
Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
【福祉×アートを拡張せよ】
異彩を見出す双子の実験ユニット「ヘラルボニー」
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学生時代、兄弟は一時、自分たちの弱さから自閉症の兄を傷つけ 距離ができてしまいますが、その後関係を修復していき、 さらに福祉に関心を持ちました。 社会人2年目の夏、アート好きな松田崇弥が母に誘われ、 岩手県花巻市の「るんびにい美術館」に訪れたとき、 知的障害のあるアーティストの作品に触れ、 「こんな面白い世界があるのか」と衝撃を受けたそう。 思えば「下手くそだな」と思っていた兄の落書きも 視点を変えると魅力的だったと実感したそうです。
その後、知的障害のあるアーティストの作品を 傘やネクタイなどへ商品化するブランド「MUKU」を始め、 2018年7月にヘラルボニーを設立。 建設現場を囲む仮囲いに知的障害のあるアーティストの作品を掲示する 「全日本仮囲いアートプロジェクト」や パナソニックなど企業にアート作品を提供するなど、 企業や自治体と協力して『福祉×アート』の領域を拡張させています。 「知的障害があることは、『異彩』と定義して 全国各地に広げて、障害のある方たちに対する社会のイメージを変えていきたい」 と話す松田兄弟。 それぞれの特性を尊重し、楽しみながら社会実験に取り組んでいる。 インタビューはこちらから!
