【ユニクロ×佐藤可士和】成長の秘密は早朝の極秘ミーティング

  • 更新日
  • 記事の有効期限 2022.03.05

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日本に暮らす限り、佐藤可士和氏の仕事に触れない日はありません。
ユニクロ、楽天、日生食品、セブンイレブンなど、
名だたる企業のクリエイションを一手に担い、成長へ導いてきました。

企業は一度仕事を頼んだら、一過性ではなく、長期にわたってディレクションを依頼します。
それはなぜなのでしょうか。

佐藤氏がクライアントの理念を共有し、次なる事業のビジョンを言語化し、状況を整理し、
的確かつ端正なアウトプットを生みだすからです。

 

今回はファーストリテイリング代表取締役会長兼社長の柳井正氏との対談をピックアップします。

 

可士和さんはきっちり整理ができる人

 

 

「可士和さん、ユニクロの世界戦略をやってもらえませんか?」

 

初対面でファーストリテイリング代表取締役会長兼社長の柳生正氏が発した言葉がすべての始まりでした。

 

柳生:そもそも僕はクリエイターという職業を信用していないんです。名乗っている人の95%にはクリエイトする力がない。つまり自分でものがつくれない人が多い。

そんな僕に、ある知人が「佐藤可士和というクリエイターがいるので、ぜひ会ってみてくれ」と言ってきた。でも僕はずっと断っていたんです。そうしたら、その人が「NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』という番組で、可士和さんが取り上げられるから見てくれ」と重ねて言うもんで、じゃあと見たところ、「おお、これはすごい」と。

 

佐藤:放送されてすぐにアポイントの連絡をいただきましたね。番組の放送が2006年の1月31日で、顔合わせが実現したのが、忘れもしない2月17日。あの柳生さんが、わざわざ西麻布(当時)にある僕のオフィスまで来てくださいました。僕は声には出しませんでしたが「わ!本物の柳井正だ!」という驚きでした(笑)。

 

柳生:今はどういうものをつくっているんですか?と聞いたら、ドコモの携帯電話『FOMA N702iD』を見せてくれた。そのデザインの完成度と(ボタンや画面に使われる)素晴らしいフォントを見た瞬間、可士和さんはクリエイターとして本物だと思ったのを覚えています。

 

佐藤:正直、柳生さんから会いたいというご連絡をいただいて、嬉しい反面、戸惑いもありました。ユニクロの日本国内のコマーシャルを頼まれるのかなあ。でも、広告だけでは現状の課題を解決できないだろう。いい結果が出せないのではないかと、ちょっと腰が引けていました。

そうしたらニューヨークのソーホーのグローバル旗艦店、つくれますか?じゃあ、ユニクロのグローバルブランド戦略はやってくれますか?と、あまりにも予想外のご依頼でした。

 

柳生:実際に仕事がスタートして思ったのが、可士和さんは整理ができる人だということ。このブランドの強みは何か、弱みは何か。世界でポジションを取るためには、何をやったらいいのかということを、きっちり整理してくれる。クリエイターはこういう風に理解力がある人じゃないとダメ。

 

佐藤:柳生さんとは15年間欠かさず、毎週早朝から始まる30分のOne to Oneのミーティングを重ねてきました。そこからUT、ビックロ、ユニクロパークなどのアイデアが山のように生まれた。また対話を通してわかったのは、柳生さんは「服とは何か」という本質をものすごく深いレベルで考え続けていること。そして、社会に対してユニクロは何をするべきなのかを経営者として考える姿勢。そういうことを、むしろこちらが15年間勉強させてもらっている気持ちです。

 

柳生:そう言ってくれるのなら、僕も可士和さんからクライアント料をもらいたいぐらい(笑)。

 

佐藤:お支払いします(笑)。

 

 

本誌ではさらに長いインタビューや実際にプロデュースした店舗・クリエイションが紹介されています。

日本を代表するクリエイターと経営者の貴重なインタビューです。

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