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..もより打ち解けて情のやさしさを見せていた一夜の印象があった、と空想させてもらえばなお面白い。道信も風流の貴公子である。父は太政大臣為ため光みつ、祖父は右大臣師もろ輔すけで、伯父・関白兼かね家いえの..
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..かわいく舞ったなら、花の園にまでも遊ばせようね。」「舞へ舞へ」とは、カタツムリの別称マイマイとの掛かけ詞ことばであり、また、二対の触覚をゆるゆる動かしながら進むさまを舞いに見立てたおもしろい表..
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..、それは多くの木々に花の咲く季節。しかも、その四月に、君は「わが妻」となってやってくるのである。春を待つ思いに、妻となってわがもとにやってくる女性を待つういういしい思いが重なり、祝婚歌の代表と..
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..高泰子「塔」主宰木に花咲き君わが妻とならむ日の四月なかなか遠くもあるかな前田夕暮『収穫』放送6月15日日再放送6月17日火,{48F69F65-82E0-4EB3-AC65-ECF32A6DC..
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..みかんより咲き始めた花の蜜のほうがいいらしいと知りました。一方、シジュウカラが来るようになりました。サルスベリにまず来てテラスに飛んでゆき、ヒマワリの種をすばやく食べてサルスベリにもどります。..
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..手もとにどうぞ。紅の花とも見えてまゆみにははぜて小さき実の光りおり(添削例)花は小さく地味なのに、本当に鮮やかに目立つのがまゆみの実です。下の句にはその感じがよく出ていると思いました。直ちょく..
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..の光りおり(添削例)花は小さく地味なのに、本当に鮮やかに目立つのがまゆみの実です。下の句にはその感じがよく出ていると思いました。直ちょく喩ゆの表現「如くに」はどうしても多用しがちですから、よく..
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..も解消しながら。紅の花の如くにまゆみの実はぜて小さき実の光りおり(原作)栃木県鹿沼市保母富絵今野寿美こんの・すみ「りとむ」編集人,{4B0713FF-D1B5-4F27-A443-16D1D2..
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..歌2014.06迎春花客去りたればそれぞれにそこはかとなく疲れをみせる農閑期糸紡ぎつつ機織す母の面影脳裏かすめる干し柿に変身遂げた身しらずは粉を噴きつつ店頭飾る(原作)(原作)(原作)山本さん..
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..したところで生花や鉢花をいたわって詠まれた歌のようです。「ゲイシュンカ」と一語にするより、あちこちに飾ったことを伝えたいですね。「客去りたれば」も素っ気なくないですか?農家の女性たちがいかにた..
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..粉を噴きながら迎春の花々も客見送りてそこはかとなく疲れをみせる(添削例)(添削例)(添削例)「亡き妻の誕生日の頃に咲く庭の寒椿」は「かみさんの大好きだった花」でもあるそうで、これは挽歌であり、..
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..みさんの大好きだった花」でもあるそうで、これは挽歌であり、なかなか素敵です。ただ原作の、椿の中に暮らしているという発想は少し無理では?見守るは吾の暮らしか寒の日の椿の中に影持たぬ人(添削例)吾..
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..理では?見守るは吾の暮らしか寒の日の椿の中に影持たぬ人(添削例)吾のことじっと見守り暮らしいる椿の中に影持たぬ人浜松市南区大庭拓郎(原作)に焼き付いている姿に感じ入ります。極寒のなか、「足元に小さ..
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..よ深むる大分市山�ア潤子「夜まわり」を実践されていたご主人が昨年他界され、引き継いだ結果、「今では大きな輪に」なっているそうです。作者ご自身気になさっているとおり、うたいだしの叙述は意が通らない..
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..ご飯が食べられない。暮らしの切実さを思うばかりです。金の卵と歓迎されて上京、就職する際も、川島さんの〈作歌メモ〉によれば移動証明書なるものがあり、いずれもたいへん大切だったとか。回想の一首は貴重な..
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..す。また「衣」は今の暮らしになじみにくいようです。とりあえず、木になりそうなものを。,{1A755CD8-7E1F-4607-A70A-7596F7B536B5}44,2014.06 NHK短歌4..
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..(小説家、田た山やま花か袋たい門下)と二人だけ、実力を認められて定期寄稿作家に選ばれた。このことで、文学で身を立てたい希望がふつふつとわき起こった。編集主幹の詩人・河井酔すい茗めいからも、上京..
