・かつて5年生存率が20%に満たない疾患であった肺動脈性肺高血圧症は,治療薬が次々と登場したことから治療戦略が大きく進歩し,適切な治療につなげさえすれば予後を大きく変えることができる疾患となった.
・2025年に大きく状況が変わり,肺高血圧症(PH)に関するガイドラインの改訂や,平均肺動脈圧の定義変更をはじめ,わが国独自のリスク層別化指標や治療アルゴリズムが示され,新たにアクチビンシグナル伝達阻害薬ソタテルセプトも承認・発売された.
・本特集では,PHの診療・研究を実際に先導する専門家たちが,心エコースクリーニングと診断から,新薬を取り入れた治療アルゴリズム,遺伝学的検査や肺移植適応を含む患者の層別化,吸入療法・カテーテル治療の広がり,ICTを活用した診療体制まで,PH診療の“今”をわかりやすく解説する.
はじめに
肺高血圧症診断のための心エコーの役割――スクリーニングから運動負荷心エコーまで
Group 2 PHの肺血管機能障害におけるエネルギー代謝異常
PAH治療はここまで変わる――ソタテルセプトが拓く“リバースリモデリング”の時代
肺動脈性肺高血圧症の病態評価と治療アルゴリズム
オスラー病に伴う肺高血圧症の診療の実態
最新のガイドラインに基づいた肺移植適応患者の決定
可能性が広がるプロスタサイクリン吸入療法
完全血行再建を目指すCTEPH治療の現在地
ICTを活用した肺高血圧症の効果的診療――国内外の動静とDX・AX時代のユースケースを添えて
【TOPICS】
免疫学
アルデヒド代謝による気道繊毛保護と呼吸器レジリエンス
社会医学
安心して孤独でいられる社会のために:社会的処方の取り組み
【連載】
医療にいかす行動経済学27
メタファを用いた医療ナッジのデザイン――認知心理学の視点から
知っておくと役に立つ!臨床医のための臨床検査医学講座15
骨代謝関連検査
ネオ免疫学 生命進化に学ぶ免疫学のパラダイムシフト4
血液細胞の進化――起源,誕生と多様化
連載フォーラム2
分子生物学の臨床応用 “分子”から“疾患・患者”へ14
mRNA医薬の進展と新規翻訳機構ICITによる機能拡張――PureCap法と環状mRNA技術を基盤として
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
医学に関する最新情報を基礎・臨床の両面から総合的に幅広い視点で紹介している医学総合雑誌のパイオニア!
本号の特集:最新の肺高血圧症診療にキャッチアップする
企画:田村雄一(国際医療福祉大学三田病院循環器内科)
・かつて5年生存率が20%に満たない疾患であった肺動脈性肺高血圧症は,治療薬が次々と登場したことから治療戦略が大きく進歩し,適切な治療につなげさえすれば予後を大きく変えることができる疾患となった.
・2025年に大きく状況が変わり,肺高血圧症(PH)に関するガイドラインの改訂や,平均肺動脈圧の定義変更をはじめ,わが国独自のリスク層別化指標や治療アルゴリズムが示され,新たにアクチビンシグナル伝達阻害薬ソタテルセプトも承認・発売された.
・本特集では,PHの診療・研究を実際に先導する専門家たちが,心エコースクリーニングと診断から,新薬を取り入れた治療アルゴリズム,遺伝学的検査や肺移植適応を含む患者の層別化,吸入療法・カテーテル治療の広がり,ICTを活用した診療体制まで,PH診療の“今”をわかりやすく解説する.
目次
はじめに
肺高血圧症診断のための心エコーの役割――スクリーニングから運動負荷心エコーまで
Group 2 PHの肺血管機能障害におけるエネルギー代謝異常
PAH治療はここまで変わる――ソタテルセプトが拓く“リバースリモデリング”の時代
肺動脈性肺高血圧症の病態評価と治療アルゴリズム
オスラー病に伴う肺高血圧症の診療の実態
最新のガイドラインに基づいた肺移植適応患者の決定
可能性が広がるプロスタサイクリン吸入療法
完全血行再建を目指すCTEPH治療の現在地
ICTを活用した肺高血圧症の効果的診療――国内外の動静とDX・AX時代のユースケースを添えて
TOPICS【免疫学】アルデヒド代謝による気道繊毛保護と呼吸器レジリエンス
TOPICS【社会医学】安心して孤独でいられる社会のために:社会的処方の取り組み
連載【医療にいかす行動経済学】27.メタファを用いた医療ナッジのデザイン――認知心理学の視点から
連載【知っておくと役に立つ!臨床医のための臨床検査医学講座】15.骨代謝関連検査
連載【ネオ免疫学 生命進化に学ぶ免疫学のパラダイムシフト】4.血液細胞の進化――起源,誕生と多様化
FORUM【分子生物学の臨床応用 “分子”から“疾患・患者”へ】14.mRNA医薬の進展と新規翻訳機構ICITによる機能拡張――PureCap法と環状mRNA技術を基盤として