スーパーコンピューターとパソコンの違いは何?「富岳」は新型コロナウイルスの研究もしていた!

  • 更新日

子供の科学

スーパーコンピューターとパソコンの違いは何?

「富岳」は新型コロナウイルスの研究もしていた!

  ◆この記事が掲載されている雑誌は、期間限定で丸ごと1冊読むことができます◆   スーパーコンピューター(スパコン)は大きな”箱”がたくさん並んでいて 私たちが使っているパソコンとは見た目が大きく異なります。     パソコンと比べると、スパコンは比べものにならないほど高速で計算できます。 理化学研究所計算科学研究センター副センター長の佐藤三久先生は 「基本的は動くしくみには違いはありません。どちらも“フォン・ノイマン型”と呼ばれるコンピューターです」 と語ります。   フォン・ノイマン型コンピューターというのは、 プログラムやデータはメモリーに納めておき、コンピューターを用いて何か作業する場合には メモリーから必要なプログラムやデーターをCPU(中央演算処理装置)に引き出して 作業を行うコンピューターのことです。   では何が決定的に違うのかというと、 「コンピューターの心臓部のCPUには、コンピューターの最小単位ともいえるコアが組み込まれています。CPUやコアの数がパソコンと比べてスパコンは圧倒的に多いので、スパコンの計算速度は非常に速くなっているのです」   新しいスパコンの『富岳』は2014年に開発開始、 2020年より試行運用され、2021年には本格稼働予定です。 『富岳』はこれまでのスパコンと比べて、ただ計算速度が速くなっただけでなく、 グラフ解析の性能を競う『Graph500』、産業利用に適した計算の速度を競う『HPCG』、 さらには、人工知能の深層学習に用いる計算能力を示す『HPL-A』でも世界一となり、 合計4部門で首位を獲得しました。  
『富岳』ができること
    『富岳』は日本の科学研究を力強く後押しする原動力になると期待されています。 科学・技術の研究開発では、まず仮説を立てて、 実験を行って仮説が正しかったかどうかを確かめていきます。 スパコンでは、つくり出した仮想空間でシミュレーションができます。   2014年には新薬開発、防災、エネルギーなど9つの研究テーマが採択され、 2016年には脳科学や宇宙科学などの4つの研究テーマが追加されました。   今後、この13の研究テーマを中心に『富岳』を利用する研究を広く募り、 2021年に運用が開始されてからは研究も活発に進められる予定とのこと。   しかし、2020年4月には開発中の『富岳』の一部を用いた研究が実施されることに。 その内容は、新型コロナウイルス対策に貢献できる5つの研究です。 既存の医薬品、約2000種類の中から新型コロナウイルスの感染症に効くものを 見つけ出すことができると期待されています。  
  私たちの暮らしや健康にも大きく関わっているスパコン。 普段はコンピューターが身近にありますが、 スパコンのことを知ってどんな研究をしているかを知るのもいいですね。 こちらの記事には『富岳』を用いた研究についてたくさん記載されています。 ぜひこちらからお読みください。 記事の有効期限: 2021年3月17日 Wednesday]]>