AERA(アエラ)

写真家・映像作家 奥山由之

撮った後に選ぶこと、それが「撮ること」

 

完全に真っ暗な空間に、

漁船のきしみや、波の音が聞こえてくる。

小さいライトを手に持って進むと

光の輪が巨大な写真を浮かび上がらせる。

 

白い光が照らすギラギラとした魚の生々しさ、

漁師のニカっとした笑顔の写真。

 

それは東京・品川で開催された写真展「白い光」の

一つの作品だった。

 

撮影したのは写真家・映像作家の奥山由之。

 

「いま巷にあふれるパソコンやスマホの写真は

どれも自ら発光している。

でもプリントされた写真は光を当てることで初めて見ることができる。

今回の写真展では、『写真を見る』という行為を

改めて意識してもらいたかったんです」

 

そう話す奥山は20歳で写真家デビュー。

ファッション誌「GINZA」や「装苑」の表示を飾り、

サカナクションなどのミュージックビデオ、

FUJIFILMやルミネの広告写真を手がけてきた。

 

そんなすごい経歴を持っていても、

ぶつかる壁や、撮ることや自分への疑問などから

撮ることができなくなった時期もあった。

 

そんな彼がどうやって今、再び写真を撮るようになったのか。

 

幼少期から今までのロングインタビューを掲載。