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ウイルス学専門家が答える、新型コロナワクチンの疑問
いよいよ接種が始まった新型コロナウイルス感染症のワクチン。
いろんな疑問や不安があるかと思いますが、
病理医でウイルス学の専門家である、峰宗太郎先生が答えています。
峰 宗太郎先生は病理専門医、薬剤師、博士(医学)。
国立国際医療研究センター病院、国立感染症研究所等を経て現職。
疑問『従来のワクチンと何が違うの?』
「今回接種が始まるm(メッセンジャー)RNAワクチンは、
ウイルスの表面にあるSたんぱく質というものをターゲットにして、
新型コロナウイルスに対する免疫をつけさせるのが目的です。
ワクチンを接種すると、体内でSたんぱく質が産生され、免疫を誘導します。
いわば、免疫獲得のための設計図のようなもの。
従来の生ワクチン(生きたワクチンを弱毒化させたもの)や
不活化ワクチン(ウイルスの感染能力を失わせたもの)などとは全く異なる、
新しい技術を用いて世界で初めて実用化されたものです」
疑問『ワクチン接種で期待できる効果は?』
「ワクチンには発症予防、重症化予防、感染予防の3つが期待されます。
mRNAワクチンの場合、発症予防効果は95%程度。
これはたとえ感染しても発症するリスクが極めて低いということです。
また、重症化を防ぐ効果もあることがわかっています。
感染予防に関しては明確ではありませんが、どうやらあるようだとみられます。
変異ウイルスについても、多少の違いはあっても効果を期待できます」
発症リスクが10分の1になる、と言われるmRNAワクチン。
従来のインフルエンザワクチンは30~60%の予防効果、
麻疹ワクチンは95%と言われています。
mRNAワクチンはインフルエンザワクチンよりもかなり効果が高い数値となっています。
実際、まだまだ接種後の情報がないため不安が多いですが
こういった専門家のコメントは読んでおきたいですね。
本誌では全部で7つの疑問に答えています。
続きは本誌にてお読みいただけます。