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..なづるも」(『無いち花じ果く』)も思い出される。自我の欲求と役割の圧迫の間で、ほとんど「石」に化したように思うところまで、邦子は追い込まれていた。ピク??と児が全身の神経はふともふるへて母を憎..
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..が蒔きし此夏草に赤き花咲き赤き花咲く物言はで十日すぎける此男ふたり女けものゝ如く荒すさみはてける入日入日まつ赤かな入日何か言へ一言言ひて落ちもゆけかしきりぎりす恋さへ身さへ投げ出して何とて母と..
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..夏草に赤き花咲き赤き花咲く物言はで十日すぎける此男ふたり女けものゝ如く荒すさみはてける入日入日まつ赤かな入日何か言へ一言言ひて落ちもゆけかしきりぎりす恋さへ身さへ投げ出して何とて母となりはてし..
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..014.06願はくは花のしたにて春死なんそのきさらぎの望もち月づきの頃中学と高校は工業大学附属の中高一貫校だったので、エンジニアの親を持つ同級生が多かった。そのせいか、人文科学に対する関心は全..
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..湛えた歌だと感じた。花は無論、桜の花。そして今でも、満月の夜の桜の樹の下に躰を横たえる西行の姿を思わずイメージする。西行も掲出歌もあまりに有名なので今さらではあるが、北面の武士・佐藤義のり清き..
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..じた。花は無論、桜の花。そして今でも、満月の夜の桜の樹の下に躰を横たえる西行の姿を思わずイメージする。西行も掲出歌もあまりに有名なので今さらではあるが、北面の武士・佐藤義のり清きよは二十三歳の..
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..人の愛していた牡丹の花を送ってきたときに作った歌だという。歌の中の「ふかみ草」は牡丹の別名で、「深い」と掛かけ詞ことばにして用いられている。また、「にほひ」は、ここでは「色の美しさ」を表してい..
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..るそうだ。││牡丹の花を、亡き人の形見として見ると、嘆きが深い。なぜこんなにも美しい色なのだろう。││だいたい、こんな意味になるのだろう。「巧みな歌」と評している本もあるけれど、ただ技巧的なの..
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..らである。人の死後、花などの自然がいつもより美しく感じられるのはなぜなのだろう。亡くなった人がもう見ることができないのを惜しむからだろうか。ただ、それだけでなく、どこか別の世界から、この花を見..
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..か別の世界から、この花を見ているように感じるときもある。この世から人が去ったあとも、自然は変わりなく美しく続いていく。そう思うと、私たちは不思議に安らかな気持ちになったりする。母みまかりにける..
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..のやうなわたしと昔の花のやうな桜と出会つて静かやぶからしのやぶに満ちゐる虫の声あした終らんりんりんとせりひたすら瑞々しい。字余りも、感情の流れを切らず、肉声に近く読み手に響く効果を生んでいる。..
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..こやま・みきこ「心の花」会員照り透るひかりの中なかに消ぬべくも蟋蟀と吾あとなげかひにけりわれの眼のつひに見るなき世はありて昼のもなかを白萩の散る振袖に真ま白しろき犬をかいつつみ冬の光にゆくをと..
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..歌論』4月今野寿美『花絆』/辺見じゅん『水祭りの桟橋』5月外塚喬『喬木』/宮地伸一『夏の落葉』/岩田正歌論集『現代短歌の世界』7月木俣修『雪前雪後』/樋口賢治『鰊ぐもり』/川口美根子『紅塵の賦..
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..紙金泥』/鈴木幸輔『花酔』10月小中英之『翼鏡』/馬場あき子『ふぶき浜』11月安永蕗子『藍月』/小市巳世司『ほやの実』/永田和宏『無限軌道』/大島史洋『炎樹』12月武川忠一『秋照』/大西民子『..
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..くべながら冬越す窓に花咲かせをり一族の歴史風狂さすらひの血はこんこんと縦にながるる敗北はあるひは罪かブラキストン・ラインこえきし祖父を超すべし嫁して祖母七十五年ひともとの樹にたとふれば両手にあ..
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..むだけで親子の関係、暮らしぶりまでみえてくる。ひつそりと暗きほかげで夜なべする母の日も母は常のごとくに岸上大作『意志表示』食卓にぽつり置かれぬ「父の日」のユンケルローヤル黄帝液は小高賢『本所両国』..
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..思ひの外の世を生きて花下陰に笑まふことあり『冬麗』『天窓』『天窓』『魚愁』★6月1日(日)放送・3日(火)再放送天てんまど窓を空に組む足の足一梁ゆらとわが目もゆれて何ものの声到るとも思はぬに星..
