漁師さんが自分で獲った魚を持ってきてくれて、そのまま漁師めしをご馳走してくれることも。本音の付き合いができるのが、この場所のいいところです」   根岸さんの明るさに元気をもらう漁師さんもたくさんいることでしょう。 根岸さんは漁師の後継者づくりを応援する活動にも取り組んでいるそうです。  
  他にも港町の名店や、気仙沼で育ち、震災を経験した後に飲食店をオープンさせた方など さまざまな飲食店が取材されています。 記事はこちらからお読みいただけます。 ]]>