【意外な値上げ現場】苦渋の選択をする東京の老舗銭湯

  • 更新日

この記事が掲載されている雑誌は、こちらからお読みいただけます。

今すぐ試し読み!

 

何かしらの値上げが連日ニュースとして流れてきます。

経済が低迷し、物価が上昇し続ける“スタグフレーション”は深刻です。

 

消費者である我々の生活は当然苦しいですが、もっと苦しい人たちもいます。

SPA!では『値上げ』という苦渋の選択をした数々の“現場”を直撃しています。

 

《銭湯》「入浴料は値上げできない」
下町銭湯が抱える苦悩

 

原油価格の高騰が、市民の癒しである銭湯に大きな影響を与えています。

東京下町の荒川区にある創業71年老舗銭湯『梅の湯』

その3代目店主・栗田尚史さん(39歳)は、苦渋の決断で値上げを決めた背景をこう話します。

 

「銭湯経営で一番負担が大きいのは水道光熱費。ウチはガスでお湯を沸かすので、今年に入ってガス代が例年の1.7倍になったのがかなり痛い。あと、塩素や水質管理に使う薬剤、無料で設置しているシャンプーやボディーソープも仕入れ値が2割以上高くなりました」

 

しかし、公衆欲情である銭湯は物価統制令に基づき、都道府県ごとに入浴料が決められています

東京都の場合は、入浴料480円を勝手に変えられません。

そこで梅の湯は、レンタルタオルセットを100円から150円に、ドリンク類の価格を20~30円値上げしました。

 

「東京都の公衆浴場対策協議会には毎年、入浴料の値上げを求める意見書を提出していますが、2021年に10円上がったのが5年ぶり

東京都の銭湯には、クリーンエネルギー化を推進するための改修費や、区によって高齢者の入浴補助に関する助成金がある分、地域のために存在するという意義がある。公衆浴場として行政のサポートを受けているけど、入浴料を上げられないツラさもあります

 

2016年に梅の湯は、リニューアルして、モダンな銭湯に生まれ変わりました。

親子連れやお年寄りが移動しやすいようにエレベーターを設置し、長居してもらえるように広い休憩所を作りました。

「新しいことをやる中でも、まず常連さんを大切にしたい」と言います。

 

「ありがたいことにコスパのいい銭湯サウナとして注目してもらっていますが、ブームに乗って客層が一気に変わってしまうのは、ブームが去ったときが怖い。先頭はその地域の住民や特性を理解しながら冷静に経営しないといけない」

 

栗田さんは、過去に印刷業界に勤めていたこともあり、その経験を生かして
梅の湯のオリジナルグッズの販売を行っています。

古き良き銭湯文化を引き継ぎつつも、これからはサービスが値段に反映されていない部分も、
適正な価格にもっていくようにしたいと話します。

 


 

本誌ではさらに街のパン屋さんの値上げについても掲載しています。

 

I LOVE MAGAZINES!キャンペーン2022

 

 

対象の雑誌が月額払い・年間購読が最大50%割引されたり、
定期購読で1,000円割引が適用されるギフト券コードを掲載中!

割引やプレゼント付きなど、700誌以上の雑誌が全てお得に購読できる大チャンスです♪

毎回ご自宅へお届けしますので外出の必要はございません。

この機会に、雑誌で楽しく充実したおうち時間を過ごしませんか?

『SPA!(スパ)』に関心のあるお客様へおすすめの『文芸誌、総合誌』はコチラにあります!

こちらからお読みいただけます。

今すぐ試し読み!