『お礼・お詫び・謝罪』の言葉の選び方…気持ちを1000%伝えるには?

  • 更新日
  • 記事の有効期限 2022.06.23

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さりげないお礼の一言に、ハッとさせられた経験はないでしょうか?

優秀な人は、自分の心を的確に伝える『名文句』を持っています。

国語講師の吉田裕子先生の解説から、理想のフレーズを探してみましょう。

 

意識すべきは『語源』と『格式』

 

 

ビジネスの場面では、謝罪をするときは「申し訳ございません」
感謝を伝えるときは「ありがとうございます」という言葉を使うのが一般的です。

この2つの言葉を誠実に伝えればトラブルになることはまずありませんが、そればかりに頼るとワンパターンになってしまいます。

特にメールや書面の場合、何度も同じ言い回しが登場すると、
相手への気遣いや文面の工夫が足りないような印象を与えてしまうことがあります。

 

言葉を選ぶうえで、意識してほしい要素が「語源」と「格式」。

たとえば「ごめんなさい」という言葉は、漢字で書くと『御免なさい』

つまり、免じてくれ=許しを請うという意味です。

 

そこから格式を上げると、フォーマルな場合でよく使われる「ご容赦ください」という言葉になり、
さらに格式を上げると「ご寛恕ください」になります。

こうした格式の違いを意識しておくと、内容は同じでも伝え方の幅が広がります。

 

丁寧でもお詫びの気持ちが浅い言葉

 

 

人に謝るとき、よく出てくるフレーズとして「申し訳ございません」があります。

この言葉の意味を正確に理解するために、分解して「語源」を考えてみましょう。

申し訳の『申す』は『言う』の謙譲語です。

つまり「申し訳ございません」の原義は、「言い訳はありません」

なんの弁解も言い訳もせずに、自分が100%悪いことを認める言葉です。

こうした系統の言葉は、謝罪の中でもお詫びの気持ちが深い言葉として分類できます。

 

一方で、「ご容赦ください」「ご勘弁ください」といった「許してください」系統の言葉は、
「申し訳ございません」系統の言葉よりも、お詫びの気持ちが浅いと考えられます。

本当に悪いことをした場合には「許してもらえなくても仕方ありません」という感情になるはずで、
どんなに丁寧に伝えても最上級の謝罪にはなりません。

 

同じように「遺憾に存じます」などの言葉も言い方は丁寧ですが、
要するに「残念です」という意味なので、このフレーズ単独では反省はあまり伝わりません。

 

このように、語源に立ち返って考えてみると、事態の深刻度や相手との関係性、
年齢や社会的立場などに合わせて、適切な言葉を選択できるようになります。

 


 

本誌では、「お礼の言葉」「お詫びの言葉」について詳しく解説しています。

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