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..でした。★永田和宏賞花なんか買わない人が花を買う駄目犬だったあいつのために北九州市松瀬詩子評◎私には買ってくれたこともないのにという思いと、でも結構いいところもあるんだという、夫の新たな側面を..
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..花なんか買わない人が花を買う駄目犬だったあいつのために北九州市松瀬詩子評◎私には買ってくれたこともないのにという思いと、でも結構いいところもあるんだという、夫の新たな側面を見出した喜び。犬への..
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..陽射しとクロッカスの花が溢れ出てくる。評◎かつては試験の教室から、そしていまこの世という場所から、自分を残して友は出て行った。震災に関わる背景があるのかもしれない。神奈川県横須賀市鈴木頴一千葉..
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..らの靴みなあたらしく花のごとくに歩道を動く宮城県美里町熊谷松雄雪道を行きて春めく靴を買う明るいベージュの色なら飛べそう秋田県能代市佐々木克子走ってる時に実感できたんだサンダルやめて靴でよかった..
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..飛べそう秋田県能代市佐々木克子走ってる時に実感できたんだサンダルやめて靴でよかった秋田県潟上市渡辺崇晴膝迄の長靴履いて雪を漕ぐ雪国に住む普通の暮らし山形県川西町山口三郎狭すぎて都会の部屋に置けない..
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..漕ぐ雪国に住む普通の暮らし山形県川西町山口三郎狭すぎて都会の部屋に置けないとスキー靴もまた田舎に届く福島県会津若松市林久美子夏雲を背に写りをり若きわれとはじめて履きしキャラバンシューズ福島市逸見征..
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..を決める愛知県豊橋市佐々木剛輔皮靴を買ってもらったうれしさにカツカツならしあゆんだ昭和神奈川県伊勢原市国村きぬゑ玄関に黒くろ靴くつばかり犇ひしめきて奥の仏間に唱しょう名みょう響く愛知県副松勲大雪の..
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..ね。ほどよい距離感とやさしさを感じます。「らくらく」と「あんころ」のリズムも軽快でした。評◎ちいさなお子さんの誕生日と読みました。すこしずつ肺が育って、消すことができるロウソクが増えてゆく。日々の..
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..稗田和美おめでとうの花は贈れず十二月の午後の光を全身に受く大阪府三上昇「おめでとう」の声が小休止した頃に嬉しさが全身を満たし始める福岡県筑紫野市松尾さくら「おめでとう」誰かが誰かに言っている今..
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..歩きし四国路は今年も花の咲きてをるらむ千葉県船橋市緒方宗秋歩く足みんな速さが違ってる大人と子供と散歩の犬と千葉県白井市毘舍利道弘小走りに野良から帰る母が見ゆ「歩く」を知らぬ明治のおんな千葉県八..
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..りと門へと歩む島根県佐々木ミチ子ウォーキングに出掛けますとふ書き置きのそばにドアキー忘れてありぬ名古屋市天白区藤掛宏子「歩くこと叶わぬようになりました」筆圧やさし百歳のはがき岡山市北区安藤兼子くる..
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..区國友道治ハナアブが花ごとの蜜をたしかめる一歩おくれてわたしがつづく熊本県西原村茶円りゅい母さんのサクサクとした歩き方好きだったかも風を感じる兵庫県高砂市山下あき子山羊に会い児童等に会い学校が..
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..ら届いたメールは少しやさしい一番に見つけた桜君からの写メで届いた春色便り無理をして慣れない絵文字を使ったら伝える言葉は消えてしまった評◎書体によって見た目も雰囲気もちがってくるところを、心情に重ねて..
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..るのが上手い。「少しやさしい」とメールの印象を言っているが、あなたから私への気持ちが変化していることも感じ取っているのだろう。?胸キュン大賞好きという重い気持ちを軽くする風船みたいな絵文字散りばめ評..
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..中の君のためきれいな花を写メで送るよ鹿児島県出水市藍顔文字を一度使えば父さんも進化したねと娘のデコメ奈良県生駒市笹川裕史ただ事でない揺れのあと返信を待った願った祈った泣いた鹿児島市文月ななみ,..
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..押し上げて顔埋うめて花に吸いつく蜜蜂の尻はきらめく陽ざしを受けて広島県福山市廣本貢一沖縄県豊見城市田盛幸子視野いっぱいに広がる菜の花畑。風に揺らぐ黄金の光を眩しむ。結句「丘押し上げて」がさらに..