PRESIDENT(プレジデント)

阿川佐和子・すごいインタビュー術

『いい展開を生む一つの質問』

 

どんな仕事でも客や同僚から必要な情報を聞き出したり、

相手の人物像を知ることで関係を深めたりする必要があります。

ゆえに対話術に磨きをかけることができれば、仕事も人生もうまくいくはず。

『聞く力』の著者、阿川佐和子さんが、プレジデントで『対話の深め方』について答えています。

 

阿川さんは、東京生まれのエッセイスト・作家で、テレビなどでも活躍しています。

『聞く力』は2012年のベストセラーです。

 


誰も聞いたことがない話の引き出し方


 

長年インタビューをやっている阿川さん。

なかには何度か会う人も出てきて、「今度は何を聞けばいい?」と思うこともあるそうですが、

そのつど新しい発見があるそうです。

 

宇宙飛行士の野口聡一さんへのインタビューの際、

1回目は国際宇宙ステーションでの長期滞在から帰ってきたタイミングで、その体験談を。

2回目は生い立ちをインタビュー。

3回目、4回目は別の角度や視点を探して聞くことで、いくらでも引き出しがあったそうです。

 

これまでと違った話を引き出すための視点はこれはどうだろう、あれはどうだろう、と考えて

事前に3つぐらい用意している阿川さん。

それが当たることもあれば、外れることもあると言います。

 

「過去の情報をもとに仮説を立てて本人に問いかけてみることで、新しい情報が得られる可能性があります。その一方で思い込みでストーリーをつくり上げてしまうことのないように常に自戒もしています」

 


誰もが何かを演じている


 

一般的には、相手との距離が近いほうが話はしやすいもの。

しかし、インタビューに関しては、相手との距離が近ければ必ずしもうまくいくというわけではないようです。

むしろうまくいかないことのほうが多いとか。

 

「『あの人のことを知っている』という先入観が油断をもたらすんです」

 

それまでテレビでしか見たことがなく、「あまり好きじゃないな」と思っている人に会うことになり

実際に会ってみたらいい人だった、ということがよくあるそうです。

しかし、読者がその人に対して抱いている印象は大事にしなければいけません。

例えば、「いろいろとトラブルを起こしているけど、本心はどうなの?」という気持ちは持ちつづけること。

「いやいや、この人はいい人なんです」とインタビュアがかばうようなインタビューをしたら、

読者の印象と乖離してしまうからです。

 

読者がたとえどんなに反感を抱いていても偉そうに糾弾する立場になるのもよくないので

「叩かれているあなたも辛いだろうな」という、相手に寄り添う気持ちも持ち合わせて挑んでいるそうです。

 


 

本誌では、さらに『相手の知られざる一面を引き出す方法』なども掲載されています。

さまざまな著名人・芸能人を例に挙げているのでとてもわかりやすいです。

こちらからお読みいただけます。