PRESIDENT(プレジデント)

【コロナ禍で「空を飛べない私たち」】地上に出向するCAの本音

 

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コロナ禍で飛行機の運行便数が激減する中、需要が回復するまで別の企業に出向させる取り組みを

複数の航空会社が開始しています。

日本航空(JAL)の客室乗務員の北敦子さんは別会社への出向を決意した一人。

 

現在JALグループでは約3万5000人の社員のうち、1日あたり約1700人が出向先での業務をしています。

ちなみに出向している人は強制的に別企業に出向いているわけではありません。

出向は公募制で、職種や期間を選ぶことができるそうです。

 

130を数える出向先のうち、北さんが選んだのはコールセンター業務です。

2020年9月から12月まで、電話を受ける受電業務を行いました。

今年は1月から3月まで出向せずにフライトやテレワークを中心に働き、

4月からは再びコールセンター業務へ出向しています。

 

現在は主にアンケート調査の回収を行っています。

「電話対応へのハードルはそれほど高くないと思っていましたが、最初はどんな質問が来るかわからなかったので、ドキドキ感がすごくて……。業務では、マニュアルを見ながらお答えしたり、わからないときは管理者に確認しながら、電話口のお相手へ、優しくお伝えします。

内容こそ違えど、お客様への対応は、機内と大きく変わるものではありません。相手の方に寄り添って対応することを心掛けているので、あるときは10分、15分、身の上話を聞いたこともありますね(笑)」

 

現在は月の半分を出向先で働き、ほかの日はテレワークと1回程度のフライトをこなしている北さん。

フライトをゼロにしないのは乗務員としての勘を鈍らせないためだといいます。

 


 

コロナショックが始まった頃は、乗客もまだたくさん乗っていて

『中国の一部で病気が流行っているみたいですね』という感じだったのに、

武漢のロックダウンや街中に消毒液が散布された頃から乗客が減り

感染対策のための装備として手袋、マスク、メガネが加わり

さらに化粧室を掃除する際には、ガウンとフェースシールドを着用するなど

機内の雰囲気もどんどん変化していきました。

 

乗客も以前の旅行でワクワクした様子の人が多かったのも

ビジネスで泣く泣く行かなければいけなくなり、不安がっている乗客の声を聞くこともあったそうです。

いつもなら『これからご出張ですか?』と声掛けをして、

機内の時間を楽しんでもらうのに、積極的に話しかけることが難しいという状況に。

 

コロナは今でも航空業界に大きな影響を及ぼしています。

本誌では、北さんによる現状のレポートなども掲載されています。

こちらからお読みいただけます。

記事の有効期限: 2021年8月26日 Thursday