月刊江戸楽

【江戸時代】

洒落や風刺を交えた大人向け読み物”黄表紙”が

現代でも十分おもしろい

読書の秋、江戸時代にも読書を楽しむ人々の姿が

書物に書き記されています。

 

昔も今も、あまり大きく変わらずに

子どもはおとぎ話を読み、

大人は人情や滑稽話、伝説や軍記物まで様々な本を読んでいました。

 

その中でも、「黄表紙」というジャンルの本を知っていますか?

 

洒落や風刺を交えた大人向け読み物で、

自由と規制の波間を行き来する時代背景なども含めて

表現の面白さにくすりと笑ってしまうという。

 

 

黄表紙の始まりともいえる、

恋川春町の「金々先生栄花夢」

 

描かれている男から吹き出しが伸び、

セリフが書かれているところを見ると

現代の漫画を想起させます。

 


 

山東京伝 作

「江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)」

 

★簡単なあらすじ

女性にモテたい資産家の息子・艶二郎は

実在しない女性の名前を彼女の名前のように

刺青で入れたり、灸でわざと消し跡までつけたり、

おしかけファンを金で雇ったり、

殴られる男は人気者という意味で殴り屋を雇ってボコボコにされる。

 

極め付けは、芸者を雇い、一緒に心中するフリをして

町中に自分の噂を広げようとするも、

心中のフリをしにいく途中で

泥棒に着物をすべて剥がされ艶二郎は物乞いをする。

たくさん痛い目に合った艶二郎は改心した。

 


 

現代でも、ギャグコミックで出せそうなくらい、

キャラの濃い艶二郎でしたね!

江戸時代の時代感も伝わってくるお話でした。

 

このように、くくくっと笑える話が

10ページほどに渡って綴られ、

多くが上下巻や上中下巻として販売されていたそうです。

 

さらにいろんな書物や、出版自体の仕組みなどについては

こちらで詳しく書かれています!

記事の有効期限: 2018年11月19日 Monday