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孫正義・変革を先導せよ「ビジョンは不変」

 

Forbesの毎年恒例のビリオネア・ランキング。

今年は新型コロナ禍のなか先陣を切って「自ら」と

「自らを成功に導いたビジネス」を再び蘇らせ、

世界をも変えようとしている「変革の先導者」としてのビリオネアの姿を迫っています。

 


ソフトバンク・孫正義


 

 

3月上旬、マンハッタンのレストランで孫正義は

運用総額数兆ドルの聴衆・世界的大手のアセットマネージャー20人の前でこう語りました。

 

「過去は忘れてください」

 

「厳しい時期ではあります」と”聴衆”の目を見ながら孫氏は認めます。

そして彼はビジョン・ファンドの出資先企業9社に次々とプレゼンをさせていきます。

TikTokを運営するバイトダンス、韓国のeコマース最大手のクーパンなどなど

有望な会社に巨額投資をしてきました。

 

「ソフトバンクの状況は苦しい。そう見られているようですが、私たちは変わらず成長を続けます」

 

ソフトバンクグループが仕掛ける1000億ドルのビジョン・ファンドは

間違いなくいま世界一「詮索」を受けています。

過去3年間にわたり、孫氏は88ものスタートアップに1社1億ドル以上かけています。

 

そして現実は計画通りには進んでいません。

例えばウーバー。

ビジョン・ファンドは出遅れ気味に同社に出資し、何億ドルもの含み損を出しています。

 

またウィーワークには2017年以降、ソフトバンクは同社に100億ドル以上注ぎ込みました。

ところが、創業者アダム・ニューマンのお粗末な退場劇を受けIPOを撤回して以来「死に体」となっています。

 

新型コロナがまた追い討ちをかけ、世界的に先行き不透明ないまの状況下では

ビジョン・ファンドを完全に閉鎖すれば、ソフトバンクの株価は反騰するかもしれません。

 


 

これまで多大な富は消失しましたが、ビジョンは曇ることなく、

何十億ドルもの資産を改めて築いてきた孫正義。

現在の彼の純資産額は166億ドル。

 

「戦術にはいくつか悔いもあります。しかし戦略はブレません。ビジョンですか?不変ですよ」

 

孫正義氏のインタビューはこちらからお読みいただけます。