【好きなものに囲まれて】狭くて、心地のいい部屋に住むこだわり

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部屋を心地よく整えるのに必要なのは、必ずしも広さではないのかもしれません。

夫婦と猫6匹が暮らす二階や、独立したバスタブまで収まったワンルームは、いずれも驚異の20㎡台。

&Premium(アンドプレミアム)ではそんな”素敵な狭さ”の9組が紹介されています。

 

その中から1部屋を紹介したいと思います。

 

好きなものをすべて、手の届くところに。

 

新幹線が停まるターミナル駅からその家までは、緩やかに傾斜が続いています。

敷地にそびえ立つモミの木が見えてきた頃、また少し空気が薄くなった気が…。

県内では標高が低いほうらしいですが、それでもずいぶん登ったところにその家はありました。

 

 

美容室『Kanade(カナデ)』を営む本山聖子さんの住む家は、遠くの山まで見渡せる高台にあり、
さらに居住スペースは2階にあります。

玄関のドアを開けるとすぐ目の前に階段が現れ、上るとロフト付きのリビングに着きます。

 

南向きの窓から午前の光が差し込む部屋で、黄色やオレンジ、春を呼ぶ色合いの花がふんわりと揺れています。

たくさんの本や雑貨は、重なり合い、肩を寄せ合って並びます。

 

「リビングは好きなものを好きなようにする、家の中ではいちばん自由なスペースです。雑誌や本、キャンドルやポストカードなどの小さな雑貨が好きで。それを全部、手をのばせばすぐ届く場所に飾っています」

 

 

備え付けの大きなクローゼットはありますが、たくさんの”好き”に囲まれていると心が解放されるといいます。

なのであえてしまわずにいるそうです。

 

「たとえばお皿は食事をするときに使うものというふうに決めてしまうのがもったいないと思ってしまうんです。きまりにとらわれる必要があるのかなって。それでも『こちらを向かせたほうが落ち着くな』とか『この組み合わせがしっくりくる』というふうに、ゆる~くではありますが(笑)、私なりに腑に落ちるバランスを取りながら並べるようにしています」

 

新しいものや機能的なものの扱い方に迷ってしまう不器用なほうで、気づけば古いものが増えていたそうです。

 

「フランスの照明やハンガリーのテーブル、文机やカリモクの椅子などはいずれもかなり以前のものです。譲っていただいたものも少なくなくて、ていねいに繕いながら使い、いずれ誰かに継承することを想像すると、心も時間も凪いでいきます」

 

好きなものと身を寄せ合えるこの小さな暮らしが本山さんの幸せです。

 

本誌では他にも8組の“素敵な狭さ”を満喫する部屋紹介をご覧いただけます。

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