
【日本全国空き家だらけ】家の購入金額ほぼ0円物件の買い方・使い方
総務省によれば、全国の空き家は800万戸超。
今、日本中には激安物件が溢れています。
市場価格ほぼ0円となった家を”買って”住居に、セカンドハウスに、
投資に、ビジネスに転用しようとする人もいます。
果たしてほぼ0円物件とはどんなものなのでしょうか?
静岡県熱海市
バブル期の別荘地に名物ゴンドラ物件は1円!?
JR熱海駅から車で急坂を走ること10分。
さらに最寄りの道路からは石階段で高低差15mを駆け上がった先に、
電話ボックスつきの家が立つ珍景がありました。
「階段で上がってくるのはツラいでしょ。でもこのゴンドラがあればすごく楽しいんですよ」
こう話すのはインテリアコーディネーターの大巻広美さん。
彼女がゴンドラと呼ぶのは、上の建物と下の道路を結ぶ鉄骨に接続されたボックスのことで、
人や荷物を乗せて上下動します。
昔から熱海に憧れがあったという大巻さんはこの物件を知った時は運命的だと思ったそう。
しかし、実際に家の中を見るとびっくり。
布団や家具、食器など残置物だらけ。
床が抜けていたり、雨漏りもしていたりとひどい状態だったそう。
「それでも立地的には文句ないし、もし失敗しても払うのは毎年の固定資産税10万円くらい。購入の心理的ハードルは正直低かったです」
そうして昨年9月に1円で購入し、夫婦は毎週末に東京から熱海に通いながら
DIYでリフォームを実施しました。
リフォームにかかったお金は20万円、壊れていたゴンドラの修理が25万円、
そのほかに不動産登記にかかる登録免許税、不動産取得税、固定資産税、
都市計画税などの諸費用が約40万円かかりました。
リフォームや修繕費、税金で90万円近くかかったとしても
家自体は1円で購入できるのはすごいですね。