《自分の中の宝探し》細田守監督作品から見るソーシャルデザイン

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オルタナ

《自分の中の宝探し》細田守監督作品から見るソーシャルデザイン

  2019年2月に、細田守監督の「未来のミライ」が アニー賞で長編インディペンデント作品賞を受賞しました。   『アニー賞』とは、1972年から始まった 国際アニメーション映画協会が主催するアニメーション作品と そのスタッフに与えられる賞のことで 『長編インディペンデント作品賞』は 独立しているアニメーターや国際的なスタジオによる作品など、 アメリカ合衆国で広く公開されていない長編アニメーション映画を対象としています。   本記事はソーシャルデザイナーの福井崇人さんによる連載で ソーシャルデザインについて「宝さがし」と表現しています。 ソーシャルデザインとは、社会貢献を前提にしたコトやモノのデザインのこと。 映画を通した社会貢献とはなんでしょうか。  
「細田監督の作品には共通してあるテーマを見つけることができる」
福井さんによると、細田監督の作品には一貫したテーマがあるといいます。   『サマーウォーズ』…大家族のありがたさ 結婚した奥様の実家が長野県上田市にあり、 大家族であったことがモチーフとなって生まれた作品。   『おおかみこどもの雨と雪』…シングルマザーの子育て 監督のお母さんが亡くなったことで、 母の総括をしたいという思いから生まれた作品。   『バケモノの子』…父親の子育て 監督に息子が誕生し、父親となったことから生まれた作品。   『未来のミライ』…兄妹の子育て 監督にとって妹となる長女が誕生したことで生まれた作品。   それぞれが《家族》をモチーフに描かれ、 子どもを育てる大切さやありがたさ、そして子どもの成長を アニメの力で表現することに一貫していてブレがありません。  
  福井さんによると 「ソーシャルデザインは、社会や世界を変えたいという思いから語られることが多いが、多くの人にとっては世界を変えるなんておおげさに思えるかもしれない。だが、自分が変われば世界が変わり、普段見ている光景が変わる。細田監督のように自分の存在意義をつくることで、社会に優しさを残すことになるだろう」 と記しています。   “ソーシャルデザインとは、自らの経験や体験の中での「宝さがし」で その宝は自分の中にある…” そんな記載に私も納得しました。   細田監督の作品には家族や親戚、この世の繋がりについて たくさん考えさせられる作品があります。 そのどれもが監督自身の経験からきたものだと思いながら作品を観ると より作品の感覚に近づけるような気がします。   作品の解説や、ソーシャルデザインについて本誌にて全文お読みいただけます。 記事の有効期限: 2020年6月29日 Monday]]>