PRESIDENT(プレジデント)

茂木健一郎『ガッキーと星野源は【制約結婚】だ』

 

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海野つなみさんの人気漫画が原作のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』は2016年の大ヒットとなりました。

2021年1月にはスペシャルが放送され、

そして主演の新垣結衣さんと星野源さんがスペシャルの収録をきっかけに交際を始め、

婚約を発表したことが大きな話題となりました。

 

『契約結婚』がテーマとなった恋愛ドラマでしたが、

そんなドラマの設定を、出演した新垣さんと星野さんがまるでなぞるようにお付き合いを始め、実際に結ばれる。

フィクションと現実が共鳴して一つに合流したような展開を通して、

『逃げるは恥だか役に立つ』はエンタメ市場に残る「完成度」の高い作品、イベントになりました。

 


 

脳科学者の茂木健一郎さんは、お二人の結婚が『制約結婚』だと言います。

 

現代人は恋愛というと人間の自由な「感情」によって生まれるものだと思っているところがある、

恋愛ができなかったり、相手に恵まれなかったりするのは人間力が足りないのだと考える人が多い。

しかし実際には、脳の仕組みとしては、何かをきっかけとして心が動く。

完全に自由な感情など存在せずに、仕事を進めたり、生活するうえで自分が置かれた状況、

制約の中で、心の「色」が生み出されていきます。

 

二人の男女が恋愛感情ではなく、便宜上「結婚」生活を始めるという『逃げ恥』の設定の中に

現代人にとっての「本質」や「救い」さえも感じられる。

新垣さんも、星野さんも、どちらも大スターで、誰でも相手を選べるように思いますが、

実際にはドラマの撮影という「職場」「制約」の中での出会いで結ばれました。

その点においては、視聴者や一般人と変わりません。

 

難しさの中に自由があるのは、恋愛もビジネスも同じ。時には「制約」の中に「逃げる」ことが、「恥」でもなんでもなく「役に立つ」のだ。

ドラマだけれど現代人が共感することがたくさん表現され、

その中の主人公の夫婦が現実で本当に結婚するという、共感・感動・驚きが次々に起こった『逃げ恥』

お二人の結婚は視聴者やファンたち、共演者すら本当にびっくりな発表でしたが、

日本中を『結婚』でこんなにも話題になることに、”制約”を飛び越えていますね。

 

茂木健一郎さんの記事全文はこちらからお読みいただけます。

記事の有効期限: 2021年9月9日 Thursday