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..ーガイド下治療本誌では134号(2011年)と141号(2012年)で運動器の超音波診断について特集を組んできたが、それから5年以上が経過した。運動器エコーの世界はさらに進歩を遂げ、エコーで画..
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..。運動器エコーの世界はさらに進歩を遂げ、エコーで画像診断するだけでなく、エコーガイド下での注射の活用が進んでいる。生理食塩水やヒアルロン酸などの液体をピンポイントで注射することで難治性の疼痛な..
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..なく、アメリカなどではエコーガイド下での治療デバイスも開発されている。この特集ではその最前線を4人の先生に取材した。4人の先生みな力の入った内容で、大変充実した内容になっている。ぜひ、熟読して..
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..れている。この特集ではその最前線を4人の先生に取材した。4人の先生みな力の入った内容で、大変充実した内容になっている。ぜひ、熟読していただきたい。宮武和馬P.15福島八枝子P.25,{3401..
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..取締役この特集の最初は、エコーの普及と診断(観察)技術の向上のため、全国を回り、セミナーや講習、著作やウエブサイトでの情報提供など努めている松崎氏に近年のエコー活用の傾向や特徴などについて聞い..
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..いた。エコーについては以前にも2008年から連載「スポーツに役立てる超音波画像診断」を掲載、その後に書籍としてまとめたほか、2011年131号で「超音波診断から診療へ??整形外科領域で進むエコ..
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..コー活用の近年の傾向は?運動器超音波がもたらす新しい「診療」松崎:昔々は診断するツール(装置)がすべての分野においてありませんでした。柔道整復師も鍼灸師もそうでしょうし、もちろん医師もそうでし..
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..い「診療」松崎:昔々は診断するツール(装置)がすべての分野においてありませんでした。柔道整復師も鍼灸師もそうでしょうし、もちろん医師もそうでしょうね。今は、レントゲン、MRI、CTなどの画像診..
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..もそうでしょうね。今は、レントゲン、MRI、CTなどの画像診断装置があって、そこで画像として問題になるものが見えなければ、その問題はないと考えるか、もしくは病態そのものが把握しきれなかった。そ..
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..えなければ、その問題はないと考えるか、もしくは病態そのものが把握しきれなかった。そこで止まっていたという現状があります。エコーを使うことで大きく変わったのは、今まで見えなかった軟部組織が把握で..
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..とで大きく変わったのは、今まで見えなかった軟部組織が把握できる。あとは、エコーならではのことですが、動きで評価できるということ。これが大きく、病態に対して、今まで見えなかったことが見え始めてく..
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..きく変わったのは、今まで見えなかった軟部組織が把握できる。あとは、エコーならではのことですが、動きで評価できるということ。これが大きく、病態に対して、今まで見えなかったことが見え始めてくるという..
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..織が把握できる。あとは、エコーならではのことですが、動きで評価できるということ。これが大きく、病態に対して、今まで見えなかったことが見え始めてくるという形になってくる。そうすると、その見えなか..
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..く、病態に対して、今まで見えなかったことが見え始めてくるという形になってくる。そうすると、その見えなかったことに対して、理学療法士(PT)などは、今までは浅層筋は触っていてわかっていたけれど、深..
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..学療法士(PT)などは、今までは浅層筋は触っていてわかっていたけれど、深層筋はどうだったんだろうということも、その動きに対するアプローチで評価できるということで、だんだんわかってきたことがあり..
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..士(PT)などは、今までは浅層筋は触っていてわかっていたけれど、深層筋はどうだったんだろうということも、その動きに対するアプローチで評価できるということで、だんだんわかってきたことがあります。当..
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..PT)などは、今までは浅層筋は触っていてわかっていたけれど、深層筋はどうだったんだろうということも、その動きに対するアプローチで評価できるということで、だんだんわかってきたことがあります。当然..
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..どは、今までは浅層筋は触っていてわかっていたけれど、深層筋はどうだったんだろうということも、その動きに対するアプローチで評価できるということで、だんだんわかってきたことがあります。当然、それだ..
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..ていたけれど、深層筋はどうだったんだろうということも、その動きに対するアプローチで評価できるということで、だんだんわかってきたことがあります。当然、それだけ対応も的確にできるようになってきたと..
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..と言えるでしょう。今はエコーの性能が本誌でエコーの連載を始めた7 ~ 8年前よりさらに向上し、分解能がぐっと上がってきたということもあるのですが…。——あの当時よりもまた向上した?松崎:かなり..
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..が違うかと言うと、今までではこの病態のこの辺りだろうというように注射していたものがもっと正確にできるようになった。たとえば神経周りに注射しようとしているときに、これまでは神経が見えて、神経の周り..
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..かと言うと、今までではこの病態のこの辺りだろうというように注射していたものがもっと正確にできるようになった。たとえば神経周りに注射しようとしているときに、これまでは神経が見えて、神経の周りに薬..
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..しているときに、これまでは神経が見えて、神経の周りに薬液が広がればよいとされていましたが、今は神経上膜の数mmのところに入れるだけで、薬液の広がりがエコーの普及のため全国で研修セミナー講師などを..
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..いるときに、これまでは神経が見えて、神経の周りに薬液が広がればよいとされていましたが、今は神経上膜の数mmのところに入れるだけで、薬液の広がりがエコーの普及のため全国で研修セミナー講師などを務..
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..されていましたが、今は神経上膜の数mmのところに入れるだけで、薬液の広がりがエコーの普及のため全国で研修セミナー講師などを務めている松崎正史(まつざき・まさし)氏違う、もっと効果的にできる、そ..
