週刊東洋経済

【がん患者と家族のリアル】

当事者にしかわからないシビアな悩み

 

岐阜県在住の大東篤史さん(46)は

「毎年の健康診断でいっさい問題がなかった自分がまさかがんとは驚きだった」

と振り返ります。

 

発見につながったきっかけは今から10年前の秋、右脇腹に感じた違和感でした。

かかりつけ医に相談して、血液検査などを行いましたが異常はなく。。。

しかしその後も断続的に違和感が続いたので、頼み込んで地元の総合病院でCT検査を行ったところ

左の腎臓に腫瘍が見つかりました。

MRIによる精密検査を経て、8割から9割の確率で腎臓がんだと告げられました。

 

このとき大東さんは37歳。

くしくも大東さんの父親は37歳のときに胃がんで亡くなっています。

小学1年生だった大東さんにとって、がんは不治の病のイメージが植え付けられ

父の亡くなった年齢に近づいた35歳ぐらいからがんを意識するようになったそうです。

 


 

大東さんの腎臓がんは「ステージ3」。

がんが腎臓の膜を破る寸前で、もしかしたらすでに破れて

がんが周囲に転移している可能性も否定できないと告げられました。

手術は3ヶ月先まで予約がいっぱい、不安な日々を送っていたところ

キャンセルが出て1ヶ月以上前倒して手術を受けることに。

 

手術自体は順調に終わりましたが、そのごの合併症に苦しめられました。

手術後、腹部内の出血が止まらず翌日に再度開腹。

さらにその数日後は腸閉塞が起き、結局1週間で3度手術することに。

 

痛みも強く、10日間の入院のはずが結局1ヶ月もかかったそうです。

手術翌年には長女が誕生し、今は普通に生活できているそうです。

大東さんは「がんの手術と子どもの誕生を経て、生と死について考えさせられた」と話します。

 


 

大東さんのように無事に回復し、通常の生活が送れることが一番ですが

がん患者の方や、その御家族はどのような悩みを持つのでしょうか。

アンケートによると、

 

【がん患者本人の悩み】

・再発、転移の可能性

・住宅ローンが組めない

・新型コロナウイルス に感染したら重症化するのでは

・今後かかるお金が心配

 

【がん患者ご家族の悩み】

・どう看病して支えるか、判断材料もなく、先行きが見えない不安に襲われた

・どうやって本人告知しようかと迷った

・患者家族のケアもしてほしい

 

などさまざまな悩みがありました。

いきなり病気と告げられると、戸惑いと不安と動揺が一気に押し寄せてくるのがわかります。

そんなときどうすればよいか、どんな治療を選ぶべきか、

生活や家族への協力はどのようにするかなど

経験者の方たちだからこそ知っていることが本誌では紹介されています。

 

健康であることが一番の理想ですが、がんは2人に1人がかかるといわれています。

もしものときを考えて、自分なりにどうするのかを考えておくのも大事なことかもしれません。

こちらから本誌をお読みいただけます。