”言葉”で得する人と損する人【もはや叱って育てる時代は終わった】

PRESIDENT(プレジデント)

社会の中で生きる為に避けられないのが<人間関係>。

取り分け上司と部下の<人間関係>は一筋縄ではいかぬものである。

 

「パワハラ」「モラハラ」「セクハラ」などの言葉があふれる現代で、

より良い関係を築く力とは──?

 


”言葉”で得する人と損する人


今号では全国のビジネスパーソン1000人を対象にして独自のアンケート調査を行っている(2018年12月)。

テーマは「職場の声かけ」。

 

その中の設問、「職場で上司が部下を叱る行為を目にする頻度は?」では58.8%が”減っている”と回答した。

2010年に同様の質問をした際の数値は25.0%。

この8年間で<叱る上司>の存在は大幅に減少していることが推し量れる。

 

最近は、パワハラやセクハラで訴えられないかとビクビクしながら部下と接している上司が非常に多い。

 

そう語るのは、精神科医かつ、ビジネスパーソンの心理に関する著書を執筆している片田珠美氏だ。

 

現在役職についている世代と言えば、罵倒型の指導をされてきているはず。

しかし自分たちがされた教育を、同じように部下にしてはいけない。

過去から学んだ技は使えなくなってしまったのである。

そういった環境の中で、上司がどのようにコミュニケーションを取ればいいのか分からなくなるのも当然といえよう。

 

「だからこそ現代の上司は訓練で変わるしかない」というのは、経営コンサルタントの小宮一慶氏。

 

リーダーは部下に対して上手に叱り、そして褒める必要があります。

しかし、今の管理職は叱ることも褒めることもできない傾向にあります

 

アンケート結果でも、叱る上司は減っていても褒める上司が増えたわけではない。

叱る行為と褒める行為は反比例するわけではないのである。

 

過去、良い悪いは抜きにして「叱る」という行為は一種のコミュニケーションであったはずだ。

このまま叱る行為が減少し、褒める行為が増えていかなければ、部下との<関係>自体が希薄になってしまうかもしれない。

 

現代社会における現代の人間関係の構築──

それはこの世代が新たに学んでいかなければならないものだろう。

 

1000人のアンケートから読み解く得する「言葉力」は本誌でチェック◎

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