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..す。そうなると、目的は治療の効果を上げるという点が大きいのですが、もう一つ最近言われているのが、診断的治療です。つまり、数mm単位で薬液を注射し、ここで効かなければこの病態じゃない、逆に効くと..
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..単位で薬液を注射し、ここで効かなければこの病態じゃない、逆に効くと、この病態だということを弁別するという時代になってきています。それぐらい、精度の高い治療につなげるというようになってきているとい..
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..きているというのが、ここ最近の大きい流れです。——それは医師レベルの話。松崎:そうです。さらに、なぜこの診断的治療が重要かというと、ピンポイントで注,{5549F5C9-3590-491E-B7..
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..い流れです。——それは医師レベルの話。松崎:そうです。さらに、なぜこの診断的治療が重要かというと、ピンポイントで注,{5549F5C9-3590-491E-B7C0-0F818D650A2E}..
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..矢印:1 mm射してここが病態だとわかると、次はPTの仕事ということで、たとえばこれまでであれば、大雑把にある筋肉のこの領域は動いてないようだとされたのが、「ここが一番の病態だから、ここを動かす..
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..病態だとわかると、次はPTの仕事ということで、たとえばこれまでであれば、大雑把にある筋肉のこの領域は動いてないようだとされたのが、「ここが一番の病態だから、ここを動かすようにしてください」とP..
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..ことで、たとえばこれまでであれば、大雑把にある筋肉のこの領域は動いてないようだとされたのが、「ここが一番の病態だから、ここを動かすようにしてください」とPTに伝えるなど、PTとの連携も変わってき..
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..にある筋肉のこの領域は動いてないようだとされたのが、「ここが一番の病態だから、ここを動かすようにしてください」とPTに伝えるなど、PTとの連携も変わってきています。こうした医師とPTの連携もあ..
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..うだとされたのが、「ここが一番の病態だから、ここを動かすようにしてください」とPTに伝えるなど、PTとの連携も変わってきています。こうした医師とPTの連携もありますし、鍼灸の分野でも最近言われて..
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..が一番の病態だから、ここを動かすようにしてください」とPTに伝えるなど、PTとの連携も変わってきています。こうした医師とPTの連携もありますし、鍼灸の分野でも最近言われているのが、治療の大きな目..
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..が、治療の大きな目的はfasciaという考え方です。つまり筋骨格系を包んでいる膜そのものに対して、それが動きが悪くなったり連携がうまくとれなくなることによって痛みが生じてくるだろうという考え方..
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..え方。今やっているのは、そのfasciaをリリースをするという手法です(図2)。それを針先でやって決める。薬液を入れて確認するというのは医師の仕事です。鍼灸などではfasciaそのものを針でつ..
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..れて確認するというのは医師の仕事です。鍼灸などではfasciaそのものを針でつくわけです。それも同じような形で、狙っているところは同じです。今までだとなんとなく針が刺さった感覚だとか、針先が入..
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..仕事です。鍼灸などではfasciaそのものを針でつくわけです。それも同じような形で、狙っているところは同じです。今までだとなんとなく針が刺さった感覚だとか、針先が入った感覚、たとえば「ズンとき..
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..で、狙っているところは同じです。今までだとなんとなく針が刺さった感覚だとか、針先が入った感覚、たとえば「ズンときた」というような表現がなされてきたのですが、エコーガイド下では狙ったところに確実..
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..ところは同じです。今までだとなんとなく針が刺さった感覚だとか、針先が入った感覚、たとえば「ズンときた」というような表現がなされてきたのですが、エコーガイド下では狙ったところに確実にここだと確認し..
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..が、エコーガイド下では狙ったところに確実にここだと確認してできているということです。鍼灸師も可視化して治療ができるようになってきているわけです。Sportsmedicine 2017 NO.1..
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..狙ったところに確実にここだと確認してできているということです。鍼灸師も可視化して治療ができるようになってきているわけです。Sportsmedicine 2017 NO.193もう1つ大きいのは、..
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..93もう1つ大きいのは、そこに入れる薬液です。今までだとどうしても痛みを取るということで、まずはキシロカインやメピバカインなど麻酔薬を用いるのが基本型でしたが、今は生理的食塩水を用いるケースが..
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..に入れる薬液です。今までだとどうしても痛みを取るということで、まずはキシロカインやメピバカインなど麻酔薬を用いるのが基本型でしたが、今は生理的食塩水を用いるケースが多くなっています。それはなぜか..
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..が基本型でしたが、今は生理的食塩水を用いるケースが多くなっています。それはなぜかと言うと、生理食塩水であれば、神経周りに行っても薬による合併症の可能性が軽減されるからです。したがって、運動麻痺..
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..くなっています。それはなぜかと言うと、生理食塩水であれば、神経周りに行っても薬による合併症の可能性が軽減されるからです。したがって、運動麻痺は起きないし、仮に何かあったとしても薬液じゃないので..
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..したがって、運動麻痺は起きないし、仮に何かあったとしても薬液じゃないので、副作用はほとんど考えにくい。ハイドロリリース、ハイドロダイセクション——鍼灸師が鍼を刺すのに似ている。松崎:そう。では..
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..じゃないので、副作用はほとんど考えにくい。ハイドロリリース、ハイドロダイセクション——鍼灸師が鍼を刺すのに似ている。松崎:そう。では、なぜ薬液が効くかについては、今いろいろな議論がなされている..
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..薬液が効くかについては、今いろいろな議論がなされているところです。少ない生理的食塩水だけで効くということで、今エコーガイド下での注射によるfasciaリリースを、とくにそれを提唱している皆川